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公開番号
2025079058
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191471
出願日
2023-11-09
発明の名称
荷役システム、切離し方法、及び、荷役開始方法
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20250514BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】ガス置換時における窒素ガスの固化を防止可能な荷役システムを提供する。
【解決手段】荷役システムは、液化水素であるか又は低温水素ガスである低温荷役流体の荷役を輸送機器との間で行うものであって、前記輸送機器に着脱可能な接続口の位置を調整する可動機構を含む荷役装置と、前記荷役装置に連結する荷役ラインと、前記荷役ラインに位置する第1開閉弁と、前記荷役ラインの前記第1開閉弁よりも前記荷役装置寄りの部分に位置する第2開閉弁と、水素ガスであるか又はヘリウムガスである中間ガスを、前記荷役ラインの前記第1開閉弁と前記第2開閉弁との間に位置する中間区域から、又は、前記荷役ラインの前記第2開閉弁と前記荷役装置に連結する連結部との間に位置する外側区域から、前記荷役ライン内に供給する中間ガス供給ラインと、前記外側区域から前記荷役ライン内に窒素ガスを供給する窒素ガス供給ラインと、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液化水素であるか又は低温水素ガスである低温荷役流体の荷役を輸送機器との間で行う荷役システムであって、
前記輸送機器に着脱可能な接続口の位置を調整する可動機構を含む荷役装置と、
前記荷役装置に連結する荷役ラインと、
前記荷役ラインに位置する第1開閉弁と、
前記荷役ラインの前記第1開閉弁よりも前記荷役装置寄りの部分に位置する第2開閉弁と、
水素ガスであるか又はヘリウムガスである中間ガスを、前記荷役ラインの前記第1開閉弁と前記第2開閉弁との間に位置する中間区域から、又は、前記荷役ラインの前記第2開閉弁と前記荷役装置に連結する連結部との間に位置する外側区域から、前記荷役ライン内に供給する中間ガス供給ラインと、
前記外側区域から前記荷役ライン内に窒素ガスを供給する窒素ガス供給ラインと、を備えている、荷役システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記中間ガス供給ラインは、前記中間ガスを前記外側区域から前記荷役ライン内に供給する、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項3】
前記外側区域から前記荷役ライン内の気体を外部へ排出する外側排出ラインをさらに備えている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項4】
前記中間区域から前記荷役ライン内の気体を外部へ排出する中間排出ラインをさらに備えている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項5】
前記中間ガスは水素ガスである、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項6】
請求項1に記載の荷役システムと前記輸送機器とを前記低温荷役流体の荷役後に切り離す切離し方法であって、
前記低温荷役流体の荷役後に前記中間ガス供給ラインを介して前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内に中間ガスを供給することによって、前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内の低温荷役流体を中間ガスに置換し、
前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内の低温荷役流体を中間ガスに置換した後、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じることによって、置換した中間ガスを前記中間区域内に密封し、
前記中間区域内に中間ガスを密封した後、前記窒素ガス供給ラインを介して前記外側区域内及び前記荷役装置内に窒素ガスに供給することによって、前記外側区域内及び前記荷役装置内の中間ガスを窒素ガスに置換し、
前記外側区域内及び前記荷役装置内の中間ガスを窒素ガスに置換した後、前記荷役システムと前記輸送機器を切り離す、切離し方法。
【請求項7】
互いに切り離されている請求項1に記載の荷役システムと前記輸送機器とを接続して前記低温荷役流体の荷役を開始する荷役開始方法であって、
前記中間区域内に中間ガスが密封されている状態で前記荷役システムを前記輸送機器に接続した後、前記窒素ガス供給ラインを介して前記外側区域内及び前記荷役装置内に窒素ガスを供給することによって、前記外側区域内及び前記荷役装置内の空気を窒素ガスに置換し、
前記外側区域内及び前記荷役装置内の空気を窒素ガスに置換した後、前記中間ガス供給ラインを介して前記外側区域内及び前記荷役装置内の窒素ガスを中間ガスに置換し、
前記外側区域内及び前記荷役装置内の窒素ガスを中間ガスに置換した後、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開き、前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内に低温荷役流体を供給することによって、前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内を冷却し、
前記中間区域内、前記外側区域内、及び、前記荷役装置内を冷却した後、前記低温荷役流体の荷役を開始する、荷役開始方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、荷役システム、切離し方法、及び、荷役開始方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、燃料ガスの液化物を移送した後に、移送配管やリターンガス管内に残存する可燃性ガスを不活性ガスに置換するガス置換の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-79998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したガス置換用の不活性ガスとしては、窒素ガスを用いることができる。窒素ガスは、他の不活性ガスに比べて安価で扱いやすいという特徴を有している。ただし、液化水素や低温水素ガスの荷役を行う荷役システムに窒素ガスを用いた場合、窒素ガスが隣接する区域の液化水素や低温水素ガスに冷却され、固化するおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、ガス置換時における窒素ガスの固化を防止できる荷役システムの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る荷役システムは、液化水素であるか又は低温水素ガスである低温荷役流体の荷役を輸送機器との間で行う荷役システムであって、前記輸送機器に着脱可能な接続口の位置を調整する可動機構を含む荷役装置と、前記荷役装置に連結する荷役ラインと、前記荷役ラインに位置する第1開閉弁と、前記荷役ラインの前記第1開閉弁よりも前記荷役装置寄りの部分に位置する第2開閉弁と、水素ガスであるか又はヘリウムガスである中間ガスを、前記荷役ラインの前記第1開閉弁と前記第2開閉弁との間に位置する中間区域から、又は、前記荷役ラインの前記第2開閉弁と前記荷役装置に連結する連結部との間に位置する外側区域から、前記荷役ライン内に供給する中間ガス供給ラインと、前記外側区域から前記荷役ライン内に窒素ガスを供給する窒素ガス供給ラインと、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によれば、ガス置換時における窒素ガスの固化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、荷役システムの配管系統図である。
図2は、荷役時における各弁の開閉状態を示す図である。
図3は、荷役後における切離し方法のフロー図である。
図4は、図3のステップS1に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図5は、図3のステップS2に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図6は、図3のステップS3に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図7は、図3のステップS4に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図8は、荷役開始方法のフロー図である。
図9は、図8のステップS11に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図10は、図8のステップS12に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図11は、図8のステップS13に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図12は、図8のステップS14に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
図13は、図8のステップS15に相当する各弁の開閉状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(荷役システムの全体構成)
はじめに、実施形態に係る荷役システム100の全体構成について説明する。図1は、荷役システム100の配管系統図である。荷役システム100は、輸送機器101との間で低温荷役流体の荷役を行う。低温荷役流体は、液化水素であるか又は低温水素ガスである。本実施形態では、液化水素及び低温水素ガスの温度は、窒素ガスが固化する温度よりも低く、例えばマイナス253°C程度である。なお、本実施形態における荷役には、荷役システム100から輸送機器101への低温荷役流体の搬送、及び、輸送機器101から荷役システム100への低温荷役流体の搬送の両方が含まれる。
【0010】
図1に示すように、本実施形態に係る荷役システム100は、荷役装置11と、荷役ライン12と、第1開閉弁13と、第2開閉弁14と、中間ガス供給ライン15と、窒素ガス供給ライン16と、外側排出ライン17と、中間排出ライン18と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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