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公開番号2025087140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201584
出願日2023-11-29
発明の名称二重管接続構造、接続システムおよび二重管接続構造のシール材交換方法
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F16L 39/04 20060101AFI20250603BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】2つの二重管同士を接続または分離する作業を行う際の作業性を向上させる。
【解決手段】二重管接続構造は、第1内管と、第1内側フランジと、第1内側フランジとの間で第1内管を露出させる第1外管と、第1外側フランジとを含む第1二重管と、第2内管と、第2内側フランジと、第2内側フランジとの間で第2内管を露出させる第2外管と、第2外側フランジとを含む第2二重管と、第1内側フランジおよび第2内側フランジを覆った状態で第1外側フランジおよび第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、第1内側フランジおよび第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、第1内側フランジと第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブと、を備え、第1外管または第2外管は、第1外側フランジ、第2外側フランジおよびスリーブの互いの位置誤差、並びに、第1内管および第2内管の熱収縮を吸収するベローズを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1内管と、前記第1内管の先端部から突出する第1内側フランジと、前記第1内側フランジとの間で前記第1内管を露出させる第1外管と、前記第1外管から突出する第1外側フランジとを含む第1二重管と、
第2内管と、前記第2内管の先端部から突出し、前記第1内側フランジに対し接続される第2内側フランジと、前記第2内側フランジとの間で前記第2内管を露出させる第2外管と、前記第2外管から突出する第2外側フランジとを含む第2二重管と、
前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを覆った状態で前記第1外側フランジおよび前記第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、前記第1内側フランジと前記第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブと、を備え、
前記第1外管または前記第2外管は、前記第1外側フランジ、前記第2外側フランジおよび前記スリーブの互いの位置誤差、並びに、前記第1内管および前記第2内管の熱収縮を吸収するベローズを含む、二重管接続構造。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記第1外管は、前記ベローズを含み、
前記第1二重管は、前記第1外管と前記第1内管との間の空間を閉塞する閉塞部材を含み、
前記閉塞部材と前記第1外管とは、前記ベローズに対して前記第1外側フランジが位置する側とは前記管軸方向の反対側で接続し、
前記閉塞部材と前記第1内管とは、前記管軸方向における前記ベローズと前記第1内側フランジとの間で接続する、請求項1に記載の二重管接続構造。
【請求項3】
前記第1外管は、前記ベローズを含み、
前記待機位置は、前記管軸方向における前記ベローズと前記第1外側フランジとの間にある、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項4】
前記第1外管は、前記ベローズを含み、
前記待機位置にある前記スリーブは、前記管軸方向に垂直な方向に見て前記ベローズと重なり、且つ、前記ベローズの外方にある、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項5】
前記スリーブが前記接続位置にある状態において、前記スリーブは、前記第1外側フランジを覆い、
前記スリーブが前記待機位置にある状態において、前記スリーブは、前記第1外側フランジを露出させる、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項6】
前記第1外管は、前記ベローズを含み、
前記第1二重管は、前記第1外管と第1内管との間で、且つ、前記管軸方向における前記ベローズと前記第1内側フランジとの間に配置されるスペーサを更に含む、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項7】
前記スリーブは、
前記管軸方向に見て前記第1外側フランジを内包する筒状の本体部と、
前記本体部から内方に突出し、前記スリーブが前記接続位置にある状態において前記第1外側フランジと前記管軸方向に対向する環状部とを、含み、
前記管軸方向に互いに対向する前記環状部の面と前記第1外側フランジの面は、それぞれ、前記管軸方向に垂直な方向に対して傾斜した傾斜面であり、
前記二重管接続構造は、前記環状部の前記傾斜面と前記第1外側フランジの前記傾斜面とにより前記管軸方向に挟まれた、前記環状部と前記外側フランジとの間をシールする環状のシール材を更に備える、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項8】
前記スリーブは、
前記管軸方向に見て前記第1外側フランジを内包する筒状の本体部と、
前記本体部から内方に突出し、前記スリーブが前記接続位置にある状態において前記第1外側フランジと前記管軸方向に垂直な方向に対向する環状部と、を含み、
前記二重管接続構造は、前記スリーブが前記接続位置にある状態において、前記管軸方向に見て前記環状部と前記第1外側フランジの双方に重なり、前記環状部と前記第1外側フランジとを間接的に接続する環状のリング板と、
前記リング板と前記環状部とにより前記管軸方向に挟まれる環状の第1シール材と、
前記リング板と前記第1外側フランジとにより前記管軸方向に挟まれる環状の第2シール材と、を更に備える、請求項1または2に記載の二重管接続構造。
【請求項9】
第1内管と、前記第1内管の先端部から突出する第1内側フランジと、前記第1内側フランジとの間で前記第1内管を露出させる第1外管と、前記第1外管から突出する第1外側フランジとを含む第1二重管と、
第2内管と、前記第2内管の先端部から突出し、前記第1内側フランジに対し接続される第2内側フランジと、前記第2内側フランジとの間で前記第2内管を露出させる第2外管と、前記第2外管から突出する第2外側フランジとを含む第2二重管と、
前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを覆った状態で前記第1外側フランジおよび前記第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、前記第1内側フランジと前記第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブであって、前記管軸方向に見て前記第1外側フランジを内包する筒状の本体部と、前記本体部から内方に突出し、前記スリーブが前記接続位置にある状態において前記第1外側フランジと前記管軸方向に垂直な方向に対向する環状部とを含む、スリーブと、
前記スリーブが前記接続位置にある状態において、前記管軸方向に見て前記環状部と前記第1外側フランジの双方に重なり、前記環状部と前記第1外側フランジとを間接的に接続する環状のリング板と、
前記リング板と前記環状部とにより前記管軸方向に挟まれる環状の第1シール材と、
前記リング板と前記第1外側フランジとにより前記管軸方向に挟まれる環状の第2シール材と、を備える、二重管接続構造。
【請求項10】
請求項1または9に記載の二重管接続構造と、
前記待機位置と前記接続位置との間の前記スリーブの移動を支援する支援装置と、を備え、
前記支援装置は、
前記二重管接続構造の上方において前記管軸方向に平行な方向に延びるレールと、
前記レールに支持され、前記管軸方向にスライド可能なスライダと、
前記スライダと前記スリーブとを連結する吊下げ用接続部材と、を含む、接続システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二重管接続構造、接続システムおよび二重管接続構造のシール材交換方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、二重管同士の接続を可能にする接続構造が開示されている。特許文献1の接続構造は、第1二重管および第2二重管を含む。第1二重管および第2二重管は、それぞれ内管および当該内管の先端部近傍を露出させる外管を含む。第2二重管には、スリーブが取り付けられている。スリーブは、第2二重管の内管の先端部を露出させる待機位置と、第1二重管の外管および第2二重管の外管に締結される接続位置との間でスライドする。また、スリーブは、第1二重管の外管および第2二重管の外管との間の軸心のずれを吸収するためのベローズを有している。第1二重管と第2二重管との接続作業および分離作業時に、スリーブを待機位置と接続位置との間でスライドさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-202783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1二重管と第2二重管との接続または分離の作業時に移動させる必要があるスリーブには、作業性を向上させる接続構造が望まれる。
【0005】
そこで、本開示は、2つの二重管同士を接続または分離する作業を行う際の作業性を向上させることができる二重管接続構造、接続システムおよび二重管接続構造のシール材交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る二重管接続構造は、第1内管と、前記第1内管の先端部から突出する第1内側フランジと、前記第1内側フランジとの間で前記第1内管を露出させる第1外管と、前記第1外管から突出する第1外側フランジとを含む第1二重管と、第2内管と、前記第2内管の先端部から突出し、前記第1内側フランジに対し接続される第2内側フランジと、前記第2内側フランジとの間で前記第2内管を露出させる第2外管と、前記第2外管から突出する第2外側フランジとを含む第2二重管と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを覆った状態で前記第1外側フランジおよび前記第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、前記第1内側フランジと前記第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブと、を備え、前記第1外管または前記第2外管は、前記第1外側フランジ、前記第2外側フランジおよび前記スリーブの互いの位置誤差、並びに、前記第1内管および前記第2内管の熱収縮を吸収するベローズを含む。
【0007】
本開示の別の態様に係る二重管接続構造は、第1内管と、前記第1内管の先端部から突出する第1内側フランジと、前記第1内側フランジとの間で前記第1内管を露出させる第1外管と、前記第1外管から突出する第1外側フランジとを含む第1二重管と、第2内管と、前記第2内管の先端部から突出し、前記第1内側フランジに対し接続される第2内側フランジと、前記第2内側フランジとの間で前記第2内管を露出させる第2外管と、前記第2外管から突出する第2外側フランジとを含む第2二重管と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを覆った状態で前記第1外側フランジおよび前記第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、前記第1内側フランジと前記第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブであって、前記管軸方向に見て前記第1外側フランジを内包する筒状の本体部と、前記本体部から内方に突出し、前記スリーブが前記接続位置にある状態において前記第1外側フランジと前記管軸方向に垂直な方向に対向する環状部とを含む、スリーブと、前記スリーブが前記接続位置にある状態において、前記管軸方向に見て前記環状部と前記第1外側フランジの双方に重なり、前記環状部と前記第1外側フランジとを間接的に接続する環状のリング板と、前記リング板と前記環状部とにより前記管軸方向に挟まれる環状の第1シール材と、前記リング板と前記第1外側フランジとにより前記管軸方向に挟まれる環状の第2シール材と、を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る接続システムは、前記二重管接続構造と、前記待機位置と前記接続位置との間の前記スリーブの移動を支援する支援装置と、を備え、前記支援装置は、前記二重管接続構造の上方において前記管軸方向に平行な方向に延びるレールと、前記レールに支持され、前記管軸方向にスライド可能なスライダと、前記スライダと前記スリーブとを連結する吊下げ用接続部材と、を含む。
【0009】
本開示の一態様に係る二重管接続構造のシール材交換方法は、第1内管と、前記第1内管の先端部から突出する第1内側フランジと、前記第1内側フランジとの間で前記第1内管を露出させる第1外管と、前記第1外管から突出する第1外側フランジとを含む第1二重管と、第2内管と、前記第2内管の先端部から突出し、前記第1内側フランジに対し接続される第2内側フランジと、前記第2内側フランジとの間で前記第2内管を露出させる第2外管と、前記第2外管から突出する第2外側フランジとを含む第2二重管と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを覆った状態で前記第1外側フランジおよび前記第2外側フランジの双方に対し接続される接続位置と、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させる待機位置との間で、前記第1内側フランジと前記第2内側フランジとの管軸方向に移動可能なスリーブと、前記第1外側フランジに当接し、前記スリーブと前記第1外側フランジとの間をシールする環状のシール材と、を備える二重管接続構造において、前記シール材を交換するための二重管接続構造のシール材交換方法であって、前記第1二重管および前記第2二重管に対する前記スリーブの締結を解除し、前記接続位置にある前記スリーブを前記第2二重管から前記管軸方向に遠ざけて、前記第1内側フランジおよび前記第2内側フランジを露出させ、前記スリーブを前記第2二重管から前記管軸方向に更に遠ざけて、前記第1外側フランジを露出させ、前記シール材を、前記第1外側フランジから取り外して、新たなシール材と交換する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、2つの二重管同士を接続または分離する作業を行う際の作業性を向上させることができる二重管接続構造、接続システムおよび二重管接続構造のシール材交換方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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