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公開番号
2025078948
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191287
出願日
2023-11-09
発明の名称
スクレーパー昇降装置および地金処理装置
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C21C
5/46 20060101AFI20250514BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】非使用時にスクレーパーの自重が油圧シリンダーに掛からないスクレーパーの昇降装置を提供する。
【解決手段】転炉の炉下面に落下した地金をかき集めるスクレーパーを上下方向に移動させるスクレーパー昇降装置14であって、スクレーパー20と、スクレーパー20を上下方向に移動可能に支持する昇降ガイド26と、横方向に移動されることでスクレーパー20を上下方向に移動させる直動カム22と、直動カム22を横方向に移動させる油圧シリンダー24と、を有し、直動カム22は、スクレーパーを上下方向に移動させる斜面32と、水平面34または当該斜面とは逆の傾斜の斜面とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
転炉の炉下面に落下した地金をかき集めるスクレーパーを上下方向に移動させるスクレーパー昇降装置であって、
前記スクレーパーと、
前記スクレーパーを上下方向に移動可能に支持する昇降ガイドと、
横方向に移動されることで前記スクレーパーを上下方向に移動させる直動カムと、
前記直動カムを横方向に移動させる油圧シリンダーと、
を有し、
前記直動カムは、前記スクレーパーを上下方向に移動させる斜面と、水平面または前記斜面とは逆の傾斜の斜面とを有する、スクレーパー昇降装置。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記直動カムは、上下方向の位置が異なる2以上の水平面または前記逆の傾斜の斜面を有する、請求項1に記載のスクレーパー昇降装置。
【請求項3】
前記油圧シリンダーは、ストローク位置を検出する位置検出機能を有する、請求項2に記載のスクレーパー昇降装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスクレーパー昇降装置と、
前記スクレーパー昇降装置を前記炉下面に沿って移動させる作業用台車と、
を有する、地金処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非使用時にスクレーパーの自重がシリンダーに掛からないスクレーパー昇降装置および地金処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
転炉操業中は、出鋼中等に転炉の炉口に地金が付着する。炉口に付着した地金が一定以上の大きさになると、当該地金が転炉の炉下部に落下し、当該炉下部に堆積する。転炉の炉下はノロ鍋台車や受鋼台車が進入するので、堆積した地金をそのまま放置すると、ノロ鍋台車や受鋼台車と衝突し、これら台車が脱線する危険がある。このため、定期的に転炉の炉下に堆積した地金を清掃する必要がある。転炉の炉下は、地面の凹凸が激しく、ショベル等の一般重機を用いて堆積した地金の清掃作業を行うのは効率が悪い。
【0003】
このため、特許文献1には、リンク機構を介して油圧シリンダーと接続されたスクレーパーを転炉の炉下に設けられたレール上を走行する滓鍋台車の前方に設けた転炉炉下への落下物処理装置が開示されている。特許文献1によれば、レール上を走行する滓鍋台車に設けることで、地面の凹凸が激しい転炉の炉下であっても当該炉下に堆積した地金を効率よく清掃できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-9541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている落下物処理装置では、スクレーパーの自重が常に油圧シリンダーに掛かり続けるので、作動油リークが発生して当該スクレーパーが自然落下する。この自然落下を防止するためには、滓鍋台車とスクレーパーとにフックを設け、非使用時には両方のフックに両端に穴が設けられた棒鋼等を引っ掛け、落下防止用のストッパーを設ける必要がある。このようなストッパーを設けると、当該落下物処理装置を用いて清掃作業を行う前後にストッパーの付け外し作業が発生するので、オペレータの作業負荷が大きくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、非使用時にスクレーパーの自重が油圧シリンダーに掛からないスクレーパー昇降装置および地金処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1]転炉の炉下面に落下した地金をかき集めるスクレーパーを上下方向に移動させるスクレーパー昇降装置であって、前記スクレーパーと、前記スクレーパーを上下方向に移動可能に支持する昇降ガイドと、横方向に移動されることで前記スクレーパーを上下方向に移動させる直動カムと、前記直動カムを横方向に移動させる油圧シリンダーと、を有し、前記直動カムは、前記スクレーパーを上下方向に移動させる斜面と、水平面または前記斜面とは逆の傾斜の斜面とを有する、スクレーパー昇降装置。
[2]前記直動カムは、上下方向の位置が異なる2以上の水平面または前記逆の傾斜の斜面を有する、[1]に記載のスクレーパー昇降装置。
[3]前記油圧シリンダーは、ストローク位置を検出する位置検出機能を有する、[2]に記載のスクレーパー昇降装置。
[4][1]から[3]のいずれかに記載のスクレーパー昇降装置と、前記スクレーパー昇降装置を前記炉下面に沿って移動させる作業用台車と、を有する、地金処理装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、直動カムは1以上の水平面またはスクレーパーを上下方向に移動させる斜面とは逆の傾斜の斜面を有するので、非使用時にスクレーパーの自重が油圧シリンダーに掛からない構成にできる。これにより、油圧シリンダーに作動油リークが発生することが防止され、スクレーパーの自然落下が防止される。この結果、スクレーパーにストッパーを設ける必要がなくなるので、オペレータによる当該ストッパーの付け外し作業が発生せず、当該作業によってオペレータの作業負荷が大きくなることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係る地金処理装置10の断面模式図である。
図2は、地金処理装置10の正面模式図である。
図3は、直動カムと移動部材28との当接部の拡大模式図である。
図4は、直動カムの別例と移動部材28との当接部を示す側面模式図である。
図5は、実施例で用いた直動カムの形状および寸法を示す側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を本発明の実施形態を通じて説明する。図1は、本実施形態に係る地金処理装置10の断面模式図である。また、図2は、地金処理装置10の正面模式図である。図1、2を用いて地金処理装置10の構成を説明する。地金処理装置10は、スクレーパー20を用いて転炉下の炉下面に堆積した地金を掻き集め、当該炉下面を清掃する。
(【0011】以降は省略されています)
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