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公開番号
2025078548
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023191198
出願日
2023-11-08
発明の名称
電子レンジ加熱処理用包装体
出願人
株式会社サンエー化研
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
81/34 20060101AFI20250513BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】本発明は、電子レンジで加熱することができ、しかも内容物の酸化防止でき、食味及び風味を長時間保持することができる包装体を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の加熱処理用包装体1は、前面部2及び後面部3が形成されるよう多層フィルムが重ね合わされ、物を収容する開口部5を残して二重に重ねられた外周端部6が封止されるとともに、蒸気又は気体の排出が可能な排気部7が少なくとも一部に設けられた袋体8を備え、多層フィルム4は、ヒートシール層とガスバリア層と、これらの層の間に鉄系酸素吸収剤を分散した熱可塑性樹脂を含む酸素吸収層とを有し、前記鉄系酸素吸収剤の含有量が、前記酸素吸収層全体の質量に対して5~50質量%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前面部及び後面部が形成されるよう多層フィルムが重ね合わされ、物を収容する開口部を残して二重に重ねられた外周端部が封止されるとともに、蒸気又は気体の排出が可能な排気部が少なくとも一部に設けられた袋体を備え、
前記多層フィルムは、ヒートシール層とガスバリア層と、これらの層の間に鉄系酸素吸収剤を分散した熱可塑性樹脂を含む酸素吸収層とを有し、
前記鉄系酸素吸収剤の含有量が、前記酸素吸収層全体の質量に対して5~50質量%である電子レンジ加熱処理用包装体。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記排気部は、切断された前記多層フィルムの端部同士の各ヒートシール層の面を対向させ且つ前記ヒートシール層間に易開封性フィルムを挟んで重ね合わせ、前記外周端部よりも容易に開封可能なヒートシール強度でシールされ、
前記排気部のヒートシール強度(N/15mm)が、前記外周端部の100℃雰囲気下でのヒートシール強度(N/15mm)の2/3以下である請求項1に記載の電子レンジ加熱処理用包装体
【請求項3】
前記ヒートシール層を構成する樹脂が、ポリプロピレンを含有する請求項1に記載の電子レンジ加熱処理用包装体。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の電子レンジ加熱処理用包装体の内部に被包装物を収容して開口部を封止した加熱処理包装品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レンジでの加熱調理を可能とする電子レンジ加熱処理用包装体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電子レンジで加熱調理を行うための加熱処理用包装体として、プラスチックフィルムによりその同一面側を互いに当接させて、所定巾のヒートシールにより合掌状に接合する第一接合部を設けて、その内部に加熱処理用の内容物を密封包装させる包装体にあって、前記第一接合部は、包装体の一方の側部へ片寄せさせて設けて、加熱による包装体の内部圧力が上昇したとき、その逃圧を行なう易開封性シールとする加熱処理用包装体が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、熱可塑性樹脂に鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層を配した多層材料で容器を構成することにより、容器のガスバリア性の向上を図るとともに容器自体に酸素吸収機能を付与した包装容器として、前記多層材料を、ヒートシール層及びガスバリア層が積層された従来構成のガスバリア性多層フィルムの層間に、鉄系酸素吸収剤を分散した熱可塑性樹脂からなる酸素吸収層を設けた酸素吸収性多層フィルムとして、前記フィルムの同一面側を互いに当接させて、所定巾のヒートシールにより袋状とした容器が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-150864号公報
特開平09-234832号公報
国際公開2014/057991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献2等で開示された、前記熱可塑性樹脂に鉄系酸素吸収剤を配合した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層を配して多層材料で構成された従来の容器は、鉄系酸素吸収剤がマイクロ波を吸収して熱を発生して、間接的に周辺の樹脂を加熱、軟化させるため、電子レンジによる加熱ができないと考えられていた(特許文献3参照)。
【0006】
本発明は、電子レンジで加熱することができ、しかも内容物の酸化防止でき、食味及び風味を長時間保持することができる電子レンジ加熱処理用包装体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定量の鉄系脱酸素剤を含む酸素吸収層を含む多層材料を用いることで、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、前面部及び後面部が形成されるよう多層フィルムが重ね合わされ、物を収容する開口部を残して二重に重ねられた外周端部が封止されるとともに、蒸気又は気体の排出が可能な排気部が少なくとも一部に設けられた袋体を備え、前記多層フィルムは、ヒートシール層とガスバリア層と、これらの層の間に鉄系酸素吸収剤を分散した熱可塑性樹脂を含む酸素吸収層とを有し、前記鉄系酸素吸収剤の含有量が、前記酸素吸収層全体の質量に対して5~50質量%である電子レンジ加熱処理用包装体に関する。
また、前記排気部は、切断された前記多層フィルムの端部同士の各ヒートシール層の面を対向させ且つ前記ヒートシール層間に易開封性フィルムを挟んで重ね合わせ、前記外周端部よりも容易に開封可能なヒートシール強度でシールされ、前記排気部のヒートシール強度(N/15mm)が、前記外周端部の100℃雰囲気下でのヒートシール強度(N/15mm)の2/3以下であることが好ましい。
さらに、前記ヒートシール層を構成する樹脂が、ポリプロピレンを含有するのが好ましい。
また、本発明は、前記いずれかに記載の電子レンジ加熱処理用包装体の内部に被包装物を収容して開口部を封止した加熱処理包装品である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電子レンジ加熱処理用包装体により加熱処理包装品とすることで、加熱処理包装品内の酸素を効率よく吸収し、被包装物の鮮度等を長期間保持でき、かつ、加熱処理用包装体の破裂を起こすことなく電子レンジで加熱することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態の電子レンジ加熱処理用包装体を模式的に示した正面図である。
本発明の一実施形態の電子レンジ加熱処理用包装体の多層フィルムの構造を模式的に示した図である。
本発明の一実施形態の電子レンジ加熱処理用包装体の多層フィルムの構造の他の例を模式的に示した図である。
本発明の一実施形態の加熱処理包装品を模式的に示した正面図である。
実施例3に示す本発明の加熱処理用包装体内の酸素濃度の経時変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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