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公開番号2025078480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023191083
出願日2023-11-08
発明の名称逆流抑止継手及びその継手が取り付けられた逆流抑止システム
出願人アロン化成株式会社
代理人個人,個人
主分類E03F 7/04 20060101AFI20250513BHJP(上水;下水)
要約【課題】一時に大量の逆流水が発生しても破損等し難く且つ系外への排水の流出及び逆流を効果的に抑止可能な逆流抑止継手及びその継手を取り付けた逆流抑止システムを提供する。
【課題を解決するための手段】排水設備の流入口および/または流出口に取り付けられる逆流抑止継手において、入口開口と、弁座部を形成する出口開口とを有する基部と、基部の出口開口付近に設けられた第1のヒンジ支持部により、回動可能に支持された弁体側ヒンジ部を有する弁体とを備え、そして基部または弁体には、逆流水通過手段が形成されていることを特徴とする逆流抑止継手及びその継手を流入口に取り付けた排水ますを備えた逆流抑止システムが提供される。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
排水設備の流入口および/または流出口に取り付けられる逆流抑止継手において、
入口開口と、弁座部を形成する出口開口とを有する基部と、
前記基部の出口開口付近に設けられた第1のヒンジ支持部により、回動可能に支持された弁体側ヒンジ部を有する弁体とを備え、そして
前記基部または弁体には、逆流水通過手段が形成されていることを特徴とする逆流抑止継手。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記弁体には切欠きが設けられており、
前記逆流水通過手段は、前記切欠きと、そして前記排水設備の流入口および/または流出口の内周面、もしくは前記基部の内周面により区画されていることを特徴とする請求項1に記載の逆流抑止継手。
【請求項3】
前記基部にはスリットが設けられており、
前記逆流水通過手段は、前記スリットと、前記排水設備の流入口および/または流出口の内周面と、そして前記弁体の縁部により区画されていることを特徴とする請求項1に記載の逆流抑止継手。
【請求項4】
前記スリットは、前記基部の中心軸に沿って延びていることを特徴とする請求項3に記載の逆流抑止継手。
【請求項5】
前記スリットは、前記基部の前記入口開口から前記出口開口まで延びていること特徴とする請求項4に記載の逆流抑止継手。
【請求項6】
水平方向に開口した第1の流入口と、水平方向に開口した第1の流出口と、そして上向きに開口した第1のオーバーフロー口とを備えた有底の第1の排水ますにおいて、
前記第1の流入口には、請求項1から5のいずれか1項に記載の逆流抑止継手が取り付けられていることを特徴とする逆流抑止システム。
【請求項7】
前記第1のオーバーフロー口は、前記第1の排水ます内の圧力および/または逆流水を外部へ開放するための第1の圧力開放手段を備えた第1の蓋部を有していることを特徴とする請求項6に記載の逆流抑止システム。
【請求項8】
前記第1の排水ますの前記第1の流入口には、前記第1のオーバーフロー口の開口レベルよりも高い位置に底部を有する第1のバッファー管が接続されていることを特徴とする請求項7に記載の逆流抑止システム。
【請求項9】
水平方向に開口した第2の流入口と、水平方向に開口した第2の流出口と、そして上向きに開口した第2のオーバーフロー口とを備えた有底の第2の排水ますを備え、そして
前記第1の排水ますの前記第1の流入口には、前記第2の排水ますの前記第2の流出口が直接または間接的に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の逆流抑止システム。
【請求項10】
前記第2のオーバーフロー口は、前記第2の排水ます内の圧力および/または逆流水を外部へ開放するための第2の圧力開放手段を備えた第2の蓋部を有していることを特徴とする請求項9に記載の逆流抑止システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆流抑止継手及びその継手が取り付けられた逆流抑止システムに関し、特に逆流抑止継手と、逆流水の圧力開放手段を有する蓋部を備えた排水ますと、逆流水のヘッドを制限するためのバッファー管とを協調させることにより排水の宅内等への逆流を防止する逆流抑止継手及びその継手が取り付けられた逆流抑止システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に住宅などのトイレ等の排水設備から排出される排水は、急激な排水量の変化を緩和するために、或いはゴミ等の異物の除去や排水管等を点検する目的で、各排水設備に接続された排水管を経由して宅地内の排水ますなどへ集められ、そして該排水ますに集められた排水は公共ますやマンホールを経由して下水道本管へ流出される。
【0003】
ところが、近年の異常気象などにより、大量の雨水が短時間の間に下水道本管内に流入するケースが頻発しており、短時間に大量の雨水が下水道本管内に流入すると、下水道本管の排水能力を超えて溢れ出た排水が排水ます等を通って逆流し、排水管に接続された屋内の排水設備から逆流した排水が流出するという問題があった。
【0004】
そのため、下水道本管から逆流した排水が排水ます等を通って屋内の排水設備から流出することを防止するため、例えば特開2020-153508号公報(特許文献1)に記載されているような逆流防止装置(逆流防止弁)や、特開2022-109747号公報(特許文献2)に記載されているような、排水設備から下水道へと至る配管本体部と、配管本体部に設けられた複数の立上り管と、配管本体部内の内圧を外部に開放する圧力開放手段(排水ます等の圧力開放蓋)とからなる排圧配管システムなどが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-153508号公報
特開2022-109747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載されているような逆流防止弁は、逆流防止弁により、排水ますや配管内に生じる排水の逆流を直接且つ完全に止水するものであるため、一時に大量の逆流水が発生すると排水圧を逃がすことができなくなり、その結果高い排水圧が生じて弁体を破損したり逆流防止弁自体が破壊してしまうという問題があった。
【0007】
一方、特許文献2に記載されているような排圧配管システムは、排水の上流側への逆流を直接且つ完全に止水するものではなく、排水ます等に設けた圧力開放蓋などの圧力開放手段を通じて逆流水や排水圧、配管本体部内に生じる内圧を外部に開放することで間接的に排水の上流側への逆流を防止するものである。
【0008】
そのため、特許文献2に記載されているような排圧配管システムでは、一時に大量の逆流水が発生すると、逆流水が圧力開放手段を通じて地上等へ多量に流出することになると共に、逆流水を完全に止水することができないために、上流側の屋内設備等にも排水の逆流を許してしまうという問題があった。さらに、特許文献2に記載の排圧配管システムは、逆流水の発生の程度によっては排水圧や内圧等を十分に逃がすことができずに圧力開放手段を破損したり、圧力開放蓋が吹き飛んで危険であるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、一時に大量の逆流水が発生しても破損等し難い逆流防止弁(逆流抑止継手)を提供すると共に、一時に大量の逆流水が発生しても破損等し難く、且つ系外への排水の流出および上流側への排水の逆流を効果的に抑止することができる排圧配管システム(逆流抑止システム)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、逆流抑止継手の構造および逆流抑止システムにおけるシステム構成などについて鋭意検討を重ねた結果、逆流抑止継手については、排水圧等を逃がすために弁体の下端部と、逆流抑止継手が取り付けられる流入口および/または流出口の内周面との間に隙間を設け、そして逆流抑止システムについては、逆流抑止継手、排水ます、排水管などのシステム構成を排水の逆流抑止、排水圧等の開放、一時的な逆流水の貯留など機能に分けて配置し、それらを有機的に連結することにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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