特許ウォッチ

公開番号2025077625
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189960
出願日2023-11-07
発明の名称冷蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F25D 23/02 20060101AFI20250512BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】静音性を向上した閉扉装置を備える冷蔵庫を提供する。
【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、閉扉装置と、を持つ。前記筐体は、開口を有する貯蔵室を含む。前記扉は、前記開口を開閉可能に取り付けられ、前記筐体に対して回転可能である。前記閉扉装置は、前記扉を閉扉可能である。前記閉扉装置は、軸部と、滑車部と、伝達部材と、電動機と、を持つ。前記軸部は、前記扉を回転可能に支持する。前記滑車部は、前記筐体に対して回転可能である。前記伝達部材は、前記軸部と前記滑車部とに環状に架けられ、前記滑車部の回転を前記軸部に伝達する。前記電動機は、回転力を発生可能であり、前記回転力により回転可能な第一歯車部を有する。前記滑車部は、前記第一歯車部とかみ合い、前記第一歯車部の回転軸と異なる方向に延びる回転軸を回転中心として回転する第二歯車部を有し、前記伝達部材を介して前記回転力を前記軸部へ伝達する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
開口を有する貯蔵室を含む筐体と、
前記開口を開閉可能に取り付けられ、前記筐体に対して回転可能な扉と、
前記扉を閉扉可能な閉扉装置と、
を備え、
前記閉扉装置は、
前記扉を回転可能に支持する軸部と、
前記筐体に対して回転可能な滑車部と、
前記軸部と前記滑車部とに環状に架けられ、前記滑車部の回転を前記軸部に伝達する伝達部材と、
回転力を発生可能であり、前記回転力により回転可能な第一歯車部を有する電動機と、
を備え、
前記滑車部は、前記第一歯車部とかみ合い、前記第一歯車部の回転軸と異なる方向に延びる回転軸を回転中心として回転する第二歯車部を有し、前記伝達部材を介して前記回転力を前記軸部へ伝達する、
冷蔵庫。
続きを表示（約 920 文字）【請求項２】
前記第一歯車部は、ねじ状の歯車である、
請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
前記軸部は、
前記扉と接続され、前記扉とともに回転する軸本体と、
前記軸本体の上方に設けられ、前記伝達部材によって前記滑車部と連結された被回転部と、
前記軸本体から前記被回転部に伝わる回転力を遮断可能な過負荷保護装置と、
を備える、
請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項４】
前記閉扉装置は、前記滑車部の回転角度を検出可能な検出部を備える、
請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項５】
前記滑車部は、
前記第二歯車部を有する第一滑車部と、
大径部と、前記大径部の下方に設けられて前記大径部よりも径が小さい小径部と、を有する第二滑車部と、
を有し、
前記第二滑車部は、前記第一滑車部と前記大径部とに環状に架けられた第一伝達部材により前記第一滑車部と連結され、前記小径部と前記軸部とに環状に架けられた前記伝達部材である第二伝達部材により前記軸部と連結され、
前記検出部は、前記大径部の前記下方に設けられている、
請求項４に記載の冷蔵庫。
【請求項６】
前記第一滑車部は、前記第一伝達部材により前記大径部と連結された円筒部を有し、
前記円筒部は、前記第二歯車部の上方に設けられる、
請求項５に記載の冷蔵庫。
【請求項７】
前記電動機による前記回転力は、
前記第一歯車部と前記第二歯車部とのかみ合いにより前記電動機から前記第一滑車部に伝わる第一伝達工程と、
前記第一伝達部材により前記第一滑車部から前記第二滑車部に伝わる第二伝達工程と、
前記第二伝達部材により前記第二滑車部から前記軸部に伝わる第三伝達工程と、
を経て前記電動機から前記軸部へ伝わり、
前記第一伝達工程および前記第二伝達工程における減速比は、前記第三伝達工程における減速比よりも大きい、
請求項６に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、回転扉の自動開閉機構を備えた冷蔵庫がある。冷蔵庫の自動開閉機構における開扉装置として、ソレノイド方式や、モータおよびギアを組み合わせた方式を用いた開扉装置がある。また、閉扉装置として、モータおよびギアを組み合わせた方式を用いた閉扉装置がある。モータおよびギアを組み合わせた閉扉装置を備えた冷蔵庫は、開扉した扉の開扉角度に関わらず閉扉させることが可能である。
【０００３】
上記のような冷蔵庫では、閉扉装置に用いられるギアの駆動時の音が大きく、利用者に不快感を与える虞がある。また、耐久性を向上させるためにギアの材質にアルミニウムを用いる場合、ギアの駆動音がより大きくなる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００３－２３９６１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明が解決しようとする課題は、静音性を向上した閉扉装置を備える冷蔵庫を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、閉扉装置と、を持つ。前記筐体は、開口を有する貯蔵室を含む。前記扉は、前記開口を開閉可能に取り付けられ、前記筐体に対して回転可能である。前記閉扉装置は、前記扉を閉扉可能である。前記閉扉装置は、軸部と、滑車部と、伝達部材と、電動機と、を持つ。前記軸部は、前記扉を回転可能に支持する。前記滑車部は、前記筐体に対して回転可能である。前記伝達部材は、前記軸部と前記滑車部とに環状に架けられ、前記滑車部の回転を前記軸部に伝達する。前記電動機は、回転力を発生可能であり、前記回転力により回転可能な第一歯車部を有する。前記滑車部は、前記第一歯車部とかみ合い、前記第一歯車部の回転軸と異なる方向に延びる回転軸を回転中心として回転する第二歯車部を有し、前記伝達部材を介して前記回転力を前記軸部へ伝達する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係る冷蔵庫を示す正面図。
図１におけるＦ２－Ｆ２線に沿う断面図。
実施形態に係る冷蔵庫の天井部の構成を示す斜視図。
実施形態に係る冷蔵庫の閉扉装置を示す斜視図。
実施形態に係る冷蔵庫の閉扉装置を示す平面図。
実施形態に係る冷蔵庫の閉扉装置を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
【０００９】
本実施形態では、冷蔵庫１における鉛直方向を「上下方向Ｖ」、鉛直上向きを上下方向Ｖにおける「上方ＵＰ」、鉛直下向きを上下方向Ｖにおける「下方ＬＯ」と定義する。また、冷蔵庫１の正面に立つ利用者（ユーザ）から冷蔵庫１を見た左右方向を「幅方向Ｗ」、左向きを幅方向Ｗにおける「左方ＬＴ」、右向きを幅方向Ｗにおける「右方ＲＴ」と定義する。また、上下方向Ｖおよび幅方向Ｗと直交する方向を「奥行方向Ｄ」、冷蔵庫１から見て冷蔵庫１の正面に立つ利用者に近い向きを奥行方向Ｄにおける「前方ＦＲ」、遠い向きを奥行方向Ｄにおける「後方ＲＲ」と定義する。
【００１０】
図１は、本実施形態に係る冷蔵庫１を示す正面図である。図２は、図１におけるＦ２－Ｆ２線に沿う断面図である。図３は、本実施形態に係る冷蔵庫１の天井部の構成を示す斜視図である。図１から図３に示す冷蔵庫１の全体構成について説明する。なお、冷蔵庫１は、以下に説明する構成の全てを有する必要は無く、いくつかの構成が適宜省略されてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許