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公開番号
2025077108
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189052
出願日
2023-11-06
発明の名称
月経症状緩和剤およびその用途
出願人
エステー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
36/14 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、月経症状の緩和効果が向上した月経症状緩和剤、前記月経症状緩和剤を備えたスティック状月経症状緩和剤および前記月経症状緩和剤を用いる月経症状緩和方法を提供する。
【解決手段】本発明の月経症状緩和剤は、樹木の木質部および樹木の葉の少なくとも一方の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分として含有する。一例において、スティック状月経症状緩和剤21は、ケース23と、ケース23に収容された油性固形剤22とを備え、油性固形剤22が月経症状緩和剤を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹木の木質部および樹木の葉の少なくとも一方の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分として含有する、月経症状緩和剤。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記圧搾液、前記抽出物または前記蒸留物が、油性成分である、請求項1に記載の月経症状緩和剤。
【請求項3】
前記樹木が、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属およびヒノキ科アスナロ属からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹木を含む、請求項1に記載の月経症状緩和剤。
【請求項4】
前記樹木が、マツ科モミ属の樹木を含む、請求項3に記載の月経症状緩和剤。
【請求項5】
月経前の症状に使用される、請求項1に記載の月経症状緩和剤。
【請求項6】
月経中の症状に使用される、請求項1に記載の月経症状緩和剤。
【請求項7】
身体的症状および精神的症状の少なくとも一方の緩和を目的に使用される、請求項1に記載の月経症状緩和剤。
【請求項8】
前記身体的症状が、食欲異常、睡眠異常、乳房の痛み、乳房のはり、むくんだ感じ、体重増加、頭痛、関節痛および筋肉痛からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の症状を含む、請求項7に記載の月経症状緩和剤。
【請求項9】
前記精神的症状が、抑うつ状態、不安、情緒不安定、怒り、無気力、集中力の低下、および圧倒される感じからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の症状を含む、請求項7に記載の月経症状緩和剤。
【請求項10】
ケースと、
前記ケースに収容された油性固形剤と、
を備え、
前記油性固形剤が、請求項1~9のいずれか一項に記載の月経症状緩和剤を含有する、スティック状月経症状緩和剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、月経症状緩和剤およびその用途に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
月経随伴症状として、月経前や月経中の身体的および精神的不快感に関連した月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)や月経困難症が知られている。PMSとは、月経の3日前乃至10日前から周期的に発症する症状であって、月経開始後に消失する精神的および身体的な一群の症状のことをいう。その症状として、例えば、抑うつ状態、不安、情緒不安定、怒り、無気力、無関心、集中力の低下および圧倒される感じや異常、睡眠異常、乳房の痛み、乳房のはり、むくんだ感じ、体重増加、頭痛および関節痛・筋肉痛等の症状が挙げられる。これらの症状の程度には個人差があるが、症状が重い場合には仕事や日常生活に支障をきたし、家庭や職場における人間関係の悪化につながることがある。
【0003】
月経困難症は、異常に強い疼痛または全身障害を伴う月経時の症状と一般的には呼ばれている。月経困難症が生じたときには、臥床が必要になることや仕事が困難になることもある。月経困難症は月経痛症とも呼ばれる。月経困難症の代表的な症状としては、下腹痛、腰痛等の疼痛や、悪心、嘔吐、下痢、頭痛等のさまざまな身体的症状が挙げられる。婦人科疾患のなかでも比較的受診頻度が高い。
女性の社会進出の機会が益々増加する中で、女性の労働生産性とPMSとの関係を指摘する学者もいる。PMSや月経困難症に代表される月経関連の症状の緩和や軽減は、女性のQOL(Quality of Life)の向上のためにも重要な社会的課題である。
【0004】
月経前症候群の症状緩和剤はいくつか提案されている。例えば特許文献1、2、3では、医薬品成分を含有する症状緩和剤がそれぞれ提案されている。しかし、医薬品成分の使用においては、その副作用が懸念される。そこで、特定のオイルや香料を含有する月経症状緩和剤がいくつか提案されている(特許文献4、5、6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-36269号公報
特許第3018160号公報
特開2000-143508号公報
特開2006-249038号公報
特開2006-256996号公報
特開2007-244764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、本発明者らの検討によれば従来の月経症状緩和剤においては、月経症状の緩和効果に改善の余地がある。また、従来の月経症状緩和剤は手軽に使用できるとはいえない。そのため、月経症状緩和剤そのものが広く普及しているとは言い難い。
【0007】
本発明は、月経症状の緩和効果が向上した月経症状緩和剤、前記月経症状緩和剤を備えたスティック状月経症状緩和剤および前記月経症状緩和剤を用いる月経症状緩和方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討した結果、樹木の木質部や樹木の葉から得られた圧搾液、抽出物または蒸留物によれば、月経症状の緩和効果の向上が期待できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]樹木の木質部および樹木の葉の少なくとも一方の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分として含有する、月経症状緩和剤。
[2]前記圧搾液、前記抽出物または前記蒸留物が、油性成分である、[1]に記載の月経症状緩和剤。
[3]前記樹木が、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属およびヒノキ科アスナロ属からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹木を含む、[1]または[2]に記載の月経症状緩和剤。
[4]前記樹木が、マツ科モミ属の樹木を含む、[3]に記載の月経症状緩和剤。
[5]月経前の症状に使用される、[1]~[4]のいずれかに記載の月経症状緩和剤。
[6]月経中の症状に使用される、[1]~[5]のいずれかに記載の月経症状緩和剤。
[7]身体的症状および精神的症状の少なくとも一方の緩和を目的に使用される、[1]~[6]のいずれかに記載の月経症状緩和剤。
[8]前記身体的症状が、食欲異常、睡眠異常、乳房の痛み、乳房のはり、むくんだ感じ、体重増加、頭痛、関節痛および筋肉痛からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の症状を含む、[7]に記載の月経症状緩和剤。
[9]前記精神的症状が、抑うつ状態、不安、情緒不安定、怒り、無気力、集中力の低下および圧倒される感じからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の症状を含む、[7]または[8]に記載の月経症状緩和剤。
[10]ケースと、前記ケースに収容された油性固形剤と、を備え、
前記油性固形剤が、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を含有する、スティック状月経症状緩和剤。
[11]容器と、前記容器に収容された芳香剤と、を備え、前記芳香剤が、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を含有する、芳香剤型月経症状緩和剤。
[12]容器と、前記容器内に収納された入浴剤と、を備え、前記入浴剤が、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を含有する、入浴剤型月経症状緩和剤。
[13]月経症状を緩和するための方法であって、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を揮散させることを含む、月経症状緩和方法。
[14]月経症状を緩和するための方法であって、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を吸入することを含む、月経症状緩和方法。
[15]月経症状を緩和するための方法であって、月経開始の10日前から月経中まで継続して[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を使用することを含む、月経症状緩和方法。
[16]月経症状を緩和するための方法であって、月経開始の5日前から月経中まで継続して[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を使用することを含む、月経症状緩和方法。
[17]月経症状を緩和するための方法であって、月経中に症状が発生したときに、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を使用することを含む、月経症状緩和方法。
[18]被験者が、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅がずに、月経症状に関する評価(1)を月経前に取得するステップ1と、
被験者が、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅がずに、月経症状に関する評価(2)を月経後に取得するステップ2と、
被験者が、月経前に[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅ぎ、月経症状に関する評価(3)を取得するステップ3と、
前記ステップ1で取得した前記評価(1)と前記ステップ2で取得した前記評価(2)を比較することで、月経前症候群の発症の有無を判別するステップ4と、
前記ステップ4で月経前症候群の発症が認められた被験者から取得された前記評価(1)および前記評価(3)を比較するステップ5と、
を有する、月経症状緩和効果の評価方法。
[19]前記ステップ1、前記ステップ2、前記ステップ3、前記ステップ4および前記ステップ5のそれぞれにおいて、月経開始前または月経開始から起算して少なくとも1日目以上の評価を取得する、[18]に記載の評価方法。
[20]前回の月経から一定期間経過後から次の月経まで少なくとも1回以上月経症状に関する質問を出力する第1出力部と、前記質問について、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅がずに月経前の回答を取得する第1取得部と、月経開始から一定期間経過後から一定期間少なくとも1回以上月経症状に関する質問を出力する第2出力部と、前記質問について、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅がずに月経終了後の回答を取得する第2取得部と、前回の月経から一定期間経過後から次の月経まで少なくとも1回以上月経症状に関する質問を出力する第3出力部と、前記質問について、[1]~[9]のいずれかに記載の月経症状緩和剤を嗅ぎ、月経前の回答を取得する第3取得部と、前記第1取得部の回答と、第2の取得部の回答とを比較することで、月経前症候群の発症の有無を判定する第1判定部と、前記第1判定部により月経前症候群の発症が認められた被験者から取得した、前記第1取得部および前記第3取得部の各回答を比較することで、前記月経症状緩和剤による月経症状の改善を判定する第2判定部と、前記第2判定部によって判定された結果を出力する出力部と、を備える、月経症状の改善判定システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、月経症状の緩和効果が向上した月経症状緩和剤、前記月経症状緩和剤を備えたスティック状月経症状緩和剤および前記月経症状緩和剤を用いる月経症状緩和方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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