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公開番号2025077239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189291
出願日2023-11-06
発明の名称揮散装置
出願人エステー株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類A61L 9/12 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用できずに容器の底部に残る薬液を略無くすことができる揮散装置を提供する。
【解決手段】揮散装置10は、容器20と、吸液芯50を有する。容器20は、筒状の胴部24と胴部24の軸方向の一端を閉塞した底部22を有し、薬液を収容する。吸液芯50は、底部22に突き当てて配置する下端52を有し、薬液に下端側の一部を浸漬して容器内に配置する。容器20の底部22は、胴部24の一端の内側に連続した外周部4と、外周部4の内側で外周部4より軸方向の他端側に位置した中心部2と、中心部2から外周部4に向けて傾斜した案内溝部6を有する。案内溝部6は、吸液芯50の容器20内への挿入により中心部2に当接した下端52を摺接させて外周部4へ案内し、下端52を外周部4に配置するように機能する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項１】
筒状の周部と前記周部の軸方向の一端を閉塞した底部を有し、薬液を収容した容器と、
前記底部に突き当てて配置する下端を有し、前記薬液に前記下端側の一部を浸漬して前記容器内に配置した吸液芯と、を有し、
前記底部が、前記周部の前記一端の内側に連続した外周部と、前記外周部の内側で前記外周部より前記軸方向の他端側に位置した中心部と、前記中心部から前記外周部に向けて傾斜した案内溝部を有し、
前記案内溝部が、前記吸液芯の前記容器内への挿入により前記中心部に当接した前記下端を摺接させて前記外周部へ案内し、前記下端を前記外周部に配置するように機能する、
揮散装置。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記吸液芯は、前記下端を前記外周部に配置した状態で、前記容器の他端にある開口部から上端が少なくとも突出する長さを有する、
請求項１に記載の揮散装置。
【請求項３】
前記吸液芯の下端が摺接する前記案内溝部の摺接面は、前記中心部と前記外周部を通る前記軸方向に沿った平らな断面と交差する線が、前記線上の任意の２点を結ぶ直線が前記中心部から前記外周部に向けて前記一端側に傾斜する形状を有する、
請求項１に記載の揮散装置。
【請求項４】
前記線は、自由曲線である、
請求項３に記載の揮散装置。
【請求項５】
前記案内溝部は、複数本ある、
請求項１に記載の揮散装置。
【請求項６】
前記案内溝部と前記外周部が合流する保持部の周方向の両側の前記外周部に設けた２つの突起部を有する、
請求項１に記載の揮散装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば、芳香剤や消臭剤などの薬液を揮散させる揮散装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
揮散装置は、例えば、薬液を収容した容器と、薬液に下端を浸漬して容器内に配置した吸液芯と、吸液芯により容器から吸い上げた薬液を含浸させて揮散させる揮散体を有する。
【０００３】
この種の揮散装置において、容器に収容した薬液を無駄なく使い切るため、容器の底部に凹凸構造を設けたものがある。凹凸構造として、例えば、上方に膨出させた底部の中心に吸液芯の下端を配置する凹みを設け、この凹みと底部の外周部をつなぐ数本の流路を設けた構造が知られている。この容器を用いると、外周部に最後に残った薬液の一部が、複数本の流路を介して凹みに流れ込み、吸液芯によって吸い上げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１８－１０４０８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、上述した従来の揮散装置は、安定して設置するために容器の底部中心にある凹みが外周部より上方に位置していることから、底部の外周部に薬液がわずかに残ってしまう。
【０００６】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、容器の底部に残る薬液を略無くすことができる揮散装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の揮散装置の一態様は、容器と、吸液芯を有する。容器は、筒状の周部と周部の軸方向の一端を閉塞した底部を有し、薬液を収容する。吸液芯は、底部に突き当てて配置する下端を有し、薬液に下端側の一部を浸漬して容器内に配置する。容器の底部は、周部の一端の内側に連続した外周部と、外周部の内側で外周部より軸方向の他端側に位置した中心部と、中心部から外周部に向けて傾斜した案内溝部を有する。案内溝部は、吸液芯の容器内への挿入により中心部に当接した下端を摺接させて外周部へ案内し、下端を外周部に配置するように機能する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、容器の底部に残る薬液を略無くすことができる揮散装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本発明の第１の実施形態に係る揮散装置を示す正面図である。
図２は、図１の揮散装置の容器を矢印Ｆ２方向から見た側面図である。
図３は、図２の容器の底部を上方から見た平面図である。
図４は、図３の底部の斜視図である。
図５は、本発明の第２の実施形態に係る揮散装置の要部を示す概略図である。
図６は、本発明の第３の実施形態に係る揮散装置の要部を示す概略図である。
図７は、本発明の第４の実施形態に係る揮散装置の要部を示す概略図である。
図８は、本発明の第５の実施形態に係る揮散装置の容器を示す正面図である。
図９は、図８の容器を矢印Ｆ９方向から見た側面図である。
図１０は、図８の容器の底部を矢印Ｆ１０方向から見た底面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
（第１の実施形態）
図１に示すように、本発明の第１の実施形態に係る揮散装置１０は、容器２０と、蓋体３０と、中栓４０と、吸液芯５０と、揮散体６０を有する。図１は、揮散装置１０を前方から見た正面図であり、図２は、図１の揮散装置１０の容器２０を矢印Ｆ２方向（図示左方向）から見た側面図であり、図３は、図２の容器２０の底部２２を上方から見た平面図であり、図４は、底部２２の凹凸構造を示す斜視図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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