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公開番号2025079295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2024105596
出願日2024-06-28
発明の名称新規なボルボネン誘導体およびこれを有効成分とする防カビ剤
出願人エステー株式会社,国立大学法人鳥取大学
代理人弁理士法人 井手・小野国際特許事務所
主分類C07C 255/31 20060101AFI20250514BHJP(有機化学)
要約【課題】防カビ効果のあるキノコ抽出物中の有効成分の特定及び新規な防カビ剤の提供。
【解決手段】下記化学式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025079295000017.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">69</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">169</com:WidthMeasure> </com:Image>
(R1はH又はOH、R2はH又はシアノ基、R3はCH3又はCHOを示す)で表されるボルボネン誘導体およびこれを有効成分として含有することを特徴とする防カビ剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記化学式(1)
TIFF
2025079295000016.tif
69
169
(式(1)中、R

はHまたはOH、R

はHまたはシアノ基、R

はCH

またはCHOを示す)
で表されるボルボネン誘導体。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
請求項1記載のボルボネン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする防カビ剤。
【請求項3】
カビが、クラドスポリウム属、アオカビ属、コウジカビ属およびアルタナリア属に属するカビの1種または2種以上である請求項2項記載の防カビ剤。
【請求項4】
カビが、クラドスポリウム・スフェロスペルマム、ペニシリウム・シトリナム、アスペルギルス・ニガー、アルタナリア・ブラシシコーラからなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項2項記載の防カビ剤。
【請求項5】
揮発性である請求項2項に記載の防カビ剤。
【請求項6】
請求項2~5項の何れか1項に記載の防カビ剤をカビに適用し、カビの育成を阻害することを特徴とする防カビ方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なボルボネン誘導体およびこれを有効成分とする防カビ剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、物品の保存の際には防カビ剤が使用されており、例えば、衣類や光学製品、書類、書籍、書画、骨董品の防カビ剤として、開口部を有する容器とその内部に配置された蒸散性防カビ剤と開口部を閉鎖するガス透過性フィルムとからなる防カビ部材が提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、特に繊維製品、毛皮製品、人形等の保存用には、防カビ剤が使用されている。例えば、防虫成分としての蒸散性ピレスロイドとともに、o-フェニルフェノール(以下、「OPP」ということがある)、p-クロロ-m-キシレノール、3-メチル-4-イソプロピルフェノール、イソチオシアン酸アリル、オクチルイソチアゾリン等の防カビ剤を配合することが記載されている(特許文献2)。また、気化性防菌防カビ剤としてN-n-ブチルカバミン酸-3-ヨード-2-プロピニルエステルが記載されている(特許文献3)。
【0004】
一方で、キノコの抽出物が特定の細菌類に対して効果を有することも開示されている。例えば、ヤマブシタケ、アミガサタケ、キクラゲ、ブナシメジ、ナメコ、ブクリョウ、ウスヒラタケ、ハナビラタケ等からなる群より選択される1種又は2種以上の子嚢菌類又は担子菌類の水及び/又は有機溶媒抽出物を有効成分とすることによる抗菌剤、及びそれを含有する口腔用組成物並びに飲食品について開示されている(特許文献4)。また、Piptoporus属のキノコ、Mycoleptodonoides属のキノコ、Climacodon属のキノコ、Gloiothele属のキノコ、Lopharia属のキノコ、Microporus属のキノコ、Scytinostroma属のキノコ、Neolentinus属のキノコ、Hebeloma属のキノコ、Ischnoderma属のキノコ、Laetiporus属のキノコ、Daedaleopsis属のキノコ、Steccherinum属のキノコ、Trametes属のキノコ、Boidinia属のキノコ、Cymatoderma属のキノコ、Scopuloides属のキノコ、Ceriporia属のキノコおよびPleurotus属のキノコからなる群より選択される1種またはそれ以上のキノコの菌糸体、子実体、またはその廃菌床から発せられる揮発性物質を植物に適用することを特徴とする、植物病原菌の防除方法について開示されている(特許文献5)。
【0005】
本出願人らも、特定のキノコの溶媒抽出物が揮発性防カビ剤として有効であることを見出して、特許出願をしている(特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭61-187303号公報
特開平11-139903号公報
特開平5-85909号公報
特開2012-51897号公報
特開2011-167073号公報
特願2023-14974
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した特定のキノコの溶媒抽出物の有効成分を特定すると共に、その有効成分を用いた新規な防カビ剤を提供することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、上記した特定のキノコの溶媒抽出物の特定の画分に含まれる化合物群を見出し、更にそれが防カビ剤の有効成分であることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、下記化学式(1)
TIFF
2025079295000001.tif
69
169
(式(1)中、R

はHまたはOH、R

はHまたはシアノ基、R

はCH

またはCHOを示す)
で表されるボルボネン誘導体である。
【0010】
また、本発明は、上記ボルボネン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする防カビ剤である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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