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公開番号2025059024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024165582
出願日2024-09-24
発明の名称可溶化剤及びその使用方法、並びに可溶化組成物
出願人エステー株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類C09K 23/42 20220101AFI20250402BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 油性成分を可溶化する反応系で使用可能な添加成分の選択肢の幅が広く、且つ、広い温度範囲において安定的に優れた可溶化状態を持続することが可能な可溶化剤、その使用方法及び可溶化組成物を提供する。
【解決手段】 油性成分を水に可溶化するための可溶化剤であり、ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)と水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)とを含有し、前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル(a3)から選ばれる1種又は2種以上と、前記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)として、アルキルグルカミド(b1)、アルキルポリグリコシド(b2)及びポリグリセリン脂肪酸エステル(b3)から選ばれる1種又は2種以上とを含有する可溶化剤が提供される。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
油性成分を水に可溶化するための可溶化剤であって、ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)と水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)とを含有し、前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル(a3)から選ばれる1種又は2種以上と、前記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)として、アルキルグルカミド(b1)、アルキルポリグリコシド(b2)及びポリグリセリン脂肪酸エステル(b3)から選ばれる1種又は2種以上とを含有する可溶化剤。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として、前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)及び前記ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)を少なくとも含有する請求項1に記載の可溶化剤。
【請求項3】
前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)と前記ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)の配合比は、質量比で(a1)/(a2)=0.1乃至2の範囲内である請求項2に記載の可溶化剤。
【請求項4】
前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)と前記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)の配合比は、質量比で(A)/(B)=0.5乃至4の範囲内である請求項1項に記載の可溶化剤。
【請求項5】
前記油性成分は香料である請求項1に記載の可溶化剤。
【請求項6】
前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として少なくとも1種の植物由来成分を含有し、前記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)として少なくとも1種の植物由来成分を含有する請求項1に記載の可溶化剤。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の可溶化剤の使用方法であり、
前記油性成分と前記可溶化剤とを水中に共存させて前記油性成分を前記水中に可溶化することを含む使用方法。
【請求項8】
前記油性成分と、前記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)及び前記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)の合計との配合比(油性成分/(A+B))が、質量比で0.05乃至5の範囲内となるよう前記油性成分と前記可溶化剤とを前記水中に配合することを含む請求項7に記載の可溶化剤の使用方法。
【請求項9】
前記油性成分は香料である請求項7に記載の可溶化剤の使用方法。
【請求項10】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の可溶化剤と前記油性成分と水とを含有し、前記油性成分は前記水に可溶化している可溶化組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可溶化剤及びその使用方法、並びに可溶化組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、芳香剤や化粧品等において、香料等の油性成分の水系溶媒中での分離を防止するための可溶化剤としては、多くのものが検討され、提案されている。特に、可溶化能の高いポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤を用いた油性成分の可溶化が試みられており、例えば、分岐アルキル基又はアルケニル基を含有する高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物(特許文献1を参照)、フェノール類のエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物(特許文献2を参照)、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物及びトリグリセリドのエチレンオキサイド付加物の配合物(特許文献3を参照)、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物と硬化ひまし油のエチレンオキサイド付加物(特許文献4を参照)などが知られている。
【0003】
ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤は、その本質的な物性として水溶液において温度感受性が大きく、比較的低温で曇点現象を示す。このため狭い温度範囲でのみしか可溶化できないといった問題点を有している。この問題を解決するために、特定の非イオン性界面活性剤と特定のアニオン性界面活性剤とを特定配合比で組み合わせた可溶化剤(特許文献5を参照)、アニオン性界面活性剤を高配合比で含む可溶化剤(特許文献6を参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭54-132491号公報
特開昭57-70197号公報
特表2003-534431号公報
特開平9-301844号公報
特開2006-320883号公報
国際公開第2016/157459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤は狭い温度範囲でのみしか油性成分を可溶化できないという問題を解決するために、上述したようにアニオン性界面活性剤を併用する技術が公知である。
【0006】
しかしながら、アニオン性界面活性剤はイオン性を有するため、油性成分と共に同じ反応系に存在する他の添加成分、例えばカチオン系添加剤との反応によって沈殿や白濁、変色を生じやすい。このため使用できる添加成分が制限される恐れがあった。
【0007】
本発明は、油性成分を可溶化する反応系で使用可能な添加成分の選択肢の幅が広く、且つ、広い温度範囲において安定的に優れた可溶化状態を持続することが可能な可溶化剤、その使用方法及び可溶化組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によると、油性成分を水に可溶化するための可溶化剤であって、ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)と水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)とを含有し、上記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)及びポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル(a3)から選ばれる1種又は2種以上と、上記水酸基含有非イオン性界面活性剤(B)として、アルキルグルカミド(b1)、アルキルポリグリコシド(b2)及びポリグリセリン脂肪酸エステル(b3)から選ばれる1種又は2種以上とを含有する可溶化剤が提供される。
【0009】
本発明の他の側面によると、上記ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤(A)として、上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)及び上記ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)を少なくとも含有する上記側面に係る可溶化剤が提供される。
【0010】
本発明の更に他の側面によると、上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(a1)と上記ポリオキシアルキレン硬化ひまし油(a2)の配合比は、質量比で(a1)/(a2)=0.1乃至2の範囲内である上記側面に係る可溶化剤が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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