特許ウォッチ

公開番号2025076924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188893
出願日2023-11-02
発明の名称情報処理システム及びプログラム
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H04N 1/387 20060101AFI20250509BHJP(電気通信技術)
要約【課題】読取画像の一部を隠蔽して外部機器に画像処理を依頼した場合でも、元の書類における全ての情報を確認することが可能な情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】書類の読み取りにより生成された画像を第1の読取画像として取得し、取得した第1の読取画像を元にして一部の情報を隠蔽した画像を第2の読取画像として生成し、生成した第2の読取画像を画像処理を実行する外部機器に送信し、送信した第2の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書を外部機器から取得し、外部機器から取得した電子文書における隠蔽部分に、当該電子文書の元になった第1の読取画像の隠蔽部分を合成した合成電子文書を生成し、生成した合成電子文書を処理結果として記憶部に記憶する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
書類の読み取りにより生成された画像を第１の読取画像として取得し、
取得した第１の読取画像を元にして一部の情報を隠蔽した画像を第２の読取画像として生成し、
生成した第２の読取画像を画像処理を実行する外部機器に送信し、
送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書を前記外部機器から取得し、
前記外部機器から取得した電子文書における隠蔽部分に、当該電子文書の元になった第１の読取画像の隠蔽部分を合成した合成電子文書を生成し、
生成した合成電子文書を処理結果として記憶部に記憶する
情報処理システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記プロセッサは、
生成した第２の読取画像に対して、当該第２の読取画像の元になった第１の読取画像を特定するための特定情報を付加して、前記外部機器に送信し、
送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書とともに、送信した第２の読取画像に付加されていた特定情報を、前記外部機器から取得し、
前記外部機器から取得した特定情報に基づいて、前記外部機器から取得した電子文書の元になった第１の読取画像を特定する
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記プロセッサは、
第１の読取画像の属性を示す属性情報を処理結果に付加し、属性情報に応じて、前記記憶部において処理結果を記憶するフォルダを振り分ける
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記記憶部は、オンプレミスで接続されたサーバである
請求項３に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記プロセッサは、
第１の読取画像から一部の情報を隠蔽する際に、隠蔽態様が規定された複数の隠蔽処理の中から、ユーザに隠蔽処理を指定させる
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項６】
複数の隠蔽処理は、第１の読取画像における特定の位置領域を隠蔽する態様、及び、第１の読取画像における特定の文字列の周辺領域を隠蔽する態様、の少なくとも１つを含む
請求項５に記載の情報処理システム。
【請求項７】
前記プロセッサは、
書類の内容に応じて、前記外部機器に画像処理を依頼するか否かを変更する
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項８】
特定情報は、自システムにおける書類の読み取りの際の処理ＩＤ、又は、第１の読取画像に基づいて生成されたハッシュ値である
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項９】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
書類の読み取りにより生成された画像を第１の読取画像として取得し、
取得した第１の読取画像を元にして一部の情報を隠蔽した画像を第２の読取画像として生成し、
生成した第２の読取画像を画像処理を実行する外部機器に送信し、
送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書を前記外部機器から取得し、
前記外部機器から取得した電子文書と、当該電子文書の元になった第１の読取画像と、を関連付けて処理結果として記憶部に記憶する
情報処理システム。
【請求項１０】
書類の読み取りにより生成された画像を第１の読取画像として取得するステップと、
取得した第１の読取画像を元にして一部の情報を隠蔽した画像を第２の読取画像として生成するステップと、
生成した第２の読取画像を画像処理を実行する外部機器に送信するステップと、
送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書を前記外部機器から取得するステップと、
前記外部機器から取得した電子文書における隠蔽部分に、当該電子文書の元になった第１の読取画像の隠蔽部分を合成した合成電子文書を生成するステップと、
生成した合成電子文書を処理結果として記憶部に記憶するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、情報処理システム及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、原稿の画像を読み取って得られた読取画像に対し、目的とする部位に、より簡易に隠蔽処理を施すことのできる画像読取装置が記載されている。
【０００３】
特許文献２には、リアルタイムな画面情報の共有が求められる場合、共有される画面の一部分の表示内容、例えば文字情報が変化する場面において、秘匿されるべき情報のみを適切に隠蔽できる情報隠蔽方法が記載されている。
【０００４】
特許文献３には、オンプレミス環境とクラウド環境との双方を利用可能である場合に、ワークフローの処理の実行場所を適切に切り替えることができる情報処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１３－１５００２５号公報
特許６３６９０３４号公報
特開２０１９－０４０３２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
例えば、複合機による書類の読み取りを利用した帳票処理等の業務システムにおいて、読み取りにより取得した読取画像に対するＯＣＲ（Optical Character Reader（又は、Recognition））等の画像処理を社外のクラウド等の外部機器に依頼する際に、機密情報の漏洩防止のため、読取画像の一部の情報を隠蔽して送信するシステムが提案されている。
【０００７】
しかしながら、読取画像の一部の情報を隠蔽して画像処理を依頼すると、画像処理により取得された電子文書において、元の書類の一部の情報が欠落するため、元の書類における全ての情報が確認できなくなる等の不具合を生じる。
【０００８】
本開示の目的は、読取画像の一部を隠蔽して外部機器に画像処理を依頼した場合でも、元の書類における全ての情報を確認することが可能な情報処理システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
第１態様の情報処理システムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、書類の読み取りにより生成された画像を第１の読取画像として取得し、取得した第１の読取画像を元にして一部の情報を隠蔽した画像を第２の読取画像として生成し、生成した第２の読取画像を画像処理を実行する外部機器に送信し、送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書を前記外部機器から取得し、前記外部機器から取得した電子文書における隠蔽部分に、当該電子文書の元になった第１の読取画像の隠蔽部分を合成した合成電子文書を生成し、生成した合成電子文書を処理結果として記憶部に記憶する。
【００１０】
第２態様の情報処理システムは、第１態様の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、生成した第２の読取画像に対して、当該第２の読取画像の元になった第１の読取画像を特定するための特定情報を付加して、前記外部機器に送信し、送信した第２の読取画像に対して画像処理を実行することにより生成された電子文書とともに、送信した第２の読取画像に付加されていた特定情報を、前記外部機器から取得し、前記外部機器から取得した特定情報に基づいて、前記外部機器から取得した電子文書の元になった第１の読取画像を特定する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許