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公開番号2025076912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188870
出願日2023-11-02
発明の名称発泡性エアゾール組成物及びエアゾール製品
出願人東洋エアゾール工業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61K 8/31 20060101AFI20250509BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】バイオサーファクタントを含有する発泡性エアゾール組成物であって、油性成分を多く含有する場合であっても、硬い泡沫を形成することができ、バイオサーファクタントを含有しない場合と比較して、粘度の高い泡沫かつ力をかけた際に安定性の高い泡沫を形成できる発泡性エアゾール組成物。
【解決手段】水、油性成分、及びバイオサーファクタントを含有する原液組成物と、噴射剤とを含有し、該原液組成物中の該油性成分の含有量が30.0質量%~80.0質量%であり、該原液組成物中の該バイオサーファクタントの含有量が0.05質量%~5.0質量%である、発泡性エアゾール組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水、油性成分、及びバイオサーファクタントを含有する原液組成物と、噴射剤とを含有し、
該原液組成物中の該油性成分の含有量が30.0質量%~80.0質量%であり、
該原液組成物中の該バイオサーファクタントの含有量が0.05質量%~5.0質量%である、
発泡性エアゾール組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記原液組成物が、さらにHLB値が7.0以上のノニオン性界面活性剤を含有する請求項1に記載の発泡性エアゾール組成物。
【請求項3】
前記原液組成物中の前記ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.05質量%~15.0質量%である請求項2に記載の発泡性エアゾール組成物。
【請求項4】
前記発泡性エアゾール組成物中の、前記ノニオン性界面活性剤の含有量及び前記バイオサーファクタントの含有量の質量比(前記ノニオン性界面活性剤:前記バイオサーファクタント)が、10:1~1:10である請求項2に記載の発泡性エアゾール組成物。
【請求項5】
前記バイオサーファクタントが、リポペプチドバイオサーファクタント又はその塩である請求項1に記載の発泡性エアゾール組成物。
【請求項6】
前記噴射剤が、液化石油ガス、ジメチルエーテル、イソペンタン、イソブタン及び炭酸ガスからなる群から選択される少なくとも一である請求項1に記載の発泡性エアゾール組成物。
【請求項7】
発泡性エアゾール組成物が充填された容器、及び
該容器に備えられ、該発泡性エアゾール組成物を吐出させる吐出機構
を有するエアゾール製品であって、
該発泡性エアゾール組成物が、請求項1~6のいずれか1項に記載の発泡性エアゾール組成物であるエアゾール製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バイオサーファクタントを含有する発泡性エアゾール組成物及びエアゾール製品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
エマルションの泡沫製剤は、泡が垂れ落ちにくく、塗り伸ばしやすいことから、少量で処方中の油性成分や水性成分を広い面積に塗布することができる。また、泡沫の弾力により、皮膚に塗り伸ばした時に摩擦を感じにくく、もっちりとした良好な感触などが得られるため、化粧品などに広く用いられている。
一方、化粧品市場などにおいて顧客ニーズの多様化により、油性成分を多く含むエマルションの泡沫製剤の需要が高まっている。しかし、油性成分を多く配合すると泡質の劣化や破泡が起きるという問題がある。
【0003】
上記問題を解決するために、特許文献1では、泡沫エアゾール組成物の原液にポリオキシエチレンラウリルエーテルを含有させることが提案されている。
また、特許文献2では、泡沫形成エアゾール組成物の原液に、ラウリルカルバミン酸イヌリンを界面活性剤として含有させることが提案されている。
さらに、特許文献3では、発泡性エアゾール組成物の原液に、ジグリセリンモノラウレートやペンタグリセリルトリオレートを親油性界面活性剤として含有させることが提案されている。
さらにまた、特許文献4では、界面活性剤として、ノニオン界面活性剤であるセテス-20又はステアリン酸グリセリル、並びにサーファクチンナトリウムが特定の含有量で含有された乳化組成物により、保存安定性を向上させる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-002526号公報
特開2009-286769号公報
特開2014-169235号公報
特開2019-131473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1や特許文献2のようにポリオキシエチレンラウリルエーテルやラウリルカルバミン酸イヌリンを用いた場合であっても、硬い泡沫は形成できず、力をかけるとすぐに破泡するなど、泡沫の安定性が低いという課題があることがわかった。また、特許文献3のように親油性界面活性剤を用いた場合であっても、硬く粘度の高い泡沫が形成できないという課題があることがわかった。さらに、特許文献4の乳化組成物は、硬く粘度の高い泡沫かつ力をかけた際に安定性の高い泡沫を形成するという観点については検討されていない。
【0006】
このような課題に鑑み、本開示は、バイオサーファクタントを含有する発泡性エアゾール組成物であって、油性成分を多く含有する場合であっても、硬い泡沫を形成することができ、バイオサーファクタントを含有しない場合と比較して、粘度の高い泡沫かつ力をかけた際に安定性の高い泡沫を形成できる発泡性エアゾール組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは前述の課題解決のために鋭意検討を行った結果、発泡性エアゾール組成物の原液にバイオサーファクタントを含有させることにより、油性成分を多く含有する場合であっても、硬い泡沫を形成することができ、バイオサーファクタントを含有しない場合と比較して、粘度の高い泡沫かつ力をかけた際に安定性の高い泡沫を形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本開示は以下の態様を含む。
[1]水、油性成分、及びバイオサーファクタントを含有する原液組成物と、噴射剤とを含有し、
該原液組成物中の該油性成分の含有量が30.0質量%~80.0質量%であり、
該原液組成物中の該バイオサーファクタントの含有量が0.05質量%~5.0質量%である、
発泡性エアゾール組成物。
[2]前記原液組成物が、さらにHLB値が7.0以上のノニオン性界面活性剤を含有する[1]に記載の発泡性エアゾール組成物。
[3]前記原液組成物中の前記ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.05質量%~15.0質量%である[2]に記載の発泡性エアゾール組成物。
[4]前記発泡性エアゾール組成物中の、前記ノニオン性界面活性剤の含有量及び前記バイオサーファクタントの含有量の質量比(前記ノニオン性界面活性剤:前記バイオサーファクタント)が、10:1~1:10である[2]又は[3]に記載の発泡性エアゾール組成物。
[5]前記バイオサーファクタントが、リポペプチドバイオサーファクタント又はその塩である[1]~[4]のいずれかに記載の発泡性エアゾール組成物。
[6]前記噴射剤が、液化石油ガス、ジメチルエーテル、イソペンタン、イソブタン及び炭酸ガスからなる群から選択される少なくとも一である[1]~[5]のいずれかに記載の発泡性エアゾール組成物。
[7]発泡性エアゾール組成物が充填された容器、及び
該容器に備えられ、該発泡性エアゾール組成物を吐出させる吐出機構
を有するエアゾール製品であって、
該発泡性エアゾール組成物が、[1]~[6]のいずれかに記載の発泡性エアゾール組成物であるエアゾール製品。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、バイオサーファクタントを含有する発泡性エアゾール組成物であって、油性成分を多く含有する場合であっても、硬い泡沫を形成することができ、バイオサーファクタントを含有しない場合と比較して、粘度の高い泡沫かつ力をかけた際に安定性の高い泡沫を形成できる発泡性エアゾール組成物を提供することができる。さらに、乳化安定性に優れた発泡性エアゾール組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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