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公開番号
2025076882
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188820
出願日
2023-11-02
発明の名称
飛翔体用の容器及び飛翔体
出願人
株式会社岩谷技研
代理人
弁理士法人朝日特許事務所
主分類
B64B
1/22 20060101AFI20250509BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】飛翔体の容器における結露に起因する不都合を低減する手段を提案する。
【解決手段】飛翔体用の容器13は、気密な容器本体131と、容器本体131のうち第1領域A1を覆う熱吸収層132と、窓1312の周囲に位置する壁1311の第1領域A1の熱を窓1312に伝導するように壁1311から窓1312へと延伸するように配置された熱伝導部133と、容器本体131の壁1311のうち熱吸収層132で覆われない第2領域A2における結露により生じた水を収容する収水容器134を備える。容器13に太陽光があたると、熱吸収層132で覆われている部分が温められ、続いて、熱伝導部133を通じて窓1312が温められる。その結果、熱吸収層132で覆われていない壁1311の第2領域A2が最も低温となり、その第2領域A2において結露が生じる。結露により生じた水は、収水容器134に流れ込み、収水容器134に収容される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
飛翔体が備える容器であって、
収容物を収容する気密な容器本体を備え、
前記容器本体は第1の領域と第2の領域に区分されており、
前記第1の領域を覆い、前記第2の領域を覆わない、前記容器本体よりも太陽からの輻射熱を高い吸収率で吸収する層である熱吸収層を備える
容器。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記第2の領域の少なくとも一部を覆う、前記熱吸収層と人間による見た目が同一であり、かつ、前記熱吸収層よりも太陽からの輻射熱の吸収率が低い層を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記容器本体の一部は可視光を透過する窓であり、
前記窓の周囲に位置する前記第1の領域から前記窓へと延伸する前記容器本体より熱伝導率が高い線状の部材を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記第2の領域における結露により生じた水を収容する収水容器を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記収水容器は、前記飛翔体の高度を調整するためのバラスト水を収容するバラストタンクである
請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記第2の領域における結露により生じた水を前記容器本体の外部空間に排出する排水機構を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記第2の領域における結露により生じた水を吸収する吸水材を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の容器を備える飛翔体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛翔体用の容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
気球、飛行船等の浮力により飛翔する飛翔体や、飛行機、ヘリコプター等の揚力により飛翔する飛翔体の多くは、搬送物(人を含む)を収容する容器(飛翔体用の容器)を備えている。例えば、乗客を搬送する飛翔体は、客船又はキャビンと呼ばれる乗客用の容器を備えている。
【0003】
飛翔体が地上から上昇する過程において、飛翔体の高度が高くなる程、飛翔体の容器の外気温が低下する。飛翔体の容器の壁部は、外側に接する低温な空気に熱を奪われ、その温度が低下する。そして、低温となった壁部に内側から接する飛翔体の容器内の空気がその壁部に冷却され、空気中の水蒸気が水に変化して壁部の内側に水滴として付着する、いわゆる結露と呼ばれる現象が発生することがある。
【0004】
飛翔体の容器において結露が発生すると、例えば、結露により生じた水滴が流れ落ち、近くの物が水に濡れてしまう場合がある。また、飛翔体の容器の窓において結露が発生すると、窓を透した視界が悪くなる場所がある。
【0005】
上記の問題を解決するための技術を開示した特許文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、容器本体の内側面を構成する部分よりも熱伝導率が高く、容器本体の内側に露出している第1の部分と、容器本体の外側に露出している第2の部分と、第1の部分と第2の部分の各々と連結されている第3の部分とを有し、容器本体の内部に水蒸気が結露する場合に容器本体の内側面よりも早く結露を生じさせる部材である結露促進部材とを備える飛翔体の容器が記載されている。
【0006】
特許文献1に記載の容器によれば、容器本体の外側に露出している第2の部材が外部の空気により冷却されると、第3の部分を介して容器本体の内側に露出している第1の部分が冷却され、容器本体の空気よりも低温になる。その際、容器本体の内側面よりも第1の部分が早く低温となるため、結露が生じる場合、まず第1の部分において結露が生じ、容器本体の内側の空気の湿度が下がるため、第1の部分よりも遅く低温となる容器本体の内側面(第1の部分でない部分)では結露が生じにくい。そのため、第1の部分における結露により生じる水を収水容器で収容する等の対策を講じることで、近くの物が水に濡れてしまったり、窓を透した視界が悪くなったりすることが回避される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7071770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、特許文献1に記載の発明とは異なる技術的思想に基づき、飛翔体の容器における結露に起因する不都合を低減する手段を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、飛翔体が備える容器であって、収容物を収容する気密な容器本体を備え、前記容器本体は第1の領域と第2の領域に区分されており、前記第1の領域を覆い、前記第2の領域を覆わない、前記容器本体よりも太陽からの輻射熱を高い吸収率で吸収する層である熱吸収層を備える容器を提案する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る容器によれば、熱吸収層で覆われた第1の領域が、熱吸収層で覆われない第2の領域よりも太陽からの輻射熱を多く吸収し、第2の領域よりも高温となるため、相対的に低温な第2の領域において結露が発生しやすく、第1の領域においては結露が発生しにくい。その結果、第2の領域において発生する結露の対策を講じることで、結露に起因する不都合を低減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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