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公開番号2025076792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188655
出願日2023-11-02
発明の名称摺動部材およびその製造方法
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類F16C 33/20 20060101AFI20250509BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】摩擦係数および比摩耗量が小さい摺動部材を提供する。
【解決手段】
ポリアミドを成形してなる摺動部材であって、前記摺動部材は、摺動面を有しており、前記摺動面の十点平均粗さRZJISが10~200μmである摺動部材、および、成形後に摺動部材の摺動面を表面処理して、摺動面の十点平均粗さRZJISを10~200μmとする前記摺動部材の製造方法、および、成形時に転写面に凹凸を有する金型を用いることにより、摺動部材の摺動面の十点平均粗さRZJISを10~200μmとする前記摺動部材の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアミドを成形してなる摺動部材であって、
前記摺動部材は、摺動面を有しており、
前記摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
が10~200μmである摺動部材。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記ポリアミドが、融点が270~350℃のポリアミドがベース樹脂である請求項1に記載の摺動部材。
【請求項3】
前記ポリアミドが、芳香族ジカルボン酸成分とジアミン成分とからなり、
芳香族ジカルボン酸成分がテレフタル酸を主成分とする半芳香族ポリアミドがベース樹脂である請求項1または2に記載の摺動部材。
【請求項4】
前記半芳香族ポリアミドのジアミン成分が1,10-デカンジアミンを主成分とする請求項3に記載の摺動部材。
【請求項5】
前記ポリアミドがさらに繊維状補強材を含有する請求項1または2に記載の摺動部材。
【請求項6】
成形後に摺動部材の摺動面を表面処理して、摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
を10~200μmとする請求項1または2に記載の摺動部材の製造方法。
【請求項7】
成形時に転写面に凹凸を有する金型を用いることにより、摺動部材の摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
を10~200μmとする請求項1または2に記載の摺動部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、摺動部材およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミドは強度や靭性といった機械的特性と摺動性のバランスに優れることから、ギア(歯車)、ベアリング(軸受)、カム、ワッシャー等の摺動部材として広く用いられている。例えば、特許文献1、2には、ポリアミド10Tからなる摺動部材や歯車が開示されている。
【0003】
近年、摺動部材は、部品の小型化や高回転化が進んでいる。そのため、摺動部材には、より高い耐熱性やより高度な摩擦特性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-064420号公報
特開2022-116418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂製の摺動部材は、特許文献1、2の摺動部材や樹脂歯車のように、コストを抑えるため、一般的に射出成形によって作製されている。しかしながら、射出成形で作製した摺動部材は、その摺動面が平面で接触面積が大きいため、摩擦係数や比摩耗量が大きい。その結果、高速高圧な過酷な摺動条件での使用時に発熱し、エネルギー損失が大きかったり、耐久性が不十分であったりする場合がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術に鑑み、摩擦係数および比摩耗量が小さい摺動部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、摺動部材の摺動面に細かな凹凸を付与することにより、具体的には、摺動部材の摺動面の十点平均粗さ
RzJIS
を10~200μmとすることにより、摺動面の接触面積が適度に小さくなり、また摺動面に空気、水、オイル等の媒体が保持されやすくなり、無潤滑状態、潤滑状態のいずれでも摩擦係数が低くなり、その結果、比摩耗量も低い摺動部材が得られ、上記課題が解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
(1)ポリアミドを成形してなる摺動部材であって、前記摺動部材は、摺動面を有しており、前記摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
が10~200μmである摺動部材。
(2)前記ポリアミドが、融点が270~350℃のポリアミドがベース樹脂である(1)に記載の摺動部材。
(3)前記ポリアミドが、芳香族ジカルボン酸成分とジアミン成分とからなり、芳香族ジカルボン酸成分がテレフタル酸を主成分とする半芳香族ポリアミドがベース樹脂である(1)または(2)に記載の摺動部材。
(4)前記半芳香族ポリアミドのジアミン成分が1,10-デカンジアミンを主成分とする(3)に記載の摺動部材。
(5)前記ポリアミドがさらに繊維状補強材を含有する(1)~(4)いずれかに記載の摺動部材。
(6)成形後に摺動部材の摺動面を表面処理して、摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
を10~200μmとする(1)~(5)いずれかに記載の摺動部材の製造方法。
(7)成形時に転写面に凹凸を有する金型を用いることにより、摺動部材の摺動面の十点平均粗さR
ZJIS
を10~200μmとする(1)~(6)いずれかに記載の摺動部材の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、摩擦係数および比摩耗量が小さい摺動部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例3で得られた、摩擦摩耗試験前の板試験片(ブラスト処理面)の粗さ曲線
実施例14で得られた、摩擦摩耗試験前の板試験片(シボ面)の粗さ曲線
比較例3で得られた、摩擦摩耗試験前の板試験片(平面)の粗さ曲線
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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