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公開番号
2025075428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186589
出願日
2023-10-31
発明の名称
ポリオレフィン樹脂水性分散体、その製造方法、及び塗膜
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
8/46 20060101AFI20250508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、高温環境下での安定性に優れ、表面平滑性に優れる塗膜を形成でき、低温で塗膜を形成する場合であっても透明性の高い塗膜を形成できるポリオレフィン樹脂水性分散体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のポリオレフィン樹脂水性分散体は、酸変性ポリオレフィン樹脂粒子、及び水性媒体を含有し、前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子を構成する酸変性ポリオレフィン樹脂は、全構造単位100質量%中に、プロピレンに由来する構造単位を50質量%以上含み、前記水性分散体中の前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子は、動的光散乱法で測定して得られる体積累積基準粒度分布において、メジアン径(D50)が0.03~1.00μmであり、90%粒子径(D90)がメジアン径の2.00倍以下であり、かつ95%粒子径(D95)がメジアン径の2.20倍以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
酸変性ポリオレフィン樹脂粒子、及び水性媒体を含有するポリオレフィン樹脂水性分散体であって、
前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子を構成する酸変性ポリオレフィン樹脂は、全構造単位100質量%中に、プロピレンに由来する構造単位を50質量%以上含み、
前記水性分散体中の前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子は、動的光散乱法で測定して得られる体積累積基準粒度分布において、メジアン径(D50)が0.03~1.00μmであり、90%粒子径(D90)がメジアン径の2.00倍以下であり、かつ95%粒子径(D95)がメジアン径の2.20倍以下である、ポリオレフィン樹脂水性分散体。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記水性分散体中の前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子は、動的光散乱法で測定して得られる体積累積基準粒度分布において、粒子径がメジアン径の2倍以上である酸変性ポリオレフィン樹脂粒子の合計頻度が、10.0%以下である、請求項1に記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
【請求項3】
前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、エチレン、イソブチレン、1-ブテン、及び2-ブテンからなる群より選択される少なくとも1種のオレフィンに由来する構造単位を含む、請求項1に記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
【請求項4】
前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、全構造単位100質量%中に、不飽和カルボン酸に由来する構造単位及び/又は不飽和カルボン酸無水物に由来する構造単位を0.1~10質量%含む、請求項1に記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂水性分散体の製造方法であって、前記酸変性ポリオレフィン樹脂、及び水性媒体を少なくとも含有する組成物を、攪拌翼としてマックスブレンド翼を用いて、攪拌回転数350rpm以上の条件で攪拌する工程を含む、ポリオレフィン樹脂水性分散体の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂水性分散体から得られる塗膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオレフィン樹脂水性分散体、その製造方法、及び塗膜に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン樹脂、特にプロピレン樹脂は、電気特性、力学特性、及び化学特性などに優れていることから、自動車、電気分野、包装、及び日用雑貨などを中心に大量に使用されている。特に、接着剤やコーティング剤の用途において、ポリオレフィン樹脂水性分散体が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/104090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリオレフィン樹脂水性分散体をより幅広い用途に用いるためには、ポリオレフィン樹脂水性分散体の高温環境下での安定性や、ポリオレフィン樹脂水性分散体から形成される塗膜の表面平滑性が求められる。特に、ポリオレフィン樹脂水性分散体を熱の影響を受けやすい基材の接着用途に用いるためには、ポリオレフィン樹脂水性分散体の塗膜を低温で形成できることが求められる。しかし、従来のポリオレフィン樹脂水性分散体を用いて低温で形成された塗膜は、十分な透明性が得られにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、高温環境下での安定性に優れ、表面平滑性に優れる塗膜を形成でき、低温で塗膜を形成する場合であっても透明性の高い塗膜を形成できるポリオレフィン樹脂水性分散体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、全構成単位100質量%中に、プロピレンに由来する構造単位を50質量%以上含む酸変性ポリオレフィン樹脂を用い、水性分散体中において、酸変性ポリオレフィン樹脂粒子が特定の粒度分布を有することにより、高温環境下での安定性に優れ、表面平滑性に優れる塗膜を形成でき、低温で塗膜を形成する場合であっても透明性の高い塗膜を形成できるポリオレフィン樹脂水性分散体が得られることを見出した。また、本発明者は、前記酸変性ポリオレフィン樹脂、及び水性媒体を含有する組成物を、攪拌翼としてマックスブレンド翼を用いて、攪拌回転数350rpm以上の条件で攪拌することにより、特定の粒度分布を有する酸変性ポリオレフィン樹脂粒子が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0007】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 酸変性ポリオレフィン樹脂粒子、及び水性媒体を含有するポリオレフィン樹脂水性分散体であって、
前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子を構成する酸変性ポリオレフィン樹脂は、全構造単位100質量%中に、プロピレンに由来する構造単位を50質量%以上含み、
前記水性分散体中の前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子は、動的光散乱法で測定して得られる体積累積基準粒度分布において、メジアン径(D50)が0.03~1.00μmであり、90%粒子径(D90)がメジアン径の2.00倍以下であり、かつ95%粒子径(D95)がメジアン径の2.20倍以下である、ポリオレフィン樹脂水性分散体。
項2. 前記水性分散体中の前記酸変性ポリオレフィン樹脂粒子は、動的光散乱法で測定して得られる体積累積基準粒度分布において、粒子径がメジアン径の2倍以上である酸変性ポリオレフィン樹脂粒子の合計頻度が、10.0%以下である、項1に記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
項3. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、エチレン、イソブチレン、1-ブテン、及び2-ブテンからなる群より選択される少なくとも1種のオレフィンに由来する構造単位を含む、項1又は2に記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
項4. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、全構造単位100質量%中に、不飽和カルボン酸に由来する構造単位及び/又は不飽和カルボン酸無水物に由来する構造単位を0.1~10質量%含む、項1~3のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂水性分散体。
項5. 項1~4のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂水性分散体の製造方法であって、前記酸変性ポリオレフィン樹脂、及び水性媒体を少なくとも含有する組成物を、攪拌翼としてマックスブレンド翼を用いて、攪拌回転数350rpm以上の条件で攪拌する工程を含む、ポリオレフィン樹脂水性分散体の製造方法。
項6. 項1~4のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂水性分散体から得られる塗膜。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリオレフィン樹脂水性分散体は、高温環境下での安定性に優れており、また、表面平滑性に優れる塗膜を形成でき、低温で塗膜を形成する場合であっても透明性の高い塗膜を形成できる。そのため、本発明のポリオレフィン樹脂水性分散体は、特に接着剤やコーティング剤の用途に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来のポリオレフィン樹脂水性分散体を製造する際に用いられるパドル翼の概略図である。
従来のポリオレフィン樹脂水性分散体を製造する際に用いられるプロペラ翼の概略図である。
本発明のポリオレフィン樹脂水性分散体を製造する際に用いられるマックスブレンド翼の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.ポリオレフィン樹脂水性分散体
本発明において、ポリオレフィン樹脂水性分散体とは、酸変性ポリオレフィン樹脂粒子が水性媒体中に分散しているエマルションを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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