TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025076776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188628
出願日2023-11-02
発明の名称プログラム及び指標値算出装置
出願人学校法人 日本歯科大学,個人
代理人個人
主分類G16H 50/00 20180101AFI20250509BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】口腔内を表す3次元データを用いて口腔内の状態を分析するための新たな技術を提供する。
【解決手段】本開示のプログラムは、対象者の歯及びその歯の周辺領域が含まれる口腔3次元データを取得する取得ステップと、前記3次元データを用いて、前記対象者の歯の状態に関する指標値である状態指標値として、前記対象者の歯肉状態に関する指標値である歯肉状態指標値、前記対象者の歯槽骨の吸収に関する指標値である歯槽骨吸収指標値、又はこれらの双方を算出する算出ステップと、をコンピュータに実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象者の歯及びその歯の周辺領域が含まれる口腔3次元データを取得する取得ステップと、
前記口腔3次元データを用いて、前記対象者の歯の状態に関する指標値である状態指標値として、前記対象者の歯肉状態に関する指標値である歯肉状態指標値、前記対象者の歯槽骨の吸収に関する指標値である歯槽骨吸収指標値、又はこれらの双方を算出する算出ステップと、をコンピュータに実行させるプログラム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記算出ステップにおいて、
前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記状態指標値の算出対象である注目歯と前記注目歯の歯周領域との全体又は一部が含まれる3次元領域である注目領域を用いて、前記状態指標値の算出に必要な1つ以上のパラメータそれぞれの予測値を算出し、
前記算出された予測値に基づいて前記状態指標値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記注目領域が入力されたことに応じて、前記状態指標値の算出に用いられるパラメータの予測値を出力するように訓練された予測モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記注目領域を前記予測モデルに入力することで、前記パラメータの予測値を算出し、
前記算出されたパラメータの予測値を用いて前記状態指標値を算出する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記注目領域に関連する他の3次元領域である関連領域と、前記注目領域とが入力されたことに応じて、前記パラメータの予測値を出力するように訓練された予測モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記注目領域に対応する前記関連領域を前記口腔3次元データから抽出し、
前記注目領域と、前記抽出された関連領域とを前記予測モデルに入力することで、前記パラメータの予測値を算出し、
前記算出されたパラメータの予測値を用いて前記状態指標値を算出する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記注目歯に関する特徴量が入力されたことに応じて、前記指標値の算出に用いられるパラメータの予測値を出力するように訓練された予測モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記注目領域から前記特徴量を算出し、
前記算出した特徴量を前記予測モデルに入力することで、前記パラメータの予測値を算出し、
前記算出されたパラメータの予測値を用いて、前記状態指標値を算出する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記状態指標値の算出対象である注目歯と前記注目歯の歯周領域との全体又は一部が含まれる3次元領域である注目領域が入力されたことに応じて、前記状態指標値を出力するように訓練された指標値算出モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、前記注目領域を前記指標値算出モデルに入力することで、前記状態指標値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記状態指標値の算出対象である注目歯と前記注目歯の歯周領域との全体又は一部が含まれる3次元領域である注目領域と、前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記注目領域に関連する他の3次元領域である関連領域とが入力されたことに応じて、前記状態指標値を出力するように訓練された指標値算出モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記注目領域に対応する前記関連領域を前記口腔3次元データから抽出し、
前記注目領域と、前記抽出された関連領域とを前記指標値算出モデルに入力することで、前記状態指標値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記状態指標値の算出対象である注目歯に関する特徴量が入力されたことに応じて、前記状態指標値を出力するように訓練された指標値算出モデルを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記口腔3次元データに含まれる3次元領域であって、前記注目歯と前記注目歯の歯周領域との全体又は一部が含まれる3次元領域である注目領域から前記特徴量を算出し、
前記算出した特徴量を前記指標値算出モデルに入力することで、前記状態指標値を算出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記関連領域は、前記注目領域に近接する3次元領域、前記注目歯の歯中心線を基準として前記注目領域と対称の位置にある3次元領域、又は口腔正中線を基準として前記注目領域と対象の位置にある3次元領域である、請求項4又は7に記載のプログラム。
【請求項10】
前記注目歯に関する特徴量は、前記注目歯の形状、前記注目歯のサイズ、前記注目歯の色調、前記注目歯の滑度、前記注目歯と隣の歯との距離、又は前記注目歯におけるセメントエナメル境露出の有無、前記注目歯の周囲の歯肉の色、位置による前記歯肉の色の濃度変化、前記歯肉の形状、前記歯肉の表面滑度、前記歯肉の表面と前記注目歯の表面との距離、前記歯肉の表面積、前記歯肉の体積、前記歯肉の歯肉歯槽粘膜境と歯肉縁との距離、前記歯肉の歯肉乳頭の形状、前記歯肉の歯肉乳頭の表面積、前記歯肉の歯肉乳頭の体積、又は前記歯肉の歯肉乳頭の高さを表す、請求項5又は8に記載のプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び指標値算出装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
口腔内の情報を表すデータを用いて歯周関連疾患の予測や診断を行う技術が開示されている。例えば特許文献1は、口腔内を撮像した歯周画像データと歯肉炎の状態を示す歯肉の色データである参照色データを比較することで、歯肉炎の検査を行う技術を開示する。特許文献2は、口腔内の一部が撮像された複数の部分画像を合成して口腔写真を生成し、所定の判定対象領域の画像の特徴に基づいて、口腔内における所定の疾患の有無及び状態を判定する技術を開示する。特許文献3は、カメラによる撮像で得られた口腔領域の画像データから、口腔対象領域の状態を推定し、得られた推定結果及び所定の基準情報に基づいて口腔対象領域の状態を判断する技術を開示する。特許文献4は、口腔写真を、機械学習アルゴリズムを用いて口腔写真を分析することにより、矯正有無、齲蝕状態、歯周炎状態、補綴物状態、及び問診表などを総合的に分析して、口腔健康を予測する技術を開示する。特許文献5は、口腔内画像の歯周領域画像をモデルに入力することで歯周病の有無を推定する技術を開示する。特許文献6は、口腔内の形状の3次元データを、ニューラルネットワークが含まれる推定モデルに適用することで、口腔内の病気を引き起こしそうな部位を識別する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-030587号公報
特開2019-155027号公報
特開2021-053175号公報
特表2022-508923号公報
特開2022-073148号公報
特開2022-012199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
口腔内の情報として、歯肉の状態や歯槽骨の吸収に関する情報がある。前述した特許文献はいずれも、歯肉の状態又は歯槽骨の吸収を分析するために口腔内を表す3次元データを利用することについては、言及していない。本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、口腔内を表す3次元データを用いて口腔内の状態を分析するための新たな技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のプログラムは、対象者の歯及びその歯の周辺領域が含まれる口腔画像を取得する取得ステップと、前記口腔画像を用いて、前記対象者の歯肉状態に関する指標値である歯肉状態指標値、前記対象者の歯槽骨の吸収に関する指標値である歯槽骨吸収指標値、又はこれらの双方を算出する算出ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0006】
本開示の指標値算出装置は、対象者の歯及びその歯の周辺領域が含まれる口腔画像を取得する取得部と、前記口腔画像を用いて、前記対象者の歯肉状態に関する指標値である歯肉状態指標値、前記対象者の歯槽骨の吸収に関する指標値である歯槽骨吸収指標値、又はこれらの双方を算出する算出部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、口腔内を表す3次元データを用いて口腔内の状態を分析するための新たな技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
指標値算出装置の動作の概要を例示する図である。
状態指標値に関連する、歯の種々の部位の位置を例示する図である。
指標値算出装置の機能構成を例示するブロック図である。
指標値算出装置を実現するコンピュータのハードウエア構成を例示するブロック図である。
指標値算出装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
歯肉状態指標値を算出する処理の流れを例示するフローチャートである。
歯肉状態指標値算出モデルを利用して歯肉状態指標値が算出されるケースを例示する図である。
第1予測モデルを利用して PPD が算出されるケースを例示する図である。
第1予測モデルを利用して CAL が算出されるケースを例示する図である。
第1特徴量算出モデルと歯肉状態指標値算出モデルを利用して歯肉状態指標値が算出されるケースを例示する図である。
第1特徴量算出モデルと第1予測モデルを利用して PPD が算出されるケースを例示する図である。
第1特徴量算出モデルを利用せずに算出された第1特徴量が、歯肉状態指標値算出モデルによって利用されるケースを例示する図である。
第1特徴量算出モデルを利用せずに算出された第1特徴量が、第1予測モデルによって利用されるケースを例示する図である。
注目領域と関連領域の双方に、注目歯の一部が含まれるケースを表す図である。
注目歯の一部のみが含まれる注目領域と、2つの関連領域とを例示する図である。
注目領域と関連領域が入力される歯肉状態指標値算出モデルによって、歯肉状態指標値20が算出されるケースを例示する図である。
注目領域と関連領域が入力される第1予測モデルを用いて、PPD が算出されるケースを例示する図である。
歯槽骨吸収指標値を算出する処理の流れを例示するフローチャートである。
歯槽骨吸収指標値算出モデルを利用して歯槽骨吸収指標値が算出されるケースを例示する図である。
第2予測モデルを利用して歯槽骨吸収度が算出されるケースを例示する図である。
第3特徴量算出モデルと歯槽骨吸収指標値算出モデルを利用して歯槽骨吸収指標値が算出されるケースを例示する図である。
第3特徴量算出モデルと第2予測モデルを利用して歯槽骨吸収度が算出されるケースを例示する図である。
第3特徴量算出モデルを利用せずに算出された第3特徴量が、歯槽骨吸収指標値算出モデルによって利用されるケースを例示する図である。
第3特徴量算出モデルを利用せずに算出された第3特徴量が、第2予測モデルによって利用されるケースを例示する図である。
注目領域と関連領域が入力される歯槽骨吸収指標値算出モデルによって、歯槽骨吸収指標値が算出されるケースを例示する図である。
注目領域と関連領域が入力される第2予測モデルを用いて、歯槽骨吸収度が算出されるケースを例示する図である。
指標値を用いた判別処理が行われる指標値算出装置の機能構成を例示するブロック図である。
歯肉状態指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
第1予測モデルの訓練を例示する図である。
第1特徴量算出モデルと歯肉状態指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
所定のアルゴリズムで算出される第1特徴量が入力される、歯肉状態指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
関連領域が用いられる歯肉状態指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
関連領域が用いられる第1予測モデルの訓練を例示する図である。
歯槽骨吸収指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
第2予測モデルの訓練を例示する図である。
第3特徴量算出モデルと歯槽骨吸収指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
所定のアルゴリズムで算出される第3特徴量が入力される、歯槽骨吸収指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
関連領域が用いられる歯槽骨吸収指標値算出モデルの訓練を例示する図である。
関連領域が用いられる第2予測モデルの訓練を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、特に説明しない限り、所定値や閾値などといった予め定められている値は、その値を利用する装置からアクセス可能な記憶装置などに予め格納されている。さらに、特に説明しない限り、記憶部は、1つ以上の任意の数の記憶装置によって構成される。
【0010】
図1は、指標値算出装置2000の動作の概要を例示する図である。ここで、図1は、指標値算出装置2000の概要の理解を容易にするための図であり、指標値算出装置2000の動作は、図1に示されている動作に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

学校法人 日本歯科大学
プログラム及び指標値算出装置
1日前
個人
支援システム
1日前
個人
N式トータルシステム
5か月前
個人
情報システムおよび方法
1か月前
エムスリー株式会社
媒体
3か月前
株式会社M-INT
情報処理システム
5か月前
ゾーン株式会社
コンピュータシステム
15日前
株式会社M-INT
情報処理システム
1か月前
富士電機株式会社
食事管理システム
2か月前
大王製紙株式会社
作業管理システム
1か月前
医療法人社団梅華会
医療の支援装置
3か月前
株式会社日立製作所
情報システム
5か月前
個人
透析医療に関する回答方法及びその装置
3か月前
株式会社サンクスネット
リスク判定システム
4か月前
個人
弾塑性有限要素法におけるデータ同化の演算方法
5か月前
アルケア株式会社
コミュニケーションシステム
4か月前
株式会社JVCケンウッド
表示装置及び表示方法
3か月前
合同会社フォース
オンライン診療システム
1か月前
HITOTSU株式会社
手術管理システム1
24日前
公立大学法人大阪
診断装置
3か月前
株式会社グローバルビジョン
検体検査管理システム
3か月前
株式会社エフアンドエフ
在宅健康チェックシステム
4日前
個人
服薬指導支援システム、及び、服薬指導支援方法
3か月前
日本光電工業株式会社
医療支援装置
1か月前
公益財団法人がん研究会
画像診断報告書作成システム
5か月前
日本光電工業株式会社
医療支援装置
1か月前
株式会社メディファーム
代替候補品目付き相互作用禁忌DB
1か月前
富士通株式会社
敗血症の診断および予測
2か月前
ロゴスサイエンス株式会社
ヘルスケアシステムおよびその方法
4か月前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
5か月前
大和ハウス工業株式会社
推定装置、及び推定方法
1か月前
株式会社HJ Link‐do
オンライン診療システム
23日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
5か月前
国立大学法人千葉大学
センサシステム
2か月前
株式会社ベーシック
遠隔医療支援システム及びプログラム
3か月前
大和ハウス工業株式会社
消費カロリー推定システム
4か月前
続きを見る