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公開番号2025076641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188361
出願日2023-11-02
発明の名称電子制御サスペンション
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B62K 25/04 20060101AFI20250509BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】電子制御サスペンションを最適な減衰諸元に設定して走行安定性及び乗り心地を高める。
【解決手段】電子制御サスペンション(1)には、鞍乗型車両の車輪の振動を減衰させるサスペンション(26、27)と、サスペンションの減衰力を変化させるアクチュエータ(24、25)と、複数の低速用減衰諸元から任意の減衰諸元の選択を受け付ける操作装置(17)と、低速用又は高速用減衰諸元でアクチュエータを動作させる制御装置(11、12)と、が設けられている。所定速度以下の低速走行時に制御装置によって任意の低速用減衰諸元が適用され、所定速度を超える高速走行時に制御装置によって高速用減衰諸元が自動的に適用される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鞍乗型車両の車輪の振動を減衰させるサスペンションと、
前記サスペンションの減衰力を変化させるアクチュエータと、
複数の低速用減衰諸元から任意の減衰諸元の選択を受け付ける操作装置と、
低速用又は高速用減衰諸元で前記アクチュエータを動作させる制御装置と、を備え、
所定速度以下の低速走行時に前記制御装置が任意の低速用減衰諸元を適用し、
所定速度を超える高速走行時に前記制御装置が高速用減衰諸元を自動的に適用することを特徴とする電子制御サスペンション。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記操作装置が低速用及び高速用減衰諸元をベースにして減衰力の調節を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の電子制御サスペンション。
【請求項3】
複数の低速用減衰諸元で調節可能な減衰力の調節幅よりも、高速用減衰諸元で調節可能な減衰力の調節幅が狭いことを特徴とする請求項2に記載の電子制御サスペンション。
【請求項4】
低速走行時に前記操作装置が低速用減衰諸元をベースにして減衰力の調節を受け付けており、
高速走行時に高速用減衰諸元がデフォルトの減衰力に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御サスペンション。
【請求項5】
低速走行中に前記操作装置が低速用減衰諸元の選択を受け付けることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子制御サスペンション。
【請求項6】
車速が所定速度を超えて増速したときに、前記制御装置が低速用減衰諸元から高速用減衰諸元に切り替え、
車速が所定速度以下に減速したときに、前記制御装置が高速用減衰諸元から低速用減衰諸元に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子制御サスペンション。
【請求項7】
車速が第1の速度を超えて増速したときに、前記制御装置が低速用減衰諸元から高速用減衰諸元に移行し、
車速が第1の速度よりも大きな第2の速度以下に減速したときに、前記制御装置が高速用減衰諸元から低速用減衰諸元に移行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子制御サスペンション。
【請求項8】
車速が第1の速度から第2の速度に増速するまでに、前記制御装置が低速用減衰諸元から高速用減衰諸元に移行し、
車速が第2の速度から第1の速度に減速するまでに、前記制御装置が高速用減衰諸元から低速用減衰諸元に移行することを特徴とする請求項7に記載の電子制御サスペンション。
【請求項9】
第1の速度として低速用減衰諸元毎に異なる速度が設定されていることを特徴とする請求項7に記載の電子制御サスペンション。
【請求項10】
鞍乗型車両の車輪の振動を減衰させるサスペンションと、
前記サスペンションの減衰力を変化させるアクチュエータと、
複数の減衰諸元から任意の減衰諸元の選択を受け付ける操作装置と、
選択済みの減衰諸元で前記アクチュエータを動作させる制御装置と、を備え、
所定速度以下の低速走行時に選択可能な減衰諸元の数よりも、所定速度を超える高速走行時に選択可能な減衰諸元の数が少ないことを特徴とする電子制御サスペンション。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御サスペンションに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両では、減衰力を電気的に制御可能な電子制御サスペンションを採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電子制御サスペンションの制御装置には、フロントサスペンション及びリアサスペンションに対する低速用減衰諸元と高速用減衰諸元が記憶されている。第1の車速未満では各サスペンションに対して低速用減衰諸元が適用され、第1の車速を超えると低速用減衰諸元から高速用減衰諸元への切り替えが開始されて、第2の車速以上になると各サスペンションに対して高速用減衰諸元が適用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-167907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車速、路面状況、走行状況、乗員の好み等によって最適な減衰諸元は異なる。例えば、スポーツ走行では車両を安定させるために減衰力を高くすることが望ましいが、凹凸路の走行では乗り心地を高めるために減衰力を低くすることが望ましい。また、高速走行時には低速走行時に比べて減衰力の高低が走行安定性に大きく影響する。特許文献1に記載の電子制御サスペンションでは、スポーツ走行等の走行状況毎に低速用減衰諸元と高速用減衰諸元が用意されているが、低速用減衰諸元に高速用減衰諸元が依存しているため、最適な減衰諸元が設定できない恐れがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、最適な減衰諸元に設定して走行安定性及び乗り心地を高めることができる電子制御サスペンションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の電子制御サスペンションは、鞍乗型車両の車輪の振動を減衰させるサスペンションと、前記サスペンションの減衰力を変化させるアクチュエータと、複数の低速用減衰諸元から任意の減衰諸元の選択を受け付ける操作装置と、低速用又は高速用減衰諸元で前記アクチュエータを動作させる制御装置と、を備え、所定速度以下の低速走行時に前記制御装置が任意の低速用減衰諸元を適用し、所定速度を超える高速走行時に前記制御装置が高速用減衰諸元を自動的に適用することで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の電子制御サスペンションによれば、低速走行時には走行状況や路面状況や走行状況等に応じて任意の低速用減衰諸元が選択されることで、走行安定性や乗り心地等を考慮してサスペンションの減衰力が適切に調節される。高速走行時には高速用減衰諸元が自動的に設定されることで、低速走行時の減衰力に依存せずにサスペンションの減衰力が適切に調節されて走行安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の電子制御サスペンションの模式図である。
本実施例の低速走行時の減衰制御の設定画面を示す図である。
本実施例の高速走行時の減衰制御の設定画面を示す図である。
本実施例の減衰諸元毎の速度と減衰力の関係を示す図である。
本実施例の減衰諸元の切替動作を示すフローチャートである。
変形例1の減衰諸元毎の速度と減衰力の関係を示す図である。
変形例1の減衰諸元の移行動作を示すフローチャートである。
変形例2の減衰諸元毎の速度と減衰力の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の電子制御サスペンションでは、サスペンションによって鞍乗型車両の車輪の振動が減衰され、アクチュエータによってサスペンションの減衰力が変化されている。操作装置が複数の低速用減衰諸元から任意の減衰諸元の選択を受け付けており、所定速度以下の低速走行時には走行状況や路面状況や走行状況等に応じて選択された低速用減衰諸元が制御装置によって適用される。制御装置によって低速用減衰諸元でアクチュエータが動作され、走行安定性や乗り心地等を考慮してサスペンションの減衰力が適切に調節される。所定速度を超える高速走行時には制御装置によって高速用減衰諸元が自動的に適用される。制御装置によって高速用減衰諸元でアクチュエータが動作され、低速走行時の減衰力に依存せずにサスペンションの減衰力が適切に調節されて走行安定性が向上する。
【実施例】
【0010】
本実施例の鞍乗型車両には電子制御サスペンションが採用されている。一般に、電子制御サスペンションではハード、ミディアム、ソフト等の特性の異なる減衰諸元が用意されている。例えば、スポーツ走行時には減衰力の高い「ハード」の減衰諸元にすることで車両の姿勢が安定し易くなる。凹凸路の走行時には減衰力の低い「ソフト」の減衰諸元にすることで車両への振動が緩和される。低速走行時には走行状況や路面状況等に応じて複数の減衰諸元から所望の減衰諸元を選択することが望ましい。特に、複数の減衰諸元の減衰力に大きな差をつけることで減衰諸元の違いをユーザが実感し易い。
(【0011】以降は省略されています)

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