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公開番号2025076310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2024174011
出願日2024-10-03
発明の名称ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類G03F 7/004 20060101AFI20250508BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】従来のポジ型レジスト材料を上回る高感度、高解像度で、エッジラフネスや寸法バラツキが小さく、露光後のパターン形状が良好であるポジ型レジスト材料、及びパターン形成方法を提供する。
【解決手段】置換又は非置換のカルボキシ基及び置換又は非置換のフェノール性ヒドロキシ基を有する繰り返し単位a(ただし、非置換のカルボキシ基及び非置換のフェノール性ヒドロキシ基から選ばれる少なくとも1つを有する。)と、酸不安定基を有する繰り返し単位bと、ポリマー主鎖に結合したスルホン酸のスルホニウム塩又はヨードニウム塩構造を有する繰り返し単位cとを含むベースポリマーを含むポジ型レジスト材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
置換又は非置換のカルボキシ基及び置換又は非置換のフェノール性ヒドロキシ基を有する繰り返し単位a(ただし、非置換のカルボキシ基及び非置換のフェノール性ヒドロキシ基から選ばれる少なくとも1つを有する。)と、酸不安定基を有する繰り返し単位bと、ポリマー主鎖に結合したスルホン酸のスルホニウム塩又はヨードニウム塩構造を有する繰り返し単位cとを含むベースポリマーを含むポジ型レジスト材料。
続きを表示(約 3,800 文字)【請求項2】
繰り返し単位aが、下記式(a)で表されるものである請求項1記載のポジ型レジスト材料。
TIFF
2025076310000206.tif
53
68
(式中、kは、0又は1である。mは、1~4の整数である。nは、0~4の整数である。

A
は、水素原子又はメチル基である。

1
は、単結合又はエステル結合である。

2
は、単結合、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基である。

3
は、単結合、エステル結合、エーテル結合又はカルボニル基である。

1
は、炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子である。

2
は、水素原子、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビル基、炭素数2~7の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~7の飽和ヒドロカルビルオキシカルボニル基である。

3
は、水素原子、炭素数1~12の飽和ヒドロカルビル基又は炭素数2~12の不飽和ヒドロカルビル基であり、該飽和ヒドロカルビル基及び不飽和ヒドロカルビル基は、ヒドロキシ基、炭素数1~8の飽和ヒドロカルビルオキシ基及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。ただし、mが1のとき、R
2
及びR
3
の一方又は両方は水素原子であり、mが2、3又は4のとき、複数のR
2
及びR
3
のうち少なくとも1つは水素原子である。)
【請求項3】
繰り返し単位bが、下記式(b1)で表される繰り返し単位b1及び下記式(b2)で表される繰り返し単位b2から選ばれる少なくとも1種を含むものである請求項1記載のポジ型レジスト材料。
TIFF
2025076310000207.tif
46
69
(式中、R
A
は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。

1
は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合、エーテル結合及びラクトン環から選ばれる少なくとも1種を含む炭素数1~12の連結基であり、該フェニレン基、ナフチレン基及び連結基は、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1~8の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~8の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基及び炭素数2~8の飽和ヒドロカルビルオキシカルボニルオキシ基から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。

2
は、単結合、エステル結合又はアミド結合である。

3
は、単結合、エーテル結合又はエステル結合である。

11
及びR
12
は、酸不安定基である。

13
は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又は炭素数1~6のアルキル基である。

14
は、単結合又は炭素数1~6のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基の-CH
2
-の一部がエーテル結合又はエステル結合で置換されていてもよい。
aは、1又は2である。bは、0~4の整数である。ただし、1≦a+b≦5である。

【請求項4】
繰り返し単位cが、下記式(c1)~(c5)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1種を含むものである請求項1記載のポジ型レジスト材料。
TIFF
2025076310000208.tif
109
136
(式中、R
A
は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。

B
は、それぞれ独立に、水素原子であるか、Z
6
と結合して環を形成してもよい。

1
は、単結合、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、ナフチレン基若しくはこれらを組み合わせて得られる炭素数7~18の基、又は-O-Z
11
-、-C(=O)-O-Z
11
-又は-C(=O)-NH-Z
11
-である。Z
11
は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、ナフチレン基又はこれらを組み合わせて得られる炭素数7~18の基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。

2
は、単結合又はエステル結合である。

3
は、単結合、-Z
31
-C(=O)-O-又は-Z
31
-O-である。Z
31
は、炭素数1~12のヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる炭素数7~18の基であり、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、エステル結合、エーテル結合、ウレタン結合、フッ素原子、ヨウ素原子又は臭素原子を含んでいてもよい。

4
は、単結合、メチレン基又はエチレン基である。

5
は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、メチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、-O-Z
51
-、-C(=O)-O-Z
51
-又は-C(=O)-NH-Z
51
-である。Z
51
は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、メチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、フッ素化フェニレン基又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合、ヒドロキシ基又はハロゲン原子を含んでいてもよい。

6
は、単結合、フェニレン基、ナフチレン環、エステル結合又はアミド結合である。

7A
は、単結合又は炭素数1~24の2価有機基であり、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。

7B
は、炭素数1~10の1価有機基であり、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。

8
は、単結合、エーテル結合、エステル結合、チオエーテル結合又は炭素数1~6のアルカンジイル基である。

9
は、炭素数1~12の3価有機基であり、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。
Rf
1
~Rf
4
は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf
1

びRf
2
が合わさってカルボニル基を形成してもよい。

21
及びR
22
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。

23
は、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビル基、炭素数6~10のアリール基、フッ素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、シアノ基又はニトロ基である。
円Rは、炭素数6~10の(d+2)価芳香族炭化水素基である。
dは、0~5の整数である。
【請求項5】

3
、Z
7A
、Z
7B
又はM
+
が、少なくとも1つ以上のヨウ素原子を含むものである請求項4記載のポジ型レジスト材料。
【請求項6】
前記ベースポリマーが、更に、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ラクトン環、カーボネート基、チオカーボネート基、カルボニル基、環状アセタール基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、シアノ基、アミド基、-O-C(=O)-S-及び-O-C(=O)-NH-から選ばれる密着性基を有する繰り返し単位dを含む請求項1項記載のポジ型レジスト材料。
【請求項7】
更に、酸発生剤を含む請求項1記載のポジ型レジスト材料。
【請求項8】
更に、有機溶剤を含む請求項1記載のポジ型レジスト材料。
【請求項9】
更に、クエンチャーを含む請求項1記載のポジ型レジスト材料。
【請求項10】
更に、界面活性剤を含む請求項1記載のポジ型レジスト材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。5Gの高速通信と人工知能(artificial intelligence、AI)の普及が進み、これを処理するための高性能デバイスが必要とされているためである。最先端の微細化技術としては、波長13.5nmの極端紫外線(EUV)リソグラフィーによる5nmノード、3nmノードのデバイスの量産が行われている。さらには、次世代の2nmノードデバイス、次々世代の14ÅノードにおいてもEUVリソグラフィーを用いた検討が進められており、ベルギーのIMECは2Åのデバイス開発を表明している。
【0003】
微細化の進行とともに酸の拡散による像のぼけが問題になっている。加工寸法45nm以降の微細パターンでの解像性を確保するためには、従来提案されている溶解コントラストの向上だけでなく、酸拡散の制御が重要であることが提案されている(非特許文献1)。しかしながら、化学増幅レジスト材料は、酸の拡散によって感度とコントラストを上げているため、ポストエクスポージャーベーク(PEB)温度を下げたり、時間を短くしたりして酸拡散を極限まで抑えようとすると、感度とコントラストが著しく低下する。
【0004】
感度、解像度及びエッジラフネスのトライアングルトレードオフの関係が示されている。解像度を向上させるためには酸拡散を抑えることが必要であるが、酸拡散距離が短くなると感度が低下する。
【0005】
バルキーな酸が発生する酸発生剤を添加して酸拡散を抑えることは有効である。そこで、重合性不飽和結合を有するオニウム塩に由来する繰り返し単位をポリマーに含ませることが提案されている。このとき、ポリマーは、酸発生剤としても機能する(ポリマーバウンド型酸発生剤)。特許文献1には、特定のスルホン酸を発生する重合性不飽和結合を有するスルホニウム塩やヨードニウム塩が提案されている。特許文献2には、スルホン酸が主鎖に直結したスルホニウム塩が提案されている。
【0006】
ヨウ素原子を有するアニオンが主鎖に結合したオニウム塩構造を有するポリマーバウンド型酸発生剤を添加したレジスト材料が提案されている(特許文献3)。EUVの吸収が大きいヨウ素原子を有することによって、露光中に酸発生剤が分解する効率が高まり、高感度化する。フォトンの吸収量が増えて、物理的なコントラストを高めることができる。
【0007】
トナー粒子の荷電制御のために、ビニルサリチル酸を共重合したポリマーを用いることが提案されている(特許文献4)。また、アルカリ溶解性を向上させるために、ビニルサリチル酸を導入したポリマーを用いたレジスト材料が提案されている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-045311号公報
特開2006-178317号公報
特開2018-197853号公報
特開2011-137947号公報
特開2023-131926号公報
【非特許文献】
【0009】
SPIE Vol. 6520 65203L-1 (2007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来のポジ型レジスト材料よりも高感度で、かつラインパターンの線幅のラフネス(LWR)及びホールパターンの寸法均一性(CDU)を改善することが可能なポジ型レジスト材料の開発が望まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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