TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025076166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187954
出願日
2023-11-01
発明の名称
電池及びモジュール
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H01M
10/0585 20100101AFI20250508BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】短絡の発生が抑制された電池が提供される。
【解決手段】本開示の電池は、積層型の電極体と、ラミネート外装体と、正極タブと、負極タブと、を備える。前記電極体は、正極シートと負極シートとが、交互にセパレータシートを介して積層方向に積層されてなる。前記正極タブは、前記積層方向に直交する第1方向の一方側に向けて前記ラミネート外装体から突出している。前記負極タブは、前記第1方向の一方側又は他方側に向けて前記ラミネート外装体から突出している。前記電極体は、前記積層方向及び前記第1方向に直交する第2方向の両縁領域において、複数の前記セパレータシートのみが重なり合う重なり領域を有する。2つの前記重なり領域の少なくとも一方は、複数の前記セパレータシートが溶着している複数の溶着部を有する。前記複数の溶着部は、前記第1方向に沿って、離散的に形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
正極シートと負極シートとが、交互にセパレータシートを介して積層方向に積層されてなる積層型の電極体と、
前記電極体を収容しているラミネート外装体と、
前記積層方向に直交する第1方向の一方側に向けて前記ラミネート外装体から突出し、かつ複数の前記正極シートと電気的に接続されている正極タブと、
前記第1方向の一方側又は他方側に向けて前記ラミネート外装体から突出し、かつ複数の前記負極シートと電気的に接続されている負極タブと、
を備え、
前記電極体が、前記積層方向及び前記第1方向に直交する第2方向の両縁領域において、複数の前記セパレータシートのみが重なり合う重なり領域を有し、
2つの前記重なり領域の少なくとも一方が、複数の前記セパレータシートが溶着している複数の溶着部を有し、
前記複数の溶着部が、前記第1方向に沿って、離散的に形成されている、電池。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記複数の溶着部の各々の前記第1方向の長さが、同一である、請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記複数の溶着部のうち隣り合う溶着部の前記第1方向の間隔が、同一である、請求項2に記載の電池。
【請求項4】
2つの前記重なり領域の両方が、前記第1方向に沿って離散的に形成されている複数の前記溶着部を有する、請求項1に記載の電池。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の複数の電池と、
複数の前記電池を収容しているケースと、
を備え、
前記第2方向のうちの前記溶着部が形成されている側の方向が、上方である、モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池及びモジュールに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、非水電解液二次電池(以下、「電池」ともいう)を開示している。当該電池は、負極と、正極と、セパレータと、を備える。負極は、集電体上の少なくとも一部に負極活物質層を有し、交互に折り返された折り返し部を有する。正極は、集電体上の少なくとも一部に正極活物質層を有し、前記折り返し部に挿入されている。セパレータは、前記負極と前記正極との間に挟まれている。前記セパレータは、前記正極の両面に枚葉状に配置されている。前記セパレータの外周部の少なくとも一部が接着されている接着部を有する。特許文献1は、図6に示すように、セパレータ900の外周部の全辺に接着部900a,900b,900c,900dが形成された電池を具体的に開示している。図6中、符号910は、正極、負極及びセパレータを備える発電素子を示す。符号911は、発電素子910から延在する負極端子を示す。符号912は、発電素子920から延在する正極端子を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-22421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池の充電と放電とが繰り返し行われると、非水電解液の分解反応の進行等により、ガスが発生する場合がある。特許文献1に開示のセパレータ900は、その全辺に接着部900a,900b,900c,900dが形成されている。つまり、セパレータ900は、接着部900a,900b,900c,900dによって、正極の全体を囲っている。そのため、セパレータと正極との間に、ガスが溜まりやすい。セパレータと正極との間にガスが溜まると、ガスが溜まった部位において電池反応は進行しにくく、正極の表面にリチウム金属が析出しやすくなる。リチウム金属が成長すると、正極と負極との短絡が発生するおそれがある。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものである。
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、短絡の発生が抑制された電池及びモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
【0007】
<1>第1態様の電池は、
正極シートと負極シートとが、交互にセパレータシートを介して積層方向に積層されてなる積層型の電極体と、
前記電極体を収容しているラミネート外装体と、
前記積層方向に直交する第1方向の一方側に向けて前記ラミネート外装体から突出し、かつ複数の前記正極シートと電気的に接続されている正極タブと、
前記第1方向の一方側又は他方側に向けて前記ラミネート外装体から突出し、かつ複数の前記負極シートと電気的に接続されている負極タブと、
を備え、
前記電極体が、前記積層方向及び前記第1方向に直交する第2方向の両縁領域において、複数の前記セパレータシートのみが重なり合う重なり領域を有し、
2つの前記重なり領域の少なくとも一方が、複数の前記セパレータシートが溶着している複数の溶着部を有し、
前記複数の溶着部が、前記第1方向に沿って、離散的に形成されている、電池である。
【0008】
「積層型の電極体」とは、正極シート、負極シート及びセパレータシートの各々が枚葉形状を有し、正極シートと負極シートとが、交互にセパレータシートを介して積層されている電池を示す。
「ラミネート外装体」とは、ラミネートシート製のケースを示す。「ラミネートシート」とは、金属層と、金属層の一方の主面に積層された第1樹脂層と、金属層の他方の主面に積層された第2樹脂層と、を少なくとも有するシートを示す。
【0009】
第1態様では、複数の溶着部は、第1方向に沿って、離散的に形成されている。そのため、セパレータシートと正極シート及び負極シートの少なくとも一方(以下、「正負極シート」ともいう)との間に発生するガスは、セパレータシートの重なり領域の隣り合う溶着部の間を通って、電極体の外部に移動しやすい。これは、第2方向のうちの溶着部が形成されている側の方向が、上方である場合に顕著である。つまり、セパレータシートと正負極シートとの間に、ガスは従来よりも溜りにくい。これにより、正負極シートの表面にリチウム金属は、析出しにくい。更に、複数のセパレータシートは複数の溶着部によって一体化されて、セパレータシートは正極シートと負極シートとの間に確実に介在する。その結果、第1態様の電池では、短絡の発生は抑制される。
【0010】
<2>第2態様の電池は、
前記複数の溶着部の各々の前記第1方向の長さが、同一である、前記<1>に記載の電池である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
トヨタ自動車株式会社
車両
15日前
トヨタ自動車株式会社
車両
29日前
トヨタ自動車株式会社
車両
7日前
トヨタ自動車株式会社
金型
2日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
方法
15日前
トヨタ自動車株式会社
電池
1日前
トヨタ自動車株式会社
方法
18日前
トヨタ自動車株式会社
車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
電池
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池
1日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
15日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
14日前
トヨタ自動車株式会社
充電器
23日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
3日前
トヨタ自動車株式会社
自動車
22日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
29日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
29日前
トヨタ自動車株式会社
組電池
18日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
7日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
29日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
電池セル
2日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
2日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
16日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
4日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
29日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
29日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
1日前
続きを見る
他の特許を見る