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公開番号2025072136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182688
出願日2023-10-24
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60R 3/00 20060101AFI20250430BHJP(車両一般)
要約【課題】ドアの開閉動作と連動して展開・収容位置に移動される電動ステップを採用した場合にも、ドア周辺や電動ステップの温度上昇を抑制し乗員の不快感を低減できる車両を実現する。
【解決手段】車両は、エンジンと、充放電可能なバッテリと、送風によって前記エンジンの冷却水を冷却可能な電動ファン18と、車両側部または車両後部に設けられ、開閉可能なドア12と、前記ドア12の開動作および閉動作と連動して位置が移動される電動ステップであって、前記ドアが開かれたときに、車幅方向外側または車両後方側へ展開される電動ステップ14と、を備え、前記バッテリは、前記エンジンの出力により充電されるチャージモードに切り替え可能であって、前記チャージモードのときに、前記ドア12が開かれたと判定された場合に、予め定めた時間、前記電動ファン18の出力を下げ、別の予め定めた時間、前記電動ステップ14の展開を維持する、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
充放電可能なバッテリと、
送風によって前記エンジンの冷却水を冷却可能な電動ファンと、
車両側部または車両後部に設けられ、開閉可能なドアと、
前記ドアの開動作および閉動作と連動して位置が移動される電動ステップであって、前記ドアが開かれたときに、車幅方向外側または車両後方側へ展開される電動ステップと、
を備え、
前記バッテリは、前記エンジンの出力により充電されるチャージモードに切り替え可能であって、
前記チャージモードのときに、前記ドアが開かれたと判定された場合に、
予め定めた時間、前記電動ファンの出力を下げ、
別の予め定めた時間、前記電動ステップの展開を維持する、
ことを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関し、特に、プラグインハイブリッド車(PHEV)の停車時における制御に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両においては、側部や後部のドアの下方に、乗員の車両への乗降を補助するステップが設けられることがある。特に、近年では、車高が高い車両などに、ドアの開動作および閉動作と連動して展開位置と収容位置とに移動させることができる電動ステップが採用されることがある。
【0003】
特許文献1には、車両用ドア開閉構造が開示されている。この車両用ドア開閉構造が適用された車両には、ドア開閉機構によって電動で開閉されるドアと、このドアの開閉に連動して展開および収納されるステップと、ステップの下面に設置されて利用者の足を検知するキックセンサと、が設けられている。この車両用ドア開閉構造によって、利用者は手で直接ドアを開閉できない状況でもドアを操作して車両に乗降でき、また、ステップによって乗降性が向上できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-127145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドアの開動作および閉動作と連動して展開位置と収容位置に移動させることができる電動ステップが採用される車両において、このドアと電動ステップとの連動の機能が必ずしも乗員の利便性や快適性を高めるとは限らない。
【0006】
PHEVにおいては、いわゆる「チャージモード」と呼ばれるモードに切り替えることで、車両の走行状態によらずにエンジンを始動させて発電した電気をバッテリに充電することができる機能がある。このチャージモードでは、エンジンの出力を増加させてバッテリを充電するため、エンジン水温や排気熱が上昇する。特に、車両が停止している場合には、車風速による放熱ができないため、エンジン水温の上昇に伴って電動ファンの回転数を増加するように車両内のシステムにおいて制御される。この制御により、電動ファンの回転数が増加し温度が上昇した排気管の周りを流れる風量が増えるため、排気管が冷却される。その一方、電動ファンの送風の一部は電動ステップに向けられるため、電動ステップやその周辺の部材に温度が上昇した空気が流れ、さらに収容状態の電動ステップなど自体の温度が上がるという不利益をもたらす。なお、一般に、電動ファンの回転方向によって、車両が停車しているときの床下の風の流れが車両の側方(例えば、右側のドアに向かう方向)になり、右側の電動ステップの温度が上昇する。そして、電動ステップは車両の床下の特にドアの下部に収容されているため、ドアだけではなく電動ステップ周辺の温度が上昇することになる。
【0007】
例えば、チャージモードの状態において、乗員が車両へ乗車(または、車両から降車)するときに、電動ファンの回転数の増加に伴ってエンジンの廃熱がドアや電動ステップ周辺に流れてくるため、温度が上昇した電動ステップに触れた乗員は不快に感じる可能性がある。また、乗員が車両から降りた後に再度乗るような場合、ドアの開動作に伴って車両の下部に収容された電動ステップが再度展開されるが、収容状態の電動ステップおよびその周辺部材の温度は上昇している。そのため、展開された電動ステップの温度が上昇しており、乗員は電動ステップ利用時に不快に感じる可能性がある。すなわち、ドアと電動ステップとの開閉(すなわち、展開と収容)が連動することで、乗員の快適性を損なうこともあり得る。
【0008】
そこで、本明細書では、ドアの開動作および閉動作と連動して展開位置と収容位置に移動される電動ステップを採用した場合にも、乗降時にドア周辺や電動ステップの温度が高いことに起因して生じ得る乗員の不快感を低減できる車両を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書で開示する車両は、エンジンと、充放電可能なバッテリと、送風によって前記エンジンの冷却水を冷却可能な電動ファンと、車両側部または車両後部に設けられ、開閉可能なドアと、前記ドアの開動作および閉動作と連動して位置が移動される電動ステップであって、前記ドアが開かれたときに、車幅方向外側または車両後方側へ展開される電動ステップと、を備え、前記バッテリは、前記エンジンの出力により充電されるチャージモードに切り替え可能であって、前記チャージモードのときに、前記ドアが開かれたと判定された場合に、予め定めた時間、前記電動ファンの出力を下げ、別の予め定めた時間、前記電動ステップの展開を維持する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本明細書で開示の車両によれば、予め定めた条件に該当する場合に、電動ファンの出力を下げ、電動ステップの展開を維持するため、電動ステップの温度を低下させることが可能となる。したがって、車両の乗降時にドア周辺や電動ステップの温度が高いことに起因して生じ得る乗員の不快感を低減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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