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公開番号2025075758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187147
出願日2023-10-31
発明の名称首振り式剃刀およびその製造方法
出願人株式会社貝印刃物開発センター
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類B26B 21/52 20060101AFI20250508BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】剃刀ヘッドとホルダとの接続構造を簡素化でき、首振り構造の設計自由度を向上させることができる首振り式剃刀を提供する。
【解決手段】ハンドル部20を、一方向に伸びる軸部31と、軸部31のうち剃刀ヘッド10が接続される一端31aの反対側となる他端31b側に配置され、軸部31を径方向への変位を可能にしつつ、径方向において支持するバネ部33と、軸部31における一端31aを露出させる開口部32dが形成され、バネ部33を支持し、開口部32dよりも内側において軸部31における他端31b側およびバネ部33を覆う中空状のカバー部32と、を備えた構成とする。そして、軸部31が径方向に変位することにより剃刀ヘッド10の首振り動作を行う。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
刃体(11)が収容された剃刀ヘッド(10)と、
一方向に沿って伸びる軸部(31)を有し、該軸部における前記一方向の一端(31a)に対して前記剃刀ヘッドが接続されるハンドル部(20)と、を含み、
前記ハンドル部は、
前記軸部に加えて、
前記軸部のうちの前記一端と反対側となる他端(31b)側に配置され、前記軸部を径方向への変位を可能にしつつ、前記径方向において支持するバネ部(33)と、
前記軸部における前記一端を露出させる開口部(32d)が形成され、前記バネ部を支持し、前記開口部よりも内側において前記軸部における前記他端側および前記バネ部を覆う中空状のカバー部(32)と、を備え、
前記軸部が径方向に変位することにより前記剃刀ヘッドの首振り動作を行う首振り式剃刀。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記カバー部における前記開口部よりも前記軸部の前記他端側において、前記軸部との間に隙間を設けて前記軸部の径方向外方に配置され、前記軸部の径方向への変位を規制する軸受部(34)と、
前記バネ部に連結される連結部(35)と、
前記軸受部と前記カバー部とを繋ぐと共に、前記連結部と前記カバー部とを繋ぐ接続部(36)と、を有し、
前記軸部は、前記軸受部に配置される位置を首振り支点として前記剃刀ヘッドの首振り動作を行う、請求項1に記載の首振り式剃刀。
【請求項3】
前記首振り支点から前記剃刀ヘッドに備えられた前記刃体までの距離(D1)よりも、前記首振り支点から前記バネ部までの距離(D2)の方が大きくされている、請求項2に記載の首振り式剃刀。
【請求項4】
前記カバー部内には、前記カバー部の内壁と前記バネ部との間に配置される支持部材(37)が備えられ、
前記支持部材に前記軸受部と前記連結部および前記接続部が含まれており、
前記支持部材と前記軸部とが前記バネ部に接続されており、前記カバー部は前記支持部材を介して前記バネ部を支持している、請求項3に記載の首振り式剃刀。
【請求項5】
前記バネ部は、前記軸部の前記一方向への変位を可能とする、請求項2ないし4のいずれか1つに記載の首振り式剃刀。
【請求項6】
前記バネ部は、渦巻バネで構成されている、請求項5に記載の首振り式剃刀。
【請求項7】
前記連結部は、前記渦巻バネの径方向の外側に配置された円環状のリング部材であり、該リング部材の内壁面によって前記渦巻バネの径方向への変位が規制される、請求項6に記載の首振り式剃刀。
【請求項8】
前記軸部、前記カバー部、前記軸受部、前記連結部、前記接続部および前記バネ部が一部品で構成されている、請求項5に記載の首振り式剃刀。
【請求項9】
前記ハンドル部は、
前記カバー部に加えて、前記カバー部に対して前記開口部と反対側に連結される把持部(40)を備え、
前記把持部は、前記一方向を中心軸とした径方向の断面が円形状となる基部(41)と、
前記基部の外周面に前記中心軸回りに間隔を空けて複数本配置され、前記把持部のうち前記カバー部から離れた位置を固定端、該固定端から前記カバー部に近い位置を可動端とする片持ち構造で構成された複数のフィン(42)と、を有し、
前記把持部に対して前記基部の径方向内側に向う荷重が加えられると、前記フィンが撓むように構成されている、請求項8に記載の首振り式剃刀。
【請求項10】
前記ハンドル部を設置する台座(2)を有し、
前記基部は、前記カバー部と反対側の端部となる底部が球面状に突出しており、
前記台座には、前記基部における前記底部と対応する球面状の凹部(2a)が形成され、
前記台座における前記凹部に前記基部における前記底部が配置されることで、前記ハンドル部が前記台座に設置される、請求項9に記載の首振り式剃刀。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、刃体を有する剃刀ヘッドがホルダに対して首振りすることができる首振り式剃刀およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、首振り式剃刀(以下、単に剃刀という)として、例えば特許文献1および2に開示されたものがある。特許文献1の剃刀は、ホルダの開口部内に弾性板を介してホルダ側の連結部が備えられ、ホルダ側の連結部に剃刀ヘッド側の連結部が嵌め込まれて連結されることで、剃刀ヘッドがホルダに取付けられる構造とされている。ホルダ側の連結部の周囲の全周が弾性板によって囲まれており、弾性板の弾性変形により剃刀ヘッドがホルダに対して首振り可能とされている。また、特許文献2の剃刀は、ホルダの先端に連結筒部を備え、剃刀ヘッドに取付けられた接続部が連結筒部内に嵌め込まれる構造とされている。接続部には、可撓部を介して刃組付体が備えられ、刃組付体に枠部と共に刃体が取付けられる構造とされている。可撓部は、刃体の長手方向に沿う方向における接続部の両側に配置され、可撓部の弾性変形することにより剃刀ヘッドがホルダに対して首振り可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5860707号公報
特許第6755836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に記載の剃刀では、首振り機能を実現するために、ホルダと剃刀ヘッドとを繋ぐ連結部や接続部、つまり首振り構造が剃刀ヘッドの裏側に備えられることになる。剃刀ヘッドの裏側に首振り構造を備えなければならないため剃刀形状に制約が生じるが、それにもかかわらず、上下方向と左右方向の2軸で剃刀ヘッドを首振りできる構造とする必要があるため、剃刀ヘッドとホルダとの接続部の構造が複雑で大型化してしまう。また、首振り機能を実現するために、限られたエリア内で強度と首振り機能の両立を図る設計を行う必要があり、設計自由度に制約がある。
【0005】
本開示は、剃刀ヘッドとホルダとの接続構造を簡素化でき、首振り構造の設計自由度を向上させることができる剃刀およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の観点にかかる剃刀は、刃体(11)が収容された剃刀ヘッド(10)と、一方向に沿って伸びる軸部(31)を有し、該軸部における一方向の一端(31a)に対して剃刀ヘッドが接続されるハンドル部(20)と、を含んでいる。ハンドル部は、軸部に加えて、軸部のうちの一端と反対側となる他端(31b)側に配置され、軸部を径方向への変位を可能にしつつ、径方向において支持するバネ部(33)と、軸部における一端を露出させる開口部(32d)が形成され、バネ部を支持し、開口部よりも内側において軸部における他端側およびバネ部を覆う中空状のカバー部(32)と、を備え、軸部が径方向に変位することにより剃刀ヘッドの首振り動作を行う。
【0007】
このように、剃刀ヘッドが取付けられる軸部をカバー部内においてバネ部を介して支持する構造としている。このため、バネ部の弾性によって軸部が径方向に変位することで剃刀ヘッドの首振り動作が可能となる。したがって、ハンドル部内において首振り機能を持たせることが可能となり、剃刀ヘッドとホルダを構成するハンドル部との接続構造を簡素化でき、首振り構造の設計自由度を向上させることが可能となる。
【0008】
本開示の第2の観点にかかる剃刀では、カバー部における開口部よりも軸部の他端側において、軸部との間に隙間を設けて軸部の径方向外方に配置され、軸部の径方向への変位を規制する軸受部(34)と、バネ部に連結される連結部(35)と、軸受部とカバー部とを繋ぐと共に、連結部とカバー部とを繋ぐ接続部(36)と、を有し、軸部は、軸受部に配置される位置を首振り支点として剃刀ヘッドの首振り動作を行う。
【0009】
このように、カバー部における開口部よりも軸部の他端側に軸受部を備えることで軸部の径方向の変位が規制されるため、軸部のうち軸受部と当接する部分を首振り支点として、剃刀ヘッドを首振り動作させられると共に、首振り動作の範囲を規定することができる。
【0010】
本開示の第3の観点にかかる剃刀では、首振り支点から剃刀ヘッドに備えられた刃体までの距離(D1)よりも、首振り支点からバネ部までの距離(D2)の方が大きくされている。これにより、バネ部の配置スペースを確保することができる。さらに、剃刀ヘッドがユーザの肌に触れるときの反力を適切な範囲に設定でき、剃刀の剃り心地を向上できると共に、肌へのダメージを低下させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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