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公開番号2025075535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186772
出願日2023-10-31
発明の名称スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 11/065 20060101AFI20250508BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、プランジャの振動を抑制するとともに、切換え動作の安定性を高めることができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】パイロット弁2(スライド式切換弁)は、弁本体30と、弁座部材40と、弁体50と、弁体保持部71と、第1プランジャ73および第2プランジャ76と、第1電磁駆動部80および第2電磁駆動部90と、を備える。第1電磁駆動部80は第1吸引子81と第1電磁コイル84とを有し、第2電磁駆動部90は第2吸引子91と第2電磁コイル94とを有する。第2プランジャ76は、第1プランジャ73よりも弁本体30の内周面に摺動案内される面積が大きくなる周面形状を有し、弁室31内には第1プランジャ73、第2プランジャ76、および弁体保持部71を第1吸引子81または第2吸引子91に向かって付勢するプランジャばね78が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部に弁室を有する弁本体と、前記弁本体に設けられて複数の弁ポートを有する弁座部と、前記弁座部の弁座面に摺動可能に設けられた弁体と、前記弁体を保持する弁体保持部と、前記弁体保持部と一体に前記弁本体内を進退移動可能に設けられた第1プランジャおよび第2プランジャと、前記弁体保持部、前記第1プランジャ、および前記第2プランジャを前記弁本体の軸線方向に沿って駆動する第1電磁駆動部および第2電磁駆動部と、を備えるスライド式切換弁であって、
前記第1電磁駆動部は、第1吸引子と、第1電磁コイルと、を有し、
前記第2電磁駆動部は、第2吸引子と、第2電磁コイルと、を有し、
前記第2プランジャは、前記第1プランジャよりも前記弁本体の内周面に摺動案内される面積が大きくなる周面形状を有し、
前記弁室内には、前記第1プランジャ、前記第2プランジャ、および前記弁体保持部を前記第1吸引子、または前記第2吸引子に向かって付勢するプランジャばねが設けられていることを特徴とするスライド式切換弁。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記第2プランジャは、略全周が前記弁本体の内周面に摺動案内される円柱状の外周面を有していることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項3】
前記第1プランジャは、前記弁座部の前記弁座面と対向する対向面を備える平面部を有していることを特徴とする請求項2に記載のスライド式切換弁。
【請求項4】
前記プランジャばねは、前記第1プランジャ、前記第2プランジャ、および前記弁体保持部を前記第1吸引子に向かって付勢することを特徴とする請求項3に記載のスライド式切換弁。
【請求項5】
前記第2プランジャの前記第2吸引子と対向する端面の面積は、前記第1プランジャの前記第1吸引子と対向する端面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
【請求項6】
前記第1プランジャは、前記第1吸引子と対向する端面から外周面に貫通する第1貫通孔を有していることを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
【請求項7】
前記第1貫通孔は、前記第1吸引子と対向する端面から前記平面部に貫通していることを特徴とする請求項6に記載のスライド式切換弁。
【請求項8】
前記第2プランジャは、プランジャばねが挿入される挿入孔を備え、
前記挿入孔は、前記第2吸引子と対向する端面から凹んで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
【請求項9】
前記第2プランジャは、前記第2吸引子と対向する端面から外周面に貫通する第2貫通孔を有していることを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
【請求項10】
前記第1プランジャは、前記第1吸引子と対向する端面から外周面に貫通する第1貫通孔を有し、
前記第2プランジャは、プランジャばねが挿入される挿入孔を備え、
前記挿入孔は、前記第2吸引子と対向する端面から凹んで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
内部に弁室を有する弁本体(弁ハウジングおよびプランジャケース)と、弁本体に設けられて複数の弁ポートを有する弁座部(パイロット弁座)と、弁座部の弁座面に摺動可能に設けられて弁室に連通する配管の連通状態を切換える弁体(パイロット弁体)と、弁体を保持する弁体保持部(弁体保持孔)と、弁体保持部と一体に弁本体内を進退移動可能に設けられた第1および第2のプランジャ(プランジャ)と、弁体保持部、第1および第2のプランジャを弁本体の軸線方向に沿って駆動する第1および第2の電磁駆動部(電磁コイルおよび吸引子)と、を備えるスライド式切換弁(パイロット弁)が知られている。このスライド式切換弁において、プランジャは、全体略円柱状で弁座面に対向する平面部(Dカット面)を有して形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-241870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスライド式切換弁では、プランジャの全長に亘って平面部が形成されているため、弁本体の内周面によって摺動案内される面積が不足し、進退移動の際にプランジャが傾いたりロックしたりする可能性がある。また、非通電時には、プランジャが弁本体内で振動する場合があり、プランジャおよび弁本体の摩耗による耐久性劣化の可能性がある。
【0005】
本発明は、プランジャの振動を抑制するとともに、切換え動作の安定性を高めることができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のスライド式切換弁は、内部に弁室を有する弁本体と、前記弁本体に設けられて複数の弁ポートを有する弁座部と、前記弁座部の弁座面に摺動可能に設けられた弁体と、前記弁体を保持する弁体保持部と、前記弁体保持部と一体に前記弁本体内を進退移動可能に設けられた第1プランジャおよび第2プランジャと、前記弁体保持部、前記第1プランジャ、および前記第2プランジャを前記弁本体の軸線方向に沿って駆動する第1電磁駆動部および第2電磁駆動部と、を備えるスライド式切換弁であって、前記第1電磁駆動部は、第1吸引子と、第1電磁コイルと、を有し、前記第2電磁駆動部は、第2吸引子と、第2電磁コイルと、を有し、前記第2プランジャは、前記第1プランジャよりも前記弁本体の内周面に摺動案内される面積が大きくなる周面形状を有し、前記弁室内には、前記第1プランジャ、前記第2プランジャ、および前記弁体保持部を前記第1吸引子、または前記第2吸引子に向かって付勢するプランジャばねが設けられていることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、弁本体の内周面に摺動案内される面積が第1プランジャよりも大きい周面形状を第2プランジャが備えていることで、弁本体に対する適度な大きさの摺動面積を第2プランジャで確保することができ、弁体による切換え動作の安定性を高めることができる。さらに、プランジャばねを設けたことで、第1プランジャ、第2プランジャ、および弁体保持部を付勢力により第1吸引子側または第2吸引子側に移動させ、かつ同方向に押圧した状態を維持することができる。このため、非通電であっても第1プランジャおよび第2プランジャ(プランジャ)の振動を抑制することができる。したがって、プランジャの振動を抑制するとともに、切換え動作の安定性を高めることができるスライド式切換弁を提供することができる。また、プランジャばねを設けたことで、プランジャばねの付勢力の分、第1プランジャを吸引する第1電磁駆動部の駆動力を小さくすること、または、第2プランジャを吸引する第2電磁駆動部の駆動力を小さくすることができる。このため、第1電磁駆動部または第2電磁駆動部を小型化することや、第1電磁駆動部または第2電磁駆動部の作動電圧を小さくすること等ができ、スライド式切換弁の小型化または低コスト化に資することができる。
【0008】
この際、前記第2プランジャは、略全周が前記弁本体の内周面に摺動案内される円柱状の外周面を有していることが好ましい。このような構成によれば、第2プランジャの外周面の略全周を弁本体の内周面で摺動案内することができるので、第2プランジャ部分で第1プランジャ、弁体保持部、及び第2プランジャ、の傾きを抑制し、第1プランジャ、弁体保持部、及び第2プランジャのロック等を抑制することができる。したがって、弁体の切換え動作の安定性をさらに向上させることができる。
【0009】
また、前記第1プランジャは、前記弁座部の前記弁座面と対向する対向面を備える平面部を有していることが好ましい。このような構成によれば、平面部の対向面を弁座面に対向させた状態で第1プランジャを移動させることができる。また、この構成では、第1プランジャと弁本体の内周面との間に、少なくとも弁本体内周面から弁座面までの高さ分のスペースが生じることから、このスペースを利用して弁座部を配置することもできる。このため、弁座部を設置するための特有のスペースを弁本体内に用意しなくてもよく、その分、弁本体が大型化することを防ぐことができる。
【0010】
また、前記プランジャばねは、前記第1プランジャ、前記第2プランジャ、および前記弁体保持部を前記第1吸引子に向かって付勢することが好ましい。このような構成によれば、プランジャばねの付勢力の分、第1プランジャを吸引する第1電磁駆動部の駆動力を小さくすることができる。このため、第1電磁駆動部を小型化することや、第1電磁駆動部の作動電圧を小さくすること等ができ、スライド式切換弁の小型化または低コスト化に資することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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