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公開番号
2025074098
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025026499,2021091396
出願日
2025-02-21,2021-05-31
発明の名称
有機EL表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250502BHJP(光学)
要約
【課題】有機ELセルの光出射面側に偏光板を備える有機EL表示装置において、偏光板に紫外線遮蔽性を持たせつつ、偏光板を構成する光学層における紫外線吸収剤のブリードアウトや結晶化を抑制する。
【解決手段】偏光板(10)は、第一主面および第二主面を有する偏光子(11)と、偏光子の第一主面側に積層された位相差層(13)とを備え、偏光子の第一主面側が有機ELセル(70)に対向するように配置して用いられる。位相差層(13)は、厚みが5μmより大きく、紫外線吸収剤を含み、波長380nmにおける光透過率が60%以下である第一位相差層を含む。第一位相差層は、偏光子の第一主面側に粘着剤層を介して積層されており、粘着剤層の波長380nmにおける光透過率は60%よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機ELセルと、前記有機ELセルの光出射面側に配置された偏光板とを備える有機EL表示装置であって、
前記偏光板は、第一主面および第二主面を有する偏光子と、前記偏光子の第一主面側に粘着剤層を介して積層された第一位相差層とを備え、前記第一位相差層が配置されている面が前記有機ELセルに対向するように配置されており、
前記第一位相差層は、紫外線吸収剤を含み、厚みが5μmより大きく、波長380nmにおける光透過率が60%以下であり、
前記粘着剤層は、波長380nmにおける光透過率が60%よりも大きい、
有機EL表示装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記偏光板の波長380nmにおける光透過率が4%以下である、請求項1に記載の有機EL表示装置。
【請求項3】
前記第一位相差層に含まれる紫外線吸収剤の濃度が、0.01~1.5重量%である、請求項1または2に記載の有機EL表示装置。
【請求項4】
前記第一位相差層の遅相軸方向と、前記偏光子の吸収軸方向とのなす角が10°~80°である、請求項1~3のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項5】
前記第一位相差層の遅相軸方向と、前記偏光子の吸収軸方向とのなす角が40°~50°である、請求項1~3のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項6】
前記第一位相差層の波長550nmにおける正面レターデーションR(550)が、100~180nmである、請求項1~5のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項7】
前記第一位相差層は、波長450nmにおける正面レターデーションR(450)が、波長550nmにおける正面レターデーションR(550)よりも小さい、請求項1~6のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項8】
前記第一位相差層が延伸フィルムである、請求項1~7のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項9】
前記第一位相差層が斜め延伸フィルムである、請求項1~7のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
【請求項10】
前記偏光板は、前記偏光子と前記第一位相差層との間、または前記第一位相差層の前記偏光子と反対側の面に、第二位相差層を備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機ELセルの光出射面側に偏光板を備える有機EL表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、スマートフォン、カーナビゲーション装置、パソコン用モニタ、テレビ等の表示デバイスにおいて、有機EL素子を搭載した有機EL表示装置が実用化されている。有機EL表示装置では、外光が金属電極(陰極)で反射されて鏡面のように視認されることを抑制するために、有機ELセル(有機EL素子)の視認側表面に円偏光板が配置される。
【0003】
外光に含まれる紫外線が有機EL素子に入射すると、有機EL素子の劣化の原因となり得る。紫外線による有機EL素子の劣化を抑制するために、有機ELセルの視認側表面に紫外線吸収剤を含有する層を配置することが提案されている。例えば、特許文献1では、円偏光板と有機ELセルとを貼り合わせるための粘着剤層、または円偏光板の視認側表面にカバーウインドウを貼り合わせるための粘着剤層に紫外線吸収剤を含めることにより、紫外線吸収性を付与することが提案されている。特許文献2では、円偏光板のλ/4板を構成する配向液晶層に紫外線吸収剤を含めることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-139108号公報
特開2017-120431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、紫外線による有機EL素子の劣化を抑制するためには、有機EL素子の視認側に配置される光学部材に紫外線遮蔽性を持たせる必要がある。しかし、特許文献1で提案されているように、粘着剤層に紫外線吸収剤を含めると、紫外線吸収剤のブリードアウトや結晶化等に起因する透明性の低下や接着性低下等の物性変化が懸念される。また、特許文献2で提案されているように、配向液晶層に紫外線吸収剤を添加する場合は、配向液晶層の厚みが小さいため、紫外線遮蔽性を高める(有機EL素子に到達する紫外線の量を十分に低減する)には紫外線吸収剤の濃度を高める必要があり、液晶分子の配向不良や紫外線吸収剤のブリードアウトが懸念される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、偏光子の一方の面(第一主面)に位相差層を備える有機EL表示装置用偏光板に関する。有機EL表示装置では、偏光板の位相差層が配置されている面(偏光子の第一主面側)が、有機ELセルに対向するように配置される。
【0007】
偏光子の一方の面に貼り合わせられた位相差層は、1層または2層以上からなり、少なくとも1層の位相差層(第一位相差層)は、厚みが5μmより大きく、波長380nmにおける光透過率が60%以下である。
【0008】
偏光子の一方の面に配置された位相差層が複数の位相差層の積層構成であり、上記の第一位相差層に加えて第二位相差層を含む場合、第一位相差層と偏光子との間に第二位相差層が配置されていてもよく、第一位相差層の偏光子と反対側の面に第二位相差層が配置されていてもよい。位相差層は3層以上の積層構成であってもよい。
【0009】
第一位相差層は、紫外線吸収剤を含んでいてもよく、第一位相差層に含まれる紫外線吸収剤の濃度は、0.01~1.5重量%であってもよい。
【0010】
有機EL表示装置用偏光板において、第一位相差層の遅相軸方向と偏光子の吸収軸方向は、平行でも直交でもない角度で配置されていてもよい。第一位相差層の遅相軸方向と偏光子の吸収軸方向とのなす角度は、例えば10°~80°であり、40°~50°であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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