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公開番号
2025072720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023182979
出願日
2023-10-25
発明の名称
油中水型肉球保護用組成物
出願人
株式会社ナリス化粧品
代理人
主分類
A01K
13/00 20060101AFI20250501BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】愛玩動物の中でも肉球部を有する犬、猫等の肉球部の損傷を防ぎ保護することに好適な組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(C)を含有する油中水型肉球保護用組成物。
(A)動粘度が150~6000mm
2
/sの炭化水素油0.5~10質量%
(B)揮発性油剤
(C)シリコーン系界面活性剤
処方内に水分が配合されているため肉球に対して水分補給効果があり、さらに外相が油剤であるため水分蒸散抑制効果が高く、優れた保湿効果を有する。加えて、肉球への密着性が高く、耐水性が高いので散歩時の濡れた地面やグルーミングでも落ちにくいという効果により、飼育環境下で肉球が柔軟に保たれるため肉球本来の衝撃吸収効果を維持することができ、さらに、滑り止め効果を有しながら、ベタつかずフローリングに跡が残りにくい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(C)
(A)動粘度が150~6000mm
2
/sの炭化水素油 0.5~10質量%
(B)揮発性油剤
(C)シリコーン系界面活性剤
を含有する油中水型肉球保護用組成物。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
さらに(D)水溶性保湿剤を含有する請求項1に記載の油中水型肉球保護用組成物。
【請求項3】
前記成分(C)シリコーン系界面活性剤のHLBが2~6である請求項2に記載の油中水型肉球保護用組成物。
【請求項4】
(A)/(C)が0.1~20である請求項1~3のいずれか一項に記載の油中水型肉球保護用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬、猫等の愛玩動物において肉球部の日常手入れ用の組成物に関する発明である。
より詳細には、愛玩動物の肉球部へのダメージを防御し健やかに飼育することを目的とする。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的な愛玩動物である犬、猫等の飼育に関して、近年では室内での飼育が主流になりつつある。例えば、住居を締め切ってその中で放し飼いといった場合や、通常はケージで飼育し必要なときだけ部屋に放つ等、飼育環境のほとんどが室内である場合も少なくない。ところが、このような環境下で飼育された愛玩動物は、畳・カーペット、絨毯等の柔らかな住環境で過ごすことが多いため、その肉球部は室外飼育のみの場合と比べて柔らかく保たれ、外部刺激等に対し敏感になっている。
【0003】
犬、猫等の足裏部の構造は、爪を有する指部と肉球と呼ばれる部分からなり、接地部のほとんどは肉球である。一般的な運動時のそれぞれの働きは、指部がしっかりと地面を保持することで確実に力を伝達し、肉球部がクッション的な役割を担い運動時の衝撃を吸収する。肉球は主に弾性繊維、コラーゲン、脂肪等から構成され、柔らかいのに弾力のある特徴的な手触りになっている。また、肉球にある汗腺が汗を出すことで肉球を湿らせ、滑り止めの役割も果たす。ところが、肉球には汗腺はあるが、皮脂腺は無く、加えて角質層が薄いため水分が蒸発しやすく乾燥しやすい。そのためひび割れたり、硬質化が起こり肉球本来の性能が得られず、フローリング等の低摩擦の床で滑りやすくなる。このことが腰部へ大きな負担となり運動障害の原因になることが考えられる。特に犬については、乾燥が進んだ状態で散歩等の室外での運動をおこなうと、肉球に損傷をおこしやすく障害の原因になることが考えられる。
【0004】
市場には、様々な肉球保護用組成物がある。
例えば、水中油型クリームでは、水分を与える効果が高く、油分が肉球表面をコートし水分蒸散を抑制するため高い保湿効果が得られるといったメリットがある。ところが、耐水性が無いため濡れた地面での散歩やグルーミング時に消失しやすく、保護効果が低下するということで持続性に課題がある。さらに、しっかりと油分が肉球に吸収されるまではフローリングで滑りやすい。外相に保湿成分を配合するため、高い保湿効果が得られるようにするとベタつく、フローリングに油膜等の跡が残るといった問題点がある。
【0005】
油性バームにおいては、水分蒸散抑制効果が高く耐水性が良好であるため濡れた地面での散歩でも肉球を保護する効果が維持されるといった有利な点がある。ところが水分供与能力がないため肉球に対する湿潤力が低い。油分量が多いので肉球に吸収されにくく表面に長時間残るためフローリングに足跡が残りやすい。またフローリングで滑りにくくするためワックス分や高粘度の油分を多く配合すると、さらに足跡が残りやすくなったり、汚れが床にこびりつく原因になりやすい。また、散歩のときには、肉球の隙間に汚れを巻き込んで落ちにくいといった懸念点がある。
【0006】
水性ジェルは、油分が無いので乾けば滑りにくく、足跡も残りにくいといった点で好ましい組成物である。ただし水分蒸散抑制効果が低く、耐水性がほとんどないので濡れた地面での散歩や、グルーミングで落ちやすいといった点で不十分である。そのため、耐水性や、皮膚への密着性を向上させるために、樹脂質シリコーンとガム質シリコーンを併用して配合する等の試みがある。(特許文献1)
【0007】
このように室内で飼育されている愛玩動物の柔らかな肉球部は損傷を受けやすいので、それを保護するための組成物が求められている。そのためには、まず飼育の各場面において十分な保湿効果を持続させる必要がある。加えて雨でぬれた地面での散歩であっても落ちないように耐水性が高く、密着性が強いという特性が必要である。さらに滑り止め効果を有しながら、ベタつかずにフローリングに跡が残りにくい組成物であることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-357630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決すべき課題は、愛玩動物の中でも肉球部を有する犬、猫等の肉球部の損傷を防ぎ保護することに好適な組成物を提供することである。そのためには、保湿、密着、耐水、滑り止め、フローリング等で跡が残りにくいといった効果が実現された組成物であることが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記の状況に鑑み優れた肉球保護効果と持続性を有する肉球保護用組成物を得るべく鋭意検討を行った結果、(A)動粘度が150~6000mm
2
/sの炭化水素油0.5~10質量%、(B)揮発性油剤、及び(C)シリコーン系界面活性剤を配合した油中水型乳化組成物が、処方内に水分が配合されているため肉球に対して水分補給効果があり、さらに外相が油剤であるため水分蒸散抑制効果が高く、優れた保湿効果を有することを見出した。
加えて、肉球への密着性が高く、耐水性が高いので散歩時の濡れた地面やグルーミングでも落ちにくいという効果により、飼育環境下で肉球が柔軟に保たれるため肉球本来の衝撃吸収効果を維持することができ、さらに、滑り止め効果を有しながら、ベタつかずフローリングに跡が残りにくい組成物である本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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