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公開番号2025071367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025030407,2020060427
出願日2025-02-27,2020-03-30
発明の名称脱水素反応装置、及び制御装置
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01B 3/26 20060101AFI20250424BHJP(無機化学)
要約【課題】原料や生成した水素のロスを抑制しつつ、効率良くシステムを起動させることができる水素供給システムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る水素供給システム100では、脱水素反応部3は、水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る。脱水素反応部3は、触媒が加熱された状態で脱水素反応を行う。ここで、制御部50は、脱水素反応部3での水素含有ガスの生成を停止する場合、循環系40にて反応不活性な流体を循環させる。この場合、脱水素反応部3は、原料に代えて反応不活性な流体を通過させることで、脱水素反応を行うことなく、温度を維持しながら待機することができる。脱水素反応部3が脱水素反応を行わないため、原料や水素のロスを抑制できる。また、脱水素反応の温度を維持しながら待機運転させておくことで、水素供給システム100は、速やかに起動することができる。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
水素の供給を行う水素供給システムであって、
水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る脱水素反応部と、
前記脱水素反応部に対して反応不活性な流体を循環させる循環系と、
前記水素供給システムを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記脱水素反応部での前記水素含有ガスの生成を停止する場合、前記循環系にて前記反応不活性な流体を循環させる、水素供給システム。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記循環系は、前記脱水素反応により生成された脱水素生成物を循環させる、請求項1に記載の水素供給システム。
【請求項3】
前記循環系は、外部からの流体を循環させる、請求項1に記載の水素供給システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素の供給を行う水素供給システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の水素供給システムとして、例えば特許文献1に挙げるものが知られている。特許文献1の水素供給システムは、原料の芳香族炭化水素の水素化物を貯蔵するタンクと、当該タンクから供給された原料を脱水素反応させることによって水素を得る脱水素反応部と、脱水素反応部で得られた水素を気液分離する気液分離部と、気液分離された水素を精製する水素精製部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-232607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような水素供給システムでは、脱水素反応部での水素含有ガスの生成を停止した場合、次に水素含有ガスの生成を再開するときには、システムを起動させるための起動時間が必要となる。このような起動時間は短縮することが求められる。ここで、例えば水蒸気改質法などでは、システムを早期に起動させるために、改質器を燃料で加熱しながら(原料は投入しない)、不活性な窒素ガス又は製品水素ガスを改質器に投入して循環させて、スタンバイする場合がある。起動して水素製造を開始した時に、系内熱バランスが取れる最小の負荷で運転を行う場合は、原料を改質器に投入するスタンバイの方法が採用される。しかしながら、このような方法では、改質部での反応が進行してしまうことにより、原料や生成された水素のロスが生じるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、原料や生成した水素のロスを抑制しつつ、効率良くシステムを起動させることができる水素供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決のため、本発明に係る水素供給システムは、水素の供給を行う水素供給システムであって、水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る脱水素反応部と、脱水素反応部に対して反応不活性な流体を循環させる循環系と、水素供給システムを制御する制御部と、を備え、制御部は、脱水素反応部での水素含有ガスの生成を停止する場合、循環系にて反応不活性な流体を循環させる。
【0007】
水素供給システムでは、脱水素反応部は、水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る。脱水素反応部は、触媒が加熱された状態で脱水素反応を行う。ここで、制御部は、脱水素反応部での水素含有ガスの生成を停止する場合、循環系にて反応不活性な流体を循環させる。この場合、脱水素反応部は、原料に代えて反応不活性な流体を通過させることで、脱水素反応を行うことなく、温度を維持しながら待機することができる。脱水素反応部が脱水素反応を行わないため、原料や水素のロスを抑制できる。また、脱水素反応の温度を維持しながら待機運転させておくことで、水素供給システムは、速やかに起動することができる。以上より、原料や生成した水素のロスを抑制しつつ、効率良くシステムを起動させることができる。
【0008】
循環系は、脱水素反応により生成された脱水素生成物を循環させてよい。この場合、脱水素反応部で生成した流体をそのまま待機時の循環用の流体として用いることができる。
【0009】
循環系は、外部からの流体を循環させてよい。この場合、適切な量の流体を循環系で循環させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、原料や生成した水素のロスを抑制しつつ、効率良くシステムを起動させることができる水素供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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