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公開番号2025069749
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179663
出願日2023-10-18
発明の名称容積型圧縮機
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類F04C 29/04 20060101AFI20250423BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】密閉容器から吐出される吐出ガスの温度低下を抑制することのできる容積型圧縮機を得る。
【解決手段】容積型圧縮機は、密閉容器と、密閉容器内に固定された圧縮機構部と、密閉容器の一端部側に設けられた吐出パイプと、密閉容器内に設けられた油溜りとを備える。また、前記圧縮機構部と前記密閉容器との接触部よりも吐出パイプ側の密閉容器内空間を断熱する断熱材を設けている。前記容積型圧縮機構部がスクロール圧縮機である場合には、前記断熱材は、少なくとも圧縮機構部に設けた吐出口の出口の部分から前記吐出パイプまでの密閉容器内空間を断熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
密閉容器と、該密閉容器に固定された圧縮機構部と、密閉容器の一端部側に設けられ前記圧縮機構部から吐出された作動流体を密閉容器外に吐出する吐出パイプを備え、
前記圧縮機構部と前記密閉容器との接触部よりも前記吐出パイプ側の密閉容器内空間を断熱する断熱材を設けていることを特徴とする容積型圧縮機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記容積型圧縮機はスクロール圧縮機であり、
前記断熱材は、少なくとも圧縮機構部に設けた吐出口の出口の部分から前記吐出パイプまでの密閉容器内空間を断熱するように配設されていることを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項3】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記容積型圧縮機はスクロール圧縮機であり、前記圧縮機構部は、固定スクロールと、該固定スクロールを支持し前記密閉容器に固定されるフレームを備え、
固定スクロールと前記フレームとの軸方向の接触面より前記吐出パイプ側に位置する吐出空間を断熱するように前記断熱材が設けられ、
前記固定スクロールと前記フレームとの軸方向の接触面より反吐出パイプ側には断熱材を設けていないことを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項4】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記容積型圧縮機はロータリ圧縮機であり、
前記断熱材は、少なくとも前記圧縮機構部と前記密閉容器との前記接触部から前記吐出パイプまでの密閉容器内空間を断熱するように配設されていることを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項5】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記容積型圧縮機はロータリ圧縮機であり、前記圧縮機構部は、前記密閉容器に固定される主軸受と、この主軸受に支持されるシリンダ及び副軸受を備え、
前記主軸受と前記シリンダとの軸方向の接触面から前記吐出パイプ側に位置する密閉容器内空間の部分を断熱するように前記断熱材が設けられ、
前記主軸受と前記シリンダとの軸方向の接触面より反吐出パイプ側には断熱材を設けていないことを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項6】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記断熱材は、密閉容器の胴部外周を覆うように設けられた胴部断熱材と、前記密閉容器の前記吐出パイプ側端部を覆うように設けられた蓋状断熱材で構成されていることを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項7】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記断熱材は、密閉容器の外周面に巻き付けて取り付けられていることを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項8】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記圧縮機構部と前記密閉容器との前記接触部よりも反吐出パイプ側の部分には断熱材を設けていないことを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項9】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記断熱材は、前記密閉容器の内周面または外周面に塗布された断熱塗料で構成されていることを特徴とする容積型圧縮機。
【請求項10】
請求項1に記載の容積型圧縮機において、
前記密閉容器の外周を覆う防音カバーを更に設けていることを特徴とする容積型圧縮機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートポンプ式の給湯機や空気調和機などの冷凍サイクル装置に使用される容積型圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ヒートポンプ式の給湯機や空気調和機などの冷凍サイクル装置に使用される容積型圧縮機としては、特開2009-2224号公報(特許文献1)に記載されたものなどがある。この特許文献1のものには、固定スクロールにおける鏡板の反ラップ側に断熱材を設置したスクロール圧縮機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-2224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のものには、固定スクロールにおける鏡板の反ラップ側に断熱材を設置することにより、吐出温度が高温になる高速・高差圧運転時においても、高温の作動流体から固定スクロール鏡板への熱伝導を抑え、固定スクロールの温度上昇を抑制して、固定スクロール鏡板や固定スクロールラップの熱膨張による変形を抑制することにより、旋回スクロールと固定スクロールの接触を防止して入力の増大や焼付きを防止することが記載されている。
【0005】
しかし、固定スクロールに形成された吐出口から吐出される高温の作動流体が、密閉容器に設けられた吐出パイプ(吐出管)に到達するまでに、密閉容器(ケース)の表面からの放熱によりその温度が低下する。このため、特許文献1に記載されている容積型圧縮機を給湯機や空気調和機に採用した場合、給湯機における加熱能力や空気調和機における暖房能力が低下することについて配慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、密閉容器から吐出される作動流体の温度低下を抑制することのできる容積型圧縮機を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の容積型圧縮機は、密閉容器と、該密閉容器に固定された圧縮機構部と、密閉容器の一端部側に設けられ前記圧縮機構部から吐出された作動流体を密閉容器外に吐出する吐出パイプを備え、前記圧縮機構部と前記密閉容器との接触部よりも吐出パイプ側の密閉容器内空間を断熱する断熱材を設けていることを特徴とする。
【0008】
本発明の容積型圧縮機の他の特徴は、密閉容器と、該密閉容器に固定された圧縮機構部と、前記密閉容器の上部に設けられ前記圧縮機構部から吐出された作動流体を密閉容器外に吐出する吐出パイプと、前記密閉容器の底部に設けられた油溜りを備え、前記圧縮機構部を挟んで前記油溜りとは反対側の密閉容器内空間を断熱するように断熱材が配設されていることにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、密閉容器から吐出される吐出ガスの温度低下を抑制することのできる容積型圧縮機を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の容積型圧縮機の実施例1を示す縦断面図。
図1に示す固定スクロールと旋回スクロールとが噛み合っている状態を示す図で、図1のII-II方向から見た矢視断面図。
実施例1の変形例を示す容積型圧縮機の縦断面図。
本発明の容積型圧縮機の実施例2を示す縦断面図。
図4に示すローラとシリンダとベーンの配置状態を示す図で、図4のV-V方向から見た矢視断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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