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公開番号2025037712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144810
出願日2023-09-06
発明の名称
出願人イーグル工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250311BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧力を円滑に変化させることができる弁を提供する。
【解決手段】内部に密封された空間を有する感圧体62を備え、吐出流体Pdが流入する第1空間S1と、制御流体Pbが流入する第2空間S2と、吸入流体Psが流入する第3空間S3と、を区画するハウジング60と、ハウジング60に離着座することで第2空間S2の流体を流入出させる弁体61と、を備え、吐出流体Pdの受圧面よりも吸入流体Psの受圧面が大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部に密封された空間を有する感圧体を備え、吐出流体が流入する第1空間と、制御流体が流入する第2空間と、吸入流体が流入する第3空間と、を区画するハウジングと、
前記ハウジングに離着座することで前記第2空間の流体を流入出させる弁体と、を備え、
前記吐出流体の受圧面よりも前記吸入流体の受圧面が大きい弁。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記弁体に前記吐出流体による力と前記吸入流体による力を同方向に作用させる請求項1に記載の弁。
【請求項3】
前記第3空間は、前記第2空間の前記第1空間とは反対側に配置される請求項1に記載の弁。
【請求項4】
前記吸入流体の受圧面の係数が1以上である請求項1に記載の弁。
【請求項5】
前記吐出流体の受圧面の係数が1未満である請求項1に記載の弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弁、例えば圧力を制御する弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
様々な産業分野で利用されている圧縮機の一つにスクロール圧縮機があり、この種の圧縮機は、圧縮効率が高いだけではなく、低騒音であることから、例えば冷凍サイクル等多岐に利用されている。
【0003】
スクロール圧縮機は、渦巻状のラップを備える固定スクロールと、渦巻状のラップを備える可動スクロールとからなるスクロール圧縮機構、回転軸に取付けられ可動スクロールを偏心回転させる偏心機構等を備え、可動スクロールを固定スクロールに対して偏心回転を伴わせながら相対摺動させることにより、両スクロールの外径側の低圧室から供給された冷媒である流体を加圧し、固定スクロールの中央に形成される吐出孔から高圧の冷媒を吐出させる構造となっている。
【0004】
この種のスクロール圧縮機は、スクロール圧縮機構により圧縮された冷媒が吐出される吐出室の圧力が高くなると、可動スクロールを固定スクロールから離間させる方向に力が作用する。
【0005】
特許文献1のスクロール圧縮機は、吐出室と、可動スクロールの背面側に形成される背圧室とを連通する連通路が設けられており、連通路にはオリフィスが設けられている。吐出室内の圧縮された冷媒の一部は、オリフィスにより減圧調整されて背圧室に供給され、可動スクロールを固定スクロールに向けて押圧するため、可動スクロールが固定スクロールから離間することが防止される。
【0006】
また、スクロール圧縮機は、背圧室の圧力を低圧室に逃がして調整する圧力調整弁を有している。圧力調整弁は、背圧室の圧力により弁体を開弁方向に押す力が低圧室の圧力とバネの付勢力により弁体を閉弁方向に押す力を上回ると、開放状態となって背圧室の冷媒が低圧室に流れ、背圧室の圧力が低下するようになっている。これにより、背圧室の圧力の高まりにより可動スクロールが固定スクロールに対して過剰に押し付けられ、可動スクロールの円滑な動作が阻害されることが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/009769号(第1頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1のスクロール圧縮機にあっては、吐出室の冷媒の一部がオリフィスを介して背圧室に一定量で供給される構造であり、吐出室の圧力の変化に対して背圧室の圧力の変化が小さく、背圧室の圧力が適正な圧力となるまでに時間がかかるといった問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、圧力を円滑に変化させることができる弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の弁は、
内部に密封された空間を有する感圧体を備え、吐出流体が流入する第1空間と、制御流体が流入する第2空間と、吸入流体が流入する第3空間と、を区画するハウジングと、
前記ハウジングに離着座することで前記第2空間の流体を流入出させる弁体と、を備え、
前記吐出流体の受圧面よりも前記吸入流体の受圧面が大きい。
これによれば、吐出流体による力と吸入流体による力の両方を弁体に作用させつつ、吸入流体よりも相対的に圧力の高い吐出流体の圧力の影響を小さくし、吸入流体の圧力の影響を大きくすることで、吐出流体の圧力に応じて制御流体の圧力を円滑に変化させる弁を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)

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