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公開番号
2025069397
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025017822,2020153876
出願日
2025-02-05,2020-09-14
発明の名称
ブリモニジンとチモロールとを含む、緑内障罹患患者における眼圧を下降させるための組成物
出願人
千寿製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/498 20060101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】緑内障罹患患者における眼圧を下降させるための組成物が提供される。
【解決手段】一つの局面において、本開示は、緑内障罹患患者において眼圧を下降させるための組成物であって、ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩と、チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩とを含む、組成物を提供する。本開示の組成物が対象とする患者は、緑内障に罹患する患者である。本開示の組成物は、他の緑内障治療薬による治療が効果不十分であった患者に投与され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ブリモニジンとチモロールとを含む、緑内障罹患患者における眼圧を下降させるための組成物および関連発明に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
緑内障治療の第一選択薬としてプロスタグランジン関連薬やチモロールが使用されている。しかしながら、緑内障の治療が不十分な場合もある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明者らは、チモロールとブリモニジンとを含む点眼液が、特定の患者群に対して、高い眼圧下降作用を示すことを新たに見出した。また、上記点眼液が、緑内障(例えば、前視野緑内障)の進行を予防すること等も新たに見出した。また、本開示は、第一選択薬として投与されている他の緑内障治療薬の効果が不十分である患者において、第二選択薬として有効な薬剤を提供することが可能である。したがって、本開示は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
正常眼圧を有する緑内障罹患患者において眼圧を下降させるための組成物であって、ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩と、チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩とを含む、組成物。
(項目2)
前記正常眼圧は、21mmHg未満である、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記組成物が、該組成物以外の他の緑内障治療薬による治療が効果不十分であった患者に投与されることを特徴とする、項目1または2に記載の組成物。
(項目4)
前記他の緑内障治療薬がプロスタグランジン関連薬の単一成分用剤またはβ遮断薬の単一成分用剤である、項目3に記載の組成物。
(項目5)
前記他の緑内障治療薬がβ遮断薬の単一成分用剤である、項目3に記載の組成物。
(項目6)
前記組成物は、第一選択薬がβ遮断薬の単一成分用剤であるときの、第二選択薬として投与されることを特徴とする、項目1~5のいずれか一項に記載の組成物。
(項目7)
前記患者は、前記他の緑内障治療薬を4週間以上投与されている、項目3~5のいずれか一項に記載の組成物。
(項目8)
前記他の緑内障治療薬による治療が効果不十分であった患者の投与前眼圧値が、15mmHg以上である、項目3~5のいずれか一項に記載の組成物。
(項目9)
前記投与前眼圧値が、前記他の緑内障治療薬の治療の際の2時間値である、項目8に記載の組成物。
(項目10)
前記患者が、正常眼圧緑内障と判定された患者または前視野緑内障と判定され正常眼圧を有する患者である、項目1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(項目11)
前記正常眼圧緑内障と判定された患者または前記前視野緑内障と判定され正常眼圧を有する患者の眼圧が、21mmHg未満である、項目10に記載の組成物。
(項目12)
前記患者が、前視野緑内障と判定され正常眼圧を有する患者である、項目1~11のいずれか一項に記載の組成物。
(項目13)
前記組成物が、少なくとも28週間投与されることを特徴とする、項目1~12のいずれか一項に記載の組成物。
(項目14)
前記組成物が、少なくとも52週間投与されることを特徴とする、項目1~12のいずれか一項に記載の組成物。
(項目15)
前記ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項目1~14のいずれか一項に記載の組成物。
(項目16)
前記チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩が、チモロールマレイン酸塩である、項目1~15のいずれか一項に記載の組成物。
(項目17)
前記組成物中の前記ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩の濃度が、約0.1w/v%である、項目1~16のいずれか一項に記載の組成物。
(項目18)
前記組成物中の前記チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩の濃度が、約0.5w/v%である、項目1~17のいずれか一項に記載の組成物。
(項目19)
前記組成物において、前記ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩がブリモニジン酒石酸塩であり、前記チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩がチモロールマレイン酸塩であり、ブリモニジン酒石酸塩の濃度が約0.1w/v%であり、チモロールマレイン酸塩の濃度が約0.68w/v%であり、さらにリン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素ナトリウム水和物、エデト酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、等張化剤、及びpH調節剤を含む、項目1~18のいずれか一項に記載の組成物。
(項目20)
前記組成物が点眼薬である、項目1~19のいずれか一項に記載の組成物。
(項目21)
前記患者に1回1滴、1日2回点眼投与される、項目1~20のいずれか一項に記載の組
成物。
(項目22)
前記組成物が、眼圧下降率で評価する場合に眼圧を約20%以上下降させる、項目1~21のいずれか一項に記載の組成物。
(項目23)
前記眼圧下降率は、眼圧の評価日の2時間値を用いて算出される、項目22に記載の組成物。
(項目24)
緑内障における視野異常を予防するまたは視野異常の進行を遅らせるための組成物であって、ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩と、チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩とを含む、組成物。
【0004】
本開示において、上記1または複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供されうることが意図される。本開示のさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
【発明の効果】
【0005】
本開示によれば、特定の患者群に対して、高い眼圧下降作用を示す、ブリモニジンとチモロールとを含む組成物が提供される。また、本開示によれば、緑内障(例えば、前視野緑内障)の進行を予防する、ブリモニジンとチモロールとを含む組成物も提供される。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本開示を説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語および科学技術用語は、本開示の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。本明細書において、「約」とは、後に続く値の±10%を意味する。本明細書では、時刻の表示は特に断らない限り24時間制で表示する。
【0007】
(定義)
本明細書において「ブリモニジン」とは、以下の式
【0008】
JPEG
2025069397000001.jpg
78
143
として示される、化学名5-ブロモ-N-(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)キノキサリン-6-アミンで示される化合物である。ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩は医薬の成分として使用されており、代表的にブリモニジン酒石酸塩(化学名5-ブロモ-N-(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)キノキ
サリン-6-アミン-一-(2R,3R)-酒石酸塩)として提供される。ブリモニジンまたはその薬学的に受容可能な塩は、選択的アドレナリンα2受容体作動薬であり、点眼剤において有効成分として配合され、市販されている。ブリモニジン及びその薬学的に受容可能な塩は商業的に入手可能である。ブリモニジンの薬学的に受容可能な塩としては、限定するものではないが、酒石酸塩、塩酸塩又は酢酸塩が挙げられる。点眼薬として緑内障、高眼圧症の治療薬として使用され、塗布剤として酒さの皮膚発赤の治療にも使用される。ブリモニジンは(開放隅角)緑内障または高眼圧症の患者の眼圧の下降のために使用される。
【0009】
本明細書において「チモロール」とは、以下の式
【0010】
JPEG
2025069397000002.jpg
81
145
として示される、化学名(2S)-1-[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]-3-(4-モルホリン-4-イル-1,2,5-チアジアゾール-3-イルオキシ)プロパン-2-オールで示される化合物である。チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩は医薬の成分として使用されており、代表的にチモロールマレイン酸塩(化学名(2S)-1-[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]-3-(4-モルホリン-4-イル-1,2,5-チアジアゾール-3-イルオキシ)プロパン-2-オールマレイン酸塩)として提供される。チモロールまたはその薬学的に受容可能な塩は、非選択性β遮断薬であり、房水産生を抑制して眼圧を下降させることにより、点眼薬として緑内障の治療に使用される。チモロール及びその薬学的に受容可能な塩は商業的に入手可能である。チモロールの薬学的に受容可能な塩としては、限定するものではないが、マレイン酸塩、塩酸塩および酢酸塩が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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