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公開番号2025068705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178659
出願日2023-10-17
発明の名称圧縮機及び圧縮機の製造方法
出願人三菱重工サーマルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04C 29/02 20060101AFI20250422BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】回転軸の自重によって発生するスラスト荷重を低減することができる圧縮機及び圧縮機の製造方法を提供する。
【解決手段】上下方向に延びた中心軸線Xの回りに回転することで圧縮機構20を駆動する回転軸30と、回転軸30の下方に設けられ、回転軸30の下端に向かって潤滑油を吐出する給油ポンプ60と、を備え、回転軸30は、給油ポンプ60から吐出された潤滑油を下端から上方に導く潤滑油流路42,44a,51aを有し、潤滑油流路42,44a,51aには、流通する潤滑油に圧力損失を与えるオリフィス絞り51bが少なくとも1つ設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延びた中心軸線の回りに回転することで圧縮機構を駆動する回転軸と、
前記回転軸の下方に設けられ、前記回転軸の下端に向かって潤滑油を吐出する給油ポンプと、
を備え、
前記回転軸は、前記給油ポンプから吐出された潤滑油を前記下端から上方に導く潤滑油流路を有し、
前記潤滑油流路には、流通する潤滑油に圧力損失を与える絞りが少なくとも1つ設けられている
圧縮機。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記回転軸の下部に設けられ、前記回転軸の外周面と向かい合う摺動面を有するラジアル軸受
を備え、
前記摺動面には、溝が成され、
前記溝は、前記回転軸が上方に所定量以上移動した場合に前記給油ポンプから吐出された潤滑油の一部を前記回転軸の下端面と前記給油ポンプとの間にある領域の外部に排出する排出流路を、前記回転軸の前記外周面との間で画定している
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記給油ポンプは、前記回転軸によって駆動される回転容積型ポンプとされている
請求項1又は2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記回転軸によって駆動される前記圧縮機構
を備え、
前記圧縮機構は、CO2冷媒を圧縮する機構である
請求項1又は2に記載の圧縮機。
【請求項5】
圧縮機の製造方法であって、
前記圧縮機は、
上下方向に延びた中心軸線の回りに回転することで圧縮機構を駆動する回転軸と、
前記回転軸の下方に設けられ、前記回転軸の下端に向かって潤滑油を吐出する給油ポンプと、
を備え、
前記回転軸は、前記給油ポンプから吐出された潤滑油を前記下端から上方に導く潤滑油流路を有し、
前記潤滑油流路には、流通する潤滑油に圧力損失を与える絞りが少なくとも1つ設けられており、
前記絞りの開口面積を調整することで前記圧縮機の運転中に前記回転軸に作用する上向きの力の大きさを調整しておく
圧縮機の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、圧縮機及び圧縮機の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、圧縮機構を回転駆動する回転軸によって給油ポンプを駆動して、給油ポンプから吐出された潤滑油を回転軸の内部に形成された油流路を介して回転軸を支持する軸受に供給することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-7382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような圧縮機において、仮に回転軸の自重によって過剰なスラスト荷重が発生した場合、回転軸の端面とスラスト軸受の摺動面との間で発生する摺動損失による圧縮機単体の効率の低下、回転軸の端面及び/又はスラスト軸受の摺動面に発生する過大な摩耗による長期信頼性低下が懸念される。更に、その摩耗の程度が激しい場合には、回転軸の端面及び/又はスラスト軸受の摺動面が焼き付くことによる運転停止等が懸念される。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、回転軸の自重によって発生するスラスト荷重を低減することができる圧縮機及び圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の圧縮機及び圧縮機の製造方法は、以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る圧縮機は、上下方向に延びた中心軸線の回りに回転することで圧縮機構を駆動する回転軸と、前記回転軸の下方に設けられ、前記回転軸の下端に向かって潤滑油を吐出する給油ポンプと、を備え、前記回転軸は、前記給油ポンプから吐出された潤滑油を前記下端から上方に導く潤滑油流路を有し、前記潤滑油流路には、流通する潤滑油に圧力損失を与える絞りが少なくとも1つ設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る圧縮機の製造方法は、圧縮機の製造方法であって、前記圧縮機は、上下方向に延びた中心軸線の回りに回転することで圧縮機構を駆動する回転軸と、前記回転軸の下方に設けられ、前記回転軸の下端に向かって潤滑油を吐出する給油ポンプと、を備え、前記回転軸は、前記給油ポンプから吐出された潤滑油を前記下端から上方に導く潤滑油流路を有し、前記潤滑油流路には、流通する潤滑油に圧力損失を与える絞りが少なくとも1つ設けられており、前記絞りの開口面積を調整することで前記圧縮機の運転中に前記回転軸に作用する上向きの力の大きさを調整しておく。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、回転軸の自重によって発生するスラスト荷重を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る圧縮機の部分的な縦断面図である。
給油ポンプ及び回転軸の下部付近の拡大図である。
図2から給油ポンプを省略した図である。
変形例に係る軸受の縦断面図である。
変形例に係る圧縮機の部分的な縦断面図である。
潤滑油の流量及び給油ポンプの吐出圧と回転軸の回転数との関係について示されたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態に係る圧縮機について、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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