TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025067542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177603
出願日2023-10-13
発明の名称回転子およびその回転子を備えた回転電機
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H02K 1/22 20060101AFI20250417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】鎖交磁束に生じる高調波成分に起因する振動や騒音を低減できる回転子およびその回転子を備えた回転電機を提供する。
【解決手段】回転子は、回転子鉄心と;この回転子鉄心に設けられ、その回転子鉄心の周方向に複数の磁極を形成する複数の永久磁石と;前記回転子鉄心の外周面において、かつ前記回転子鉄心の前記各磁極のうちその各磁極の全個数より少ない個数の磁極において、各々の磁極の周方向中心位置を通る磁極中心軸の両側に規定される一対の領域のうち、いずれか一方の領域に設けられた溝部と;を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電機子巻線を有する固定子の内側に回転自在に設けられる回転子であって、
回転子鉄心と、
前記回転子鉄心に設けられ、その回転子鉄心の周方向に複数の磁極を形成する複数の永久磁石と、
前記回転子鉄心の外周面において、かつ前記回転子鉄心の前記各磁極のうちその各磁極の全個数より少ない個数の磁極において、各々の磁極の周方向中心位置を通る磁極中心軸の両側に規定される一対の領域のうち、いずれか一方の領域に設けられた溝部と、
を備える回転子。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記溝部は、前記一方の領域において、その一方の領域が隣接する他の磁極の近傍に設けられている、
請求項1に記載の回転子。
【請求項3】
前記回転子鉄心は、複数枚の電磁鋼板を当該回転子鉄心の回転軸方向に沿って積層することにより構成され、その各電磁鋼板のほぼ半数の表裏が前記積層の方向において互いに180度反転している、
請求項2に記載の回転子。
【請求項4】
前記回転子鉄心は、前記各磁極の前記一対の領域ごとに、前記各永久磁石を収容する磁石収容孔を含み、
前記各磁石収容孔は、前記磁極中心軸に近接する一端部、前記外周面に近接する他端部、およびその一端部と他端部の相互間に前記各永久磁石を収容するための磁石収容領域を含み、
前記溝部は、前記一方の領域が隣接する他の磁極と、前記回転子鉄心の軸心から前記各磁石収容孔の前記他端部のうち前記磁極中心軸から最も離れた部位を通って前記回転子鉄心の径方向に延びる径方向線との間に、設けられている、
請求項1に記載の回転子。
【請求項5】
前記回転子鉄心は、
前記磁極ごとに、前記各磁石収容孔のそれぞれ前記一端部の相互間に規定されるセンターブリッジ部と、
前記磁極ごとに、前記各磁石収容孔のそれぞれ前記他端部と前記回転子鉄心の前記外周面との間にそれぞれ規定されるアウターブリッジ部と、
を含む、
請求項4に記載の回転子。
【請求項6】
前記各磁石収容孔は、前記磁石収容領域から前記磁極中心軸に向かって拡がる内周側空隙を前記一端部に含み、前記磁石収容領域から前記回転子鉄心の外周面に向かって拡がる外周側空隙を前記他端部に含み、
前記センターブリッジ部は、前記各磁石収容孔の前記内周側空隙の相互間に規定され、
前記アウターブリッジ部は、前記各磁石収容孔の前記外周側空隙と前記回転子鉄心の前記外周面との間にそれぞれ規定される、
請求項5に記載の回転子。
【請求項7】
前記溝部は、前記一方の領域が隣接する他の磁極と、前記回転子鉄心の軸心から前記各磁石収容孔の外周側空隙のうち前記磁極中心軸から最も離れた部位を通って前記回転子鉄心の径方向に延びる径方向線との間に、設けられている、
請求項6に記載の回転子。
【請求項8】
前記回転子鉄心は、前記各磁極の前記一対の領域ごとに、前記各永久磁石を収容する第1磁石収容孔および第2磁石収容孔を含み、
前記各第1磁石収容孔は、前記各磁極において、前記磁極中心軸の周方向両側に設けられ、前記回転子鉄心の外周面から径方向内側に第1所定距離の位置で前記磁極中心軸に近接する一端部、前記磁極中心軸から周方向両側に第1所定間隔の位置で前記外周面に近接する他端部、およびその一端部と他端部の相互間に前記各永久磁石を収容するための磁石収容領域を含み、
前記各第2磁石収容孔は、前記各磁極において、前記磁極中心軸の周方向両側に設けられ、前記外周面から径方向内側に第2所定距離(>前記第1所定距離)の位置で前記磁極中心軸に近接する一端部、前記磁極中心軸から周方向両側に第2所定間隔(>前記第1所定間隔)離れた位置で前記外周面に近接する他端部、およびその一端部と他端部の相互間に前記各永久磁石を収容するための磁石収容領域を含み、
前記溝部は、前記一方の領域が隣接する他の磁極と、前記回転子鉄心の軸心から前記各第2磁石収容孔の前記他端部のうち前記磁極中心軸から最も離れた部位を通って前記回転子鉄心の径方向に延びる径方向線との間に、設けられている、
請求項1に記載の回転子。
【請求項9】
請求項1に記載の回転子と、
固定子鉄心および電機子巻線を有する固定子と、
前記回転子を前記固定子内で回転自在に支持する回転軸と、
を備える回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、永久磁石型回転電機の回転子およびその回転子を備えた回転電機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、永久磁石の目覚しい研究開発により、高磁気エネルギー積の永久磁石が開発され、このような永久磁石を用いた永久磁石型回転電機が電車や自動車の電動機あるいは発電機として適用されつつある。通常、永久磁石型回転電機は、円筒状の固定子、およびこの固定子の内側に回転自在に支持される円柱形状の回転子を備える。
【0003】
固定子は、円筒状の固定子鉄心、およびこの固定子鉄心に装着された複数の電機子巻線を備える。固定子鉄心の内周部には、各電機子巻線が嵌め込まれる複数のスロット、およびこれらスロットの相互間に存し各電機子巻線が巻き付けられる複数の固定子ティースが形成されている。各電機子巻線に電流を流すことにより、固定子に鎖交磁束が形成される。
【0004】
回転子は、回転子鉄心およびこの回転子鉄心に埋設された複数の永久磁石を備える。これら永久磁石の埋設により、回転子鉄心の周方向に複数の磁極が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-054624号公報
特許4708448号公報
特開2015-33245号公報
特開2015-142386号公報
特開2004-48912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
固定子の内周面には、各スロットの開口部の非鉄部分と、各固定子ティースの鉄部分とが交互に存在する。このため、固定子の鎖交磁束に高調波成分が生じる。この高調波成分は、固定子ティースの電磁力を脈動させ、ひいては回転電機の振動および騒音を招いてしまう。
【0007】
本発明の実施形態の目的は、鎖交磁束に生じる高調波成分に起因する振動や騒音を低減できる回転子およびその回転子を備えた回転電機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態の回転子は、電機子巻線を有する固定子の内側に回転自在に設けられる回転子であって、回転子鉄心と;前記回転子鉄心に設けられ、その回転子鉄心の周方向に複数の磁極を形成する複数の永久磁石と;前記回転子鉄心の外周面において、かつ前記回転子鉄心の前記各磁極のうちその各磁極の全個数より少ない個数の磁極において、各々の磁極の周方向中心位置を通る磁極中心軸の両側に規定される一対の領域のうち、いずれか一方の領域に設けられた溝部と;を備える。
また、本発明の実施形態の回転電機は、前記回転子と;固定子鉄心および電機子巻線を有する固定子と;前記回転子を前記固定子内で回転自在に支持する回転軸と;を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る永久磁石型回転電機の横断面図。
図2は、図1における回転子鉄心を拡大して示す横断面図。
図3は、図2の一部を拡大して示す図。
図4は、図1における回転子鉄心を全体的に示す斜視図。
図5は、第1実施形態に係り、溝部が磁極中心軸と対応する位置に存する場合の磁極の個数と電磁加振力との関係を参考として示す図。
図6は、第1実施形態におけるd軸非対称の構成における磁極の個数と電磁加振力との関係を、d軸対称の構成における磁極の個数と電磁加振力との関係と対比して示す図。
図7は、第1実施形態において、電磁加振力が高調波成分および各溝部の配置パターンに応じてどのように変わるかの実験結果を示す図。
図8は、図7における溝部の有無と配置パターンを具体的に示す図。
図9は、第2実施形態における回転子鉄心の全体的な斜視図。
図10は、第2実施形態における回転子鉄心の一部を拡大して示す横断面図。
図11は、第2実施形態に係り、電磁加振力が高調波成分と各溝部の配置パターンおよび回転方向に応じてどのように変わるかの実験結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
発電機
今日
個人
高電荷低電位電荷搬送体
14日前
個人
ファスナー式コード束ね
15日前
株式会社豊田自動織機
回転電機
14日前
未来工業株式会社
ゲージ
14日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
8日前
株式会社豊田自動織機
回転電機のロータ
15日前
株式会社シマノ
電力供給装置
1日前
富士電機株式会社
半導体装置
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電池制御装置
2日前
株式会社ダイヘン
電力システム
2日前
株式会社浅羽製作所
通線用先端誘導具
7日前
日本航空電子工業株式会社
シール構造体
10日前
高周波熱錬株式会社
電源装置
15日前
株式会社ダイヘン
蓄電池システム
7日前
高周波熱錬株式会社
電源装置
15日前
コーセル株式会社
スイッチング電源装置
14日前
GX株式会社
可搬式太陽光発電用電源装置
今日
ニデック株式会社
ステータ、モータ及びドローン
15日前
矢崎総業株式会社
グロメット
10日前
株式会社ミツバ
端子ユニット
14日前
キヤノン株式会社
電源装置、画像形成装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
充電制御装置
今日
個人
同期回転電機
7日前
本田技研工業株式会社
回転電機
10日前
株式会社オリジン
充電器
10日前
本田技研工業株式会社
回転電機
14日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
今日
シンフォニアテクノロジー株式会社
充電装置
1日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
14日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
14日前
マツダ株式会社
モータ
2日前
マツダ株式会社
モータ
2日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
14日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
14日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
1日前
続きを見る