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公開番号2025067449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177436
出願日2023-10-13
発明の名称デュアルモビリティカップ
出願人帝人ナカシマメディカル株式会社,国立大学法人北海道大学
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A61F 2/34 20060101AFI20250417BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ライナーが傾いた状態でアセタブラーカップ内に挿入されたときのアセタブラーカップへの意図しない噛み込みを防止することができるデュアルモビリティカップを提供する。
【解決手段】一実施形態に係るデュアルモビリティカップ1は、骨盤に固定される、中央にガイド穴21が設けられた半球状のアセタブラーカップ2と、アセタブラーカップ2内に挿入される、半球状のライナー本体51およびライナー本体51から突出するペグ52を有するライナー5を含む。アセタブラーカップ2の内面4は第1テーパー面43を有し、ライナー本体5の外面6は第1テーパー面43と面接触する第2テーパー面63を有する。ライナー本体51は、ペグ52と第2テーパー面63の大径側端部がアセタブラーカップ2の内面4に接触した状態でライナー5が動かされたときに、第2テーパー面63の小径側端部がアセタブラーカップ2の内面4に接触しないように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
骨盤に固定される、中央にガイド穴が設けられた半球状のアセタブラーカップと、
前記アセタブラーカップ内に挿入されるライナーであって、半球状のライナー本体、および前記ライナー本体の中央から突出して前記ガイド穴と嵌合するペグを含むライナーと、を備え、
前記アセタブラーカップの内面は、当該アセタブラーカップの開口を形成する、当該アセタブラーカップの開口方向に向かって拡径する、連続した第1テーパー面を有し、
前記ライナー本体の外面は、前記第1テーパー面と面接触する、連続した第2テーパー面を有し、
前記ライナー本体は、前記ペグと前記第2テーパー面の大径側端部が前記アセタブラーカップの内面に接触した状態で前記ライナーが動かされたときに、前記第2テーパー面の小径側端部が前記アセタブラーカップの内面に接触しないように構成されている、デュアルモビリティカップ。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記アセタブラーカップの中心線を通る断面における前記第1テーパー面同士の間の角度であるテーパー角度は、16度以上18度以下である、請求項1に記載のデュアルモビリティカップ。
【請求項3】
前記ライナーの端面から前記ペグの先端までの高さに対する、前記ライナーの中心線に沿う方向における前記第2テーパー面の長さの割合は、30%以上35%以下である、請求項1または2に記載のデュアルモビリティカップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)に用いられるデュアルモビリティカップに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
THAでは、大腿骨と骨盤との間に二重の摺動面を有するデュアルモビリティの人工股関節が用いられることがある。このような人工股関節は、大腿骨の可動域が大きく、脱臼に対する抵抗性が高いという特徴を有する。
【0003】
例えば、特許文献1には、図6に示すようなデュアルモビリティカップ100およびベアリング200を含む人工股関節が開示されている。この人工股関節では、図略の骨頭がベアリング200に摺動可能に保持され、ベアリング200がデュアルモビリティカップ100に摺動可能に保持される。
【0004】
デュアルモビリティカップ100は、骨盤に固定される半球状のアセタブラーカップ110と、アセタブラーカップ110内に挿入される略半球状(半球状の中央に突起が設けられた形状)のライナー120を含む。ライナー120の内面は球面であり、ベアリング200と摺動する。
【0005】
アセタブラーカップ110の内面は、当該アセタブラーカップ110の開口を形成する、当該アセタブラーカップの開口方向に向かって拡径する第1テーパー面111を有する。一方、ライナー120の外面は、第1テーパー面111と面接触する第2テーパー面121を有する。ライナー120は、第1テーパー面111と第2テーパー面121が面接触するようにアセタブラーカップ110内に圧入されることで、アセタブラーカップ110内に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7189134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、図6に示すデュアルモビリティカップ100のようにアセタブラーカップ110が第1テーパー面111を有し、ライナー120が第2テーパー面121を有する構成では、ライナー120が傾いた状態でアセタブラーカップ110内に挿入されたときにライナー120がアセタブラーカップ110に意図せず噛み込んでライナー120の姿勢を変更できなくなることがある。
【0008】
そこで、本発明は、ライナーが傾いた状態でアセタブラーカップ内に挿入されたときのアセタブラーカップへの意図しない噛み込みを防止することができるデュアルモビリティカップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、骨盤に固定される、中央にガイド穴が設けられた半球状のアセタブラーカップと、前記アセタブラーカップ内に挿入されるライナーであって、半球状のライナー本体、および前記ライナー本体の中央から突出して前記ガイド穴と嵌合するペグを含むライナーと、を備え、前記アセタブラーカップの内面は、当該アセタブラーカップの開口を形成する、当該アセタブラーカップの開口方向に向かって拡径する、連続した第1テーパー面を有し、前記ライナー本体の外面は、前記第1テーパー面と面接触する、連続した第2テーパー面を有し、前記ライナー本体は、前記ペグと前記第2テーパー面の大径側端部が前記アセタブラーカップの内面に接触した状態で前記ライナーが動かされたときに、前記第2テーパー面の小径側端部が前記アセタブラーカップの内面に接触しないように構成されている、デュアルモビリティカップを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ライナーが傾いた状態でアセタブラーカップ内に挿入されたときのアセタブラーカップへの意図しない噛み込みを防止することができるデュアルモビリティカップが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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