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公開番号
2025067370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177312
出願日
2023-10-13
発明の名称
皮膚バリア機能のマーカー及びその利用
出願人
日本メナード化粧品株式会社
代理人
主分類
G01N
33/68 20060101AFI20250417BHJP(測定;試験)
要約
【課題】皮膚バリア機能を客観的かつ正確に評価する指標を用いた新たな皮膚バリア機能の評価方法を提供する。
【解決手段】本発明は、皮膚角質におけるチロシン、スレオニン及びウロカニン酸の含有量を指標とする皮膚バリア機能の評価方法である。本発明の方法によって得られた皮膚角質のチロシン、スレオニン及びウロカニン酸の含有量に基づき、被験者にカスタマイズした皮膚バリア機能の改善や予防のための化粧品や外用剤の提供、お手入れ方法などの提案をすることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
皮膚角質におけるチロシン、スレオニン及びウロカニン酸から選択される一種又は二種以上の成分の含有量を測定することを特徴とする皮膚バリア機能を評価する方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
被験者の皮膚角質を採取する採取工程と、前記採取工程で採取された角質のチロシン、スレオニン及びウロカニン酸から選択される一種又は二種以上の成分の含有量を測定する工程と、前記測定工程で測定された成分の含有量から皮膚バリア機能を求める工程を含む皮膚バリア機能の評価方法。
【請求項3】
皮膚の角質を採取する工程がテープストリッピング法によるものである請求項2に記載の評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚角質におけるチロシン、スレオニン、ウロカニン酸の含有量を測定することにより皮膚のバリア機能を評価する方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚の最外層には、角質細胞が数層から数十層に規則正しく重なり、皮膚の内側からの水分の蒸散を防ぐ機能と、外界から皮膚への物質の侵入を防ぐバリア機能がある。皮膚は紫外線の他、乾燥、寒冷、熱、薬物等の様々な物理的及び化学的ストレスに日々曝されている。その結果、皮膚のバリア機能低下が引き起こされ、炎症や様々な皮膚トラブルが惹起される。また、アトピー性皮膚炎との関連が報告されている因子として、アレルゲン(例えばハウスダストやダニなど)、黄色ブドウ球菌などが知られている。バリア機能が低下した皮膚は、これらのアレルゲン又は菌が侵入しやすい状態にある。したがって、皮膚バリア機能の簡便かつ精密な評価方法はアトピー性皮膚炎等の治療薬等の医療分野において、又は乾燥肌、荒れ肌、敏感肌の化粧品等の有効性やスクリーニングにおいて有用である。
【0003】
皮膚バリア機能の低下は、皮膚から経表皮水分蒸散量(TEWL:TransEpidermal Water Loss)を増加させることが知られている。皮膚表面からは絶えず水分が蒸散しており、この水分の蒸散は、角層を通過して蒸散する水のことである。バリア機能が低下し、TEWLが増加すると、皮膚の乾燥や痒みを引き起こすことが知られている。また、アトピー性皮膚炎等の病的皮膚では、角層の機能が低下し、TEWLが上昇していることが知られている。逆に、TEWLが低いと、皮膚バリア機能が高く、外界から皮膚への異物の侵入を防ぐ機能が高い。
【0004】
皮膚バリア機能の測定には、TEWLを測定する測定機が用いられる。この測定機では測定プローブを皮膚に密着させ、プローブ内に蒸散される水分量をセンサーにより連続的に測定し、その上昇速度から、TEWLを算出する.しかし発汗を起こす条件では、正確なTEWLの測定はできない。また、ごく弱い空気の流れの影響が出てしまう。したがって、発汗の起こらない22℃以下の恒温・恒湿・無風条件での測定が望ましい。こうした測定環境への順化の意味から、環境の整った場所にて測定皮膚部位を露出させた状態でしばらく安静にさせ、その後、測定を行うことが必要になる。
【0005】
その他の皮膚バリア機能の評価では、共焦点ラマン分光顕微鏡を用いて皮膚の細胞間脂質の分子会合状態を測定する方法(特許文献1)、皮膚中のノンヒドロキシアシルフィトスフィンゴシン・セラミド成分とノンヒドロキシアシルスフィンゴシン・セラミド成分を測定する方法(特許文献2)などが考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-176977号公報
特表2017-187469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明は、皮膚のバリア機能を予測し、評価することが可能となる新しい指標を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、皮膚角質中のチロシン、スレオニン及びウロカニン酸含有量が皮膚のバリア機能と相関すること、またその相関性に基づき角質中のチロシン、スレオニン及びウロカニン酸含有量を指標とすれば、皮膚のバリア機能の程度を客観的かつ正確に評価できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)皮膚角質におけるチロシン、スレオニン及びウロカニン酸から選択される一種又は二種以上の成分の含有量を測定することを特徴とする皮膚バリア機能を評価する方法。
(2)被験者の皮膚角質を採取する採取工程と、前記採取工程で採取された角質のチロシン、スレオニン及びウロカニン酸から選択される一種又は二種以上の成分の含有量を測定する工程と、前記測定工程で測定された成分の含有量から皮膚バリア機能を求める工程を含む皮膚バリア機能の評価方法。
(3)皮膚の角質を採取する工程がテープストリッピング法によるものである(2)に記載の評価方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の方法によれば、皮膚のバリア機能の程度に相関する新しいマーカーを指標とするため、皮膚のバリア機能の程度を客観的かつ正確に評価することができる。本発明の方法は、検体として被験者から採取した皮膚の角質を用いるため、被験者の負担もなく、迅速かつ簡便である。皮膚TEWL計など専用の測定装置が不要となり、測定環境の調整や被験者順化の必要がなく簡便化できる。また皮膚角質はテープストリッピング法によって容易に採取可能であり、郵送等の簡易な手段で輸送できるため、一箇所で大量の被験者の皮膚バリア機能の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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