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公開番号2025067282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177164
出願日2023-10-13
発明の名称データ分析装置
出願人株式会社キーエンス
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G06F 16/24 20190101AFI20250417BHJP(計算;計数)
要約【課題】データ分析においてユーザによる自然言語形式の指示に対する応答の正確性を向上させる。
【解決手段】データ分析装置1は、ユーザによる自然言語形式の入力情報を受け付ける受付部13と、データ分析の対象となる複数のデータテーブルを示すテーブル情報を分析背景情報として取得する背景情報取得部15と、データ分析に用いられるプロンプトテンプレートを取得し、取得したプロンプトテンプレートに、入力情報と分析背景情報とを割り当てることでシステムプロンプトを生成するプロンプト生成部16と、入力情報とシステムプロンプトとを含むテキスト情報を、自然言語を解釈可能な事前学習言語モデル6に送信するとともに、送信により事前学習言語モデル6から出力された応答を受信する入出力制御部17と、入出力制御部17により受信した応答に基づいて表示データを生成する表示制御部3aと、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を用いてデータを分析するデータ分析装置であって、
複数の属性を有するデータテーブルの入力を受け付けるデータ入力部と、
ユーザによる自然言語形式の入力情報を受け付ける受付部と、
前記データ入力部で入力されたデータテーブルの内、データ分析の対象となる複数のデータテーブルを示すテーブル情報を分析背景情報として取得する背景情報取得部と、
データ分析に用いられるプロンプトテンプレートを記憶部から取得し、当該取得したプロンプトテンプレートに、前記受付部で受け付けた前記入力情報と前記背景情報取得部で取得された前記分析背景情報とを割り当てることでシステムプロンプトを生成するプロンプト生成部と、
前記受付部で受け付けた前記入力情報と前記プロンプト生成部により生成された前記システムプロンプトとを含むテキスト情報を生成し、当該生成したテキスト情報を、自然言語を解釈可能な事前学習言語モデルに送信するとともに、当該送信により前記事前学習言語モデルから出力された応答を受信する入出力制御部と、
前記入出力制御部により受信した応答に基づいて表示データを生成する表示制御部と、
を備えるデータ分析装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記データ入力部で入力された複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を設定する設定部をさらに備え、
前記背景情報取得部は、前記データ入力部で入力されたデータテーブルの内、データ分析の対象となる複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を分析背景情報として取得する、データ分析装置。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記事前学習言語モデルへのテキスト情報の送信権限が有効か否かを確認する権限確認情報を生成し、当該権限確認情報を権限情報管理部に送信するとことで得られた応答に基づいて権限が有効か否か判定する権限確認部をさらに備え、
前記プロンプト生成部は、前記権限確認部により権限が有効と判定された場合に、システムプロンプトの生成を実行する一方、前記権限確認部により権限が無効と判定された場合に、システムプロンプトの生成を非実行とするように構成されている、データ分析装置。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ分析装置において、
前記プロンプト生成部は、前記権限確認部により権限が無効と判定された場合に、前記表示制御部に対して前記受付部を無効化した表示データを生成させることで、システムプロンプトを生成しないように構成されている、データ分析装置。
【請求項5】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記事前学習言語モデルへのテキスト情報の送信権限が有効か否かを確認する権限確認情報を生成し、当該権限確認情報を権限情報管理部に送信するとことで得られた応答に基づいて権限が有効か否か判定する権限確認部をさらに備え、
前記入出力制御部は、前記権限確認部により権限が有効と判定された場合に、テキスト情報の前記事前学習言語モデルへの送信を実行する一方、前記権限確認部により権限が無効と判定された場合に、テキスト情報の前記事前学習言語モデルへの送信を非実行とするように構成されている、データ分析装置。
【請求項6】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記入出力制御部により生成されたテキスト情報が前記事前学習言語モデルに送信された日時を示すタイムスタンプを、当該テキスト情報に含まれる情報の内、前記背景情報取得部により取得された分析背景情報と、前記受付部で受け付けた前記入力情報とに対応付けることによってログを生成し、当該ログを順次蓄積するログ生成部をさらに備える、データ分析装置。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ分析装置において、
前記記憶部は、前記ログを記憶する第1の記憶領域と、前記背景情報取得部により取得された分析背景情報と前記受付部で受け付けた前記入力情報と前記事前学習言語モデルから出力された応答を会話履歴として記憶する第2の記憶領域とを有する、データ分析装置。
【請求項8】
請求項6に記載のデータ分析装置において、
前記ログ生成部は、前記事前学習言語モデルから出力された応答を、前記タイムスタンプにさらに対応付けることによって前記ログを生成し、当該ログを、前記事前学習言語モデルから出力された応答が前記入出力制御部により受信されたタイミングで順次蓄積する、データ分析装置。
【請求項9】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記データ入力部で入力されたデータテーブルの列ごとに、各々の列に含まれるデータを前記事前学習言語モデルへ送信することを許可するか否かの設定を受け付ける設定部をさらに備え、
前記背景情報取得部は、データ分析の対象となる複数のデータテーブルに含まれるデータの内、前記設定部で前記事前学習言語モデルへの送信が不許可と設定された列のデータを除外したデータを分析背景情報としてさらに取得する、データ分析装置。
【請求項10】
請求項1に記載のデータ分析装置において、
前記データ入力部で入力されたデータテーブルの列ごとに、各々の列に含まれるデータを前記事前学習言語モデルへ送信することを許可するか否かの設定を受け付ける設定部をさらに備え、
前記入出力制御部は、前記プロンプト生成部により生成されたシステムプロンプトに、前記設定部で前記事前学習言語モデルへの送信が不許可と設定された列のデータが含まれているか否かを判定し、前記設定部で前記事前学習言語モデルへの送信が不許可と設定された列のデータが含まれていると判定された場合に、前記事前学習言語モデルへのプロンプト送信を非実行とする、データ分析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、各種データの分析が可能なデータ分析装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、分析対象データを分析するデータ分析装置として、分析対象データが入力されると、集約対象の属性と集約単位の属性を決定し、集約単位の属性の属性値毎に、集約対象の属性の属性値を集約関数に基づいて集約することで新たな目的変数候補を自動的に生成するものが知られている。特許文献1のデータ分析装置では、新たな目的変数候補をモニタに表示させてユーザに把握させることができ、ユーザが目的変数を選択すると、新たな特徴量が自動的に生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-135054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、生成AI技術の1つである大規模言語モデル(以下、単にLLMという)の性能が著しく向上し、人間のように自然に振る舞うチャットサービスが多数登場している。LLM技術は、単にチャットサービスとして用いられるだけではなく、例えばマニュアル等を検索し、チャットを通じてユーザが知りたい情報に対して自然な形式で回答するといった利用形態や、GUI操作のサポートとしてユーザの自然言語による指示を解釈し、サービス上の操作を代行するといった利用形態など、幅広く利用されている。
【0005】
そこで、データ分析機能を提供するWebサービスあるいはソフトウェアでも、LLMを組み込むことでユーザの利便性を向上することができると考えられる。ところが、LLMは特定の分野に特化していない汎用モデルのため、特定の用途に特化した振る舞いをさせるためには、ユーザの入力文だけでなく、LLMの振る舞いを制御するための追加の命令テキスト(システムプロンプト)を適切に付加することが必要となる。特に、データ分析を補助する目的でLLMを搭載する場合、ユーザが分析するデータに関する内容を分析背景情報に含めなければ、LLMが適切に応答することができない。
【0006】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、データ分析においてユーザによる自然言語形式の指示に対する応答の正確性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本態様では、複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を用いてデータを分析するデータ分析装置を前提とすることができる。データ分析装置は、複数の属性を有するデータテーブルの入力を受け付けるデータ入力部と、ユーザによる自然言語形式の入力情報を受け付ける受付部と、前記データ入力部で入力されたデータテーブルの内、データ分析の対象となる複数のデータテーブルを示すテーブル情報を分析背景情報として取得する背景情報取得部と、データ分析に用いられるプロンプトテンプレートを記憶部から取得し、当該取得したプロンプトテンプレートに、前記受付部で受け付けた前記入力情報と前記背景情報取得部で取得された前記分析背景情報とを割り当てることでシステムプロンプトを生成するプロンプト生成部と、前記受付部で受け付けた前記入力情報と前記プロンプト生成部により生成された前記システムプロンプトとを含むテキスト情報を生成し、当該生成したテキスト情報を、自然言語を解釈可能な事前学習言語モデルに送信するとともに、当該送信により前記事前学習言語モデルから出力された応答を受信する入出力制御部と、前記入出力制御部により受信した応答に基づいて表示データを生成する表示制御部とを備えている。
【0008】
この構成によれば、ユーザによる自然言語形式の入力情報が受け付けられると、プロンプトテンプレートに、ユーザによる自然言語形式の入力情報と、データ分析の対象となる複数のデータテーブルを示すテーブル情報とを割り当てることでシステムプロンプトが生成される。このとき、予め記憶されているプロンプトテンプレートがデータ分析に用いられるものなので、データ分析に適したシステムプロンプトが生成される。このデータ分析に適したシステムプロンプトと、ユーザによる自然言語形式の入力情報とが事前学習言語モデルに送信されるので、事前学習言語モデルから出力される応答は、データ分析においてユーザによる自然言語形式の指示に対する応答として正確性の高いものになる。そして、この正確性の高い応答に基づいて表示データが生成され、ユーザに提供される。
【0009】
本態様に係るデータ分析装置では、データ入力部で入力された複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を設定することができる。この場合、前記背景情報取得部は、前記データ入力部で入力されたデータテーブルの内、データ分析の対象となる複数のデータテーブルに含まれる属性の関係を定めたリレーション情報を分析背景情報として取得することができるので、システムプロンプトを生成する際に、リレーション情報も反映させることができる。
【0010】
本態様に係るデータ分析装置では、事前学習言語モデルへのテキスト情報の送信権限が有効か否かを確認し、権限が有効と判定された場合に、システムプロンプトを生成する一方、権限が無効と判定された場合に、システムプロンプトを生成しないようにすることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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