TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025068982
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023179132
出願日
2023-10-17
発明の名称
認証システム
出願人
ひびきの電子株式会社
代理人
個人
主分類
G06F
21/32 20130101AFI20250422BHJP(計算;計数)
要約
【課題】顔認証を行う場合にキャパシタンスの変化を計測することで、顔認証の偽装の有無を判定して正確な認証処理を行うことができる認証システムを提供する。
【解決手段】進入制限がなされている所定領域に人が進入する場合に、前記人の顔認証により認証処理を実行する顔認証システム3と、前記顔認証システム3とは異なるパラメータを用いて認証処理を実行する静電容量認証システム4と、顔認証システム3の顔認証が成功し、且つ、静電容量認証システム4の認証が成功した場合に進入制限を解除する解除部5とを備え、前記静電容量認証システム4が、前記所定領域に前記人が接近した場合に変化するキャパシタンスを計測する計測センサ45と、前記計測センサ45の結果に基づいて、前記顔認証システム3における前記顔認証が偽装されていないかどうかを判定する判定部44とを有するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
進入制限がなされている所定領域に人が進入する場合に、前記人の顔認証により認証処理を実行する第1認証システムと、
前記第1認証システムとは異なるパラメータを用いて認証処理を実行する第2認証システムと、
前記第1認証システムの顔認証が成功し、且つ、前記第2認証システムの認証が成功した場合に前記進入制限を解除する解除手段とを備え、
前記第2認証システムが、
前記所定領域に前記人が接近した場合に変化するキャパシタンスを計測する計測センサと、
前記計測センサの結果に基づいて、前記第1認証システムにおける前記顔認証が偽装されていないかどうかを判定する判定手段とを有することを特徴とする認証システム。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の認証システムにおいて、
前記計測センサが、
計測領域内のキャパシタンスの変化に伴って周波数が変化する発振回路と、
前記発振回路が発振する信号の周波数をカウントする周波数カウンタとを備えることを特徴とする認証システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の認証システムにおいて、
前記判定手段が、前記進入制限の解除を行うための入力装置に入力操作を行っている人と前記計測センサとの距離、及び、前記計測センサが前記キャパシタンスを計測する場合の計測領域における前記人の面積に基づいて算出される電気容量と、前記計測センサが計測した前記キャパシタンスの値との差が所定の閾値の範囲内である場合に、前記第1認証システムにおける前記顔認証が偽装されていないと判定することを特徴とする認証システム。
【請求項4】
請求項3に記載の認証システムにおいて、
前記判定手段が、前記第1認証システムにおいて前記人の顔を撮像するカメラからのフォーカス信号に基づいて、前記入力装置に入力操作を行っている人と前記計測センサとの距離を取得すると共に、前記第1認証システムにおいて前記顔認証を行う場合の画像処理結果に基づいて、前記計測センサが前記キャパシタンスを計測する場合の計測領域における前記人の面積を取得することを特徴とする認証システム。
【請求項5】
請求項4に記載の認証システムにおいて、
前記第1認証システムにおける顔認証の結果、又は、当該第1認証システムにおいて顔認証を行う場合の画像処理の結果に基づいて、前記カメラが撮像した前記人の特徴情報を抽出する特徴抽出手段と、
前記特徴抽出手段で抽出された前記特徴情報に基づいて、前記判定手段が判定処理を行う場合の基準となる前記所定の閾値を設定する閾値設定手段とを備えることを特徴とする認証システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、進入制限がなされている領域に入る場合の認証システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばマンションのオートロックなどのように、進入制限がなされている領域に入る場合の認証に関する技術が知られている。長年、鍵による認証や暗証番号による認証が一般的に行われてきたが、最近では顔認証により進入制限を解除する技術も増えてきた。しかし、顔認証の場合は写真などで偽装することが可能となってしまうため、それを補うために、例えば以下のような特許文献1、2に示す技術が開発されている。
【0003】
特許文献1に示す技術は、状態管理システムが、集合住宅に設けられるインターホンシステムに含まれる機器またはインターホンシステムに接続される機器の少なくとも一方から人の顔に関する第一情報を取得する取得部と、取得された第一情報に基づいて、人を特定する特定部と、特定された人の状態に関する第二情報を取得し、取得した第二情報を出力する出力部とを備えるものであり、第二情報が人の体表面温度であることが開示されている。
【0004】
特許文献2に示す技術は、情報処理システムが、第1のカメラで撮像した画像から顔情報を取得し、第2のカメラで撮像した画像から虹彩情報を取得する取得手段と、顔情報及び虹彩情報を用いた認証処理を行う認証手段と、認証処理が成功した場合に、対象が利用する施設に対する入場を許可する所定処理を実行する実行手段と、を備え、第1の対象の顔情報及び虹彩情報の両方を用いた認証処理が成功しており、且つ、第1の対象とは異なる第2の対象の顔情報及び虹彩情報の少なくとも一方を用いた認証処理が成功していることを条件に、第1の対象及び第2の対象の施設への入場を許可するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-48276号公報
特許第7243885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示す技術は、顔認証に加えて人の体表面温度を取得するものであるが、近年の温暖化の影響により夏場においては外気温が35℃を超えることが多い。そのため、人の体温と外気温との差がほとんどなく、正確に人の体表面温度を取得するのが難しいという問題がある。
【0007】
特許文献2に示す技術は、顔認証に加えて虹彩情報を取得するものであるが、例えばサングラスなどを掛けている場合や、光の反射状態によっては虹彩情報を取得することが困難であるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、顔認証を行う場合にキャパシタンスの変化を計測することで、顔認証の偽装の有無を判定して正確な認証処理を行うことができる認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る認証システムは、進入制限がなされている所定領域に人が進入する場合に、前記人の顔認証により認証処理を実行する第1認証システムと、前記第1認証システムとは異なるパラメータを用いて認証処理を実行する第2認証システムと、前記第1認証システムの顔認証が成功し、且つ、前記第2認証システムの認証が成功した場合に前記進入制限を解除する解除手段とを備え、前記第2認証システムが、前記所定領域に前記人が接近した場合に変化するキャパシタンスを計測する計測センサと、前記計測センサの結果に基づいて、前記第1認証システムにおける前記顔認証が偽装されていないかどうかを判定する判定手段とを有するものである。
【0010】
このように、本発明に係る認証システムにおいては、進入制限がなされている所定領域に人が進入する場合に、前記人の顔認証により認証処理を実行する第1認証システムと、前記第1認証システムとは異なるパラメータを用いて認証処理を実行する第2認証システムと、前記第1認証システムの顔認証が成功し、且つ、前記第2認証システムの認証が成功した場合に前記進入制限を解除する解除手段とを備え、前記第2認証システムが、前記所定領域に前記人が接近した場合に変化するキャパシタンスを計測し、計測結果に基づいて、前記第1認証システムにおける前記顔認証が偽装されていないかどうかを判定するため、キャパシタンスの変化を計測することで環境に左右されることなく人を検出することができ、また偽装による顔認証が行われていないかどうかを判定して高いセキュリティを実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る