TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025064113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173608
出願日2023-10-05
発明の名称緊急事態対応円滑化システム
出願人株式会社 喜・扇
代理人個人
主分類G06Q 50/22 20240101AFI20250410BHJP(計算;計数)
要約【課題】事故遭遇時、急病発症時、災害時といった緊急事態に直面した際、救助・救命活動に必要な要救助者の病歴等の医療情報を迅速かつ正確に取得して行う救急対応及び災害被災者の避難時に必要な健康維持対応を円滑に行うことができるようにした緊急事態対応円滑化システムを提供する。
【解決手段】利用者識別媒体3と、利用者識別媒体3の識別情報を読み出すとともに、識別情報を読み出した時刻及び場所の情報も併せて送信する情報通信端末4と、利用者の医療情報及び緊急時連絡先情報が情報管理装置10と、情報通信端末4と情報管理装置10との間で情報を送受信する通信ネットワーク11とで構成し、利用者2が要救助者や避難者となった場合に、情報管理装置10から救命措置現場や避難所管理者へ利用者の医療情報、健康維持情報を送信し、必要な対応措置を迅速、円滑に行うことができるようにする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
利用者が身に着けて携行でき、利用者を識別する識別情報が記録された利用者識別媒体と、
救急隊員、救急搬送車、病院、避難所のいずれかにおいて使用され、前記利用者識別媒体の識別情報を読み出すとともに、この識別情報を読み出した時の時刻及び場所の情報も併せて送信する情報通信端末と、
利用者の医療情報及び緊急時連絡先情報が予め登録された情報管理装置と、
前記情報通信端末と情報管理装置との間で情報を送受信する通信ネットワークとから構成され、前記情報通信端末が前記識別媒体の識別情報を読み出して前記情報管理装置へ送信すると、前記情報管理装置が識別した利用者の医療情報を識別情報を読み出した情報通信端末へ送信し、情報通信端末を操作した側で送信された医療情報に基づいて緊急対応できるようにした緊急事態対応円滑化システムであって、
利用者が事故や急病により要救助者となった場合には、救急隊員、救急搬送車、病院のいずれかで使用されている前記情報通信端末により、利用者が携行している前記利用者識別媒体から利用者識別情報を読み出し、当該読み出し時刻および場所の情報も併せて前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置は、送信された識別情報に基づいて利用者を識別し、識別された利用者の予め登録された医療情報を前記情報通信端末へ送信し、併せて識別された利用者の緊急時連絡先情報に基づいて緊急連絡先へ、利用者が救急搬送された旨及び搬送先病院を含む緊急搬送情報として送信するとともに、
利用者が被災時に避難所へ避難した場合には、利用者が携行している前記利用者識別媒体から、避難所で使用されている前記情報通信端末により利用者識別情報を読み出し、当該読み出し時刻および場所の情報も併せて前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置は個人の医療情報から病歴、服用薬、アレルギーの有無などの日常における健康維持情報を整理集計し、避難所を管理している自治体などの避難管理局へ健康維持情報として送信することを特徴とする緊急事態対応円滑化システム。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
情報管理装置において登録される医療情報のうち、利用者が日常服用している薬の投薬情報及び保証証や掛かりつけ病院の診察券については、視認可能な画像データとして登録されていることを特徴とする請求項1に記載の緊急事態対応円滑化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、日常生活おいて、事故の遭遇や出先で急病を発するなどの緊急を要する事態に直面した際、救急隊員の活動に必要な要救助者の病歴やアレルギー情報、服薬情報などの個人医療情報が迅速かつ正確に取得でき、また、受入病院での必要な対応措置を行うために情報共有により、二次的な健康被害の防止を実現するシステムであり、大規模災害時においては救急搬送者への救命措置に必要な情報や避難所受入時に避難者の人数や個々の避難者の体調管理に必要な情報及びアレルギー情報などを、当該避難所を管理する自治体に迅速及び正確に提供することによって、避難所ごとに必要な医薬品や食料等を過不足ない災害対応計画を策定できるように支援することに資する緊急事態対応円滑化システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、事故に遭遇した場合や急病を発するなど緊急を要する事態に直面した際、119番通報により救急搬送要請をして、救急患者を救急車で病院に搬送する措置が行われている。かかる搬送時に救急隊員が要救助者の病歴やアレルギー情報、服薬情報などの個人情報を取得できれば、病院到着時にこれら情報に基づいて迅速かつ的確な救急措置が可能になり、救命時間の短縮化が図られて、救命率を高める対応が期待できる。そこで、事前に上記した個人情報を情報管理センター等に記録しておくとともに、要救助者が携行しているリストバンドなどに印字された、例えば,二次元バーコードを救急隊員の携帯やスマートフォンで読み取ることで、情報管理センターから当該個人情報が送信され入手できるという医療用緊急連絡システムが提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、上記したシステムにおける個人情報を詳細にして対応現場で求められる必要な情報を、より迅速に提供できるように、各種の医療データを二次元コードとして一元的に保持させることができるようにした医療データ管理システムも提案されている(特許文献2)。これらの提案されているシステムによれば、救急搬送者内での救急隊員及び搬送先病院での医療者が、要救助者に施すべき保護行為や医療措置に必要な情報を入手して対応措置を的確に実施することができる。これらのシステムでは、要救助者になるかもしれない利用者としての発意と同意に基づいて事前に情報登録を行っておくことが前提となっており、救急隊員、受け入れ病院においてもかかるシステムの利用者としての登録が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-112342号公報
特開2016-99860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1,2に記載のシステムは、緊急事態が生じた場合に、緊急措置を行う救急隊員、医師などに要救助者の医療データを主として入手できるという要望に応えるものである。しかしながら、これらのシステムにあっては、緊急事態において、実際に起こり得る状況下で求められる円滑な対応までを想定して構成されていなかった。つまり、かかるシステムによれば、個人の医療情報を入手できても、カルテ的な情報として提供することを想定しており、緊急時であればある程、判読するよりも視認により直接的に把握できる情報の方が求められるし、また、基本的な医療情報の他に、要救助者がどこの病院へ搬送されたかといった情報を家族等の緊急連絡先へ素早く連絡するという措置も求められるが、かかる対応が図られるシステム構成を提案しているものではなかった。特に、特許文献2に記載の発明は、医療データを一元化して管理できるようにデータ管理に重点があり、実際に緊急事態が生じた現場で求められる運用面における対応の円滑化を図るというものでもなかった。
【0006】
また、大規模災害時には、要救助者が多数生じ、複数の病院へ多数の患者が時間を同じくして搬送されることになる。かかる事態にあっては、個人の詳細な情報が入手できるとしても、怪我の程度に応じて行われるトリアージ作業が優先され、より迅速で明瞭な情報入手が求められ、過多な情報は却って対応上の混乱を招く原因となっていた。また、上記と同様に、どの病院へ搬送されたかの情報は家族などの関係者にとっては重要情報であるが、かかる運用までケアしているものではなかった。
【0007】
さらに、大規模災害時には、要救助者ではない被災者が多数生じることになり、地域内に割り当てられた避難所へ自主的に避難することが多い。各避難所においては、薬事コーディネーターが派遣されることになっており、薬事コーディネーターが避難者の持病や普段服用している薬などの情報を入手する際に、上記したシステムの利用は役立つものの、混乱した状況下の避難所では、かかる医療データを集計して個人ごとの処方提案を医師に行うといった細やかなケアを実施するまでには至っていなかった。そのため、実際に起こった災害現場では、避難所を管理する自治体側で、避難所毎に必要な薬の種類と数や治療機材、アレルギーを考慮した避難食の手配といった情報が正確に把握できないため、結局のところ、各避難所に対して過不足な医薬品や救助物資の手配が行われ、必要なところに必要なものが届かず、不要なものが無駄に配送されるという事態を招来し、災害に見舞われた後の避難所等における回復時のケアが充分に行えず、二次的健康被害が生じるという問題があった。
【0008】
このように、上記した従来のシステムでは、事故や急病の際の緊急事態に際し、傷病者の医療用情報が救急隊員や医療従事者に入手できるように機能はしても、緊急事態、とりわけ大規模災害が発生した場合において、医療や避難の現場で求められる迅速な対応の支援に資するという機能は発揮できず、特に二次的な健康被害を防止するという課題までは解決されていなかったものである。
【0009】
そこで、本発明は、事故の遭遇や出先で急病を発するなどの緊急を要する事態に直面した際、救急隊員の活動に必要な要救助者の病歴やアレルギー情報、服薬情報などの個人情報が迅速かつ正確に取得でき、また、受入病院での必要な対応措置を行うための情報共有を可能にし、二次的な健康被害の防止も実現しうるシステムであり、大規模災害時においては、救急搬送者への救命措置に必要な情報や避難所受入時に避難者の人数や個々の避難者の体調管理に必要な情報及びアレルギー情報などを、当該避難所を管理する自治体に迅速及び正確に提供し、緊急事態後の回復を図るケア活動において必要な対応を円滑化できるようにした緊急事態対応円滑化システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に係る緊急事態対応円滑化システムは、利用者が身に着けて携行でき、利用者を識別する識別情報が記録された利用者識別媒体と、救急隊員、救急搬送車、病院、避難所のいずれかにおいて使用され、利用者識別媒体の識別情報を読み出すとともに、この識別情報を読み出した時の時刻及び場所の情報も併せて送信する情報通信端末と、利用者の医療情報及び緊急時連絡先情報が予め登録された情報管理装置と、情報通信端末と情報管理装置との間で情報を送受信する通信ネットワークとから構成され、情報通信端末が識別媒体の識別情報を読み出して情報管理装置へ送信すると、情報管理装置が識別した利用者の医療情報を識別情報を読み出した情報通信端末へ送信し、情報通信端末を操作した側で送信された医療情報に基づいて緊急対応できるようにした緊急事態対応円滑化システムであって、
利用者が事故や急病により要救助者となった場合には、救急隊員、救急搬送車、病院のいずれかで使用されている前記情報通信端末により、利用者が携行している前記利用者識別媒体から利用者識別情報を読み出し、当該読み出し時刻および場所の情報も併せて情報管理装置へ送信し、情報管理装置は、送信された識別情報に基づいて利用者を識別し、識別された利用者の予め登録された医療情報を情報通信端末へ送信し、併せて識別された利用者の緊急時連絡先情報に基づいて緊急連絡先へ利用者が救急搬送された旨及び搬送先病院を含む緊急搬送情報として送信するとともに、
利用者が被災時に避難所へ避難した場合には、利用者が携行している利用者識別媒体から、避難所で使用されている情報通信端末により利用者識別情報を読み出し、当該読み出し時刻および場所の情報も併せて情報管理装置へ送信し、情報管理装置は個人の医療情報から病歴、服用薬、アレルギーの有無などの日常における健康維持情報を整理集計し、避難所を管理している自治体などの避難所管理局へ健康維持情報として送信することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社 喜・扇
緊急事態対応円滑化システム
6日前
個人
非正規コート
9日前
個人
人物再現システム
6日前
有限会社ノア
データ読取装置
7日前
個人
電話管理システム及び管理方法
今日
株式会社ザメディア
出席管理システム
14日前
個人
広告提供システムおよびその方法
9日前
個人
日誌作成支援システム
6日前
ミサワホーム株式会社
情報処理装置
13日前
個人
ポイント還元付き配送システム
7日前
トヨタ自動車株式会社
工程計画装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
作業判定方法
15日前
株式会社タクテック
商品取出集品システム
13日前
オベック実業株式会社
接続構造
6日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理システム
15日前
株式会社村田製作所
動き検知装置
13日前
ゼネラル株式会社
RFIDタグ付き物品
16日前
個人
コンテンツ配信システム
13日前
株式会社実身美
ワーキングシェアリングシステム
7日前
株式会社ドクター中松創研
生成AIの適切使用法
6日前
株式会社国際電気
支援システム
16日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理方法
15日前
株式会社エスシーシー
置き配システム
7日前
個人
プラットフォームシステム
13日前
富士通株式会社
画像生成方法
19日前
ブラザー工業株式会社
ラベルプリンタ
15日前
株式会社K-model
運用設計資料作成装置
9日前
個人
注文管理システム及び注文管理プログラム
6日前
株式会社 喜・扇
緊急事態対応円滑化システム
6日前
甍エンジニアリング株式会社
屋根材買い取りシステム
19日前
トヨタ自動車株式会社
作業支援システム
13日前
株式会社知財事業研究所
運行計画作成システム
13日前
株式会社日立製作所
設計支援装置
14日前
日立建機株式会社
潤滑油診断システム
14日前
株式会社マーケットヴィジョン
情報処理システム
6日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
6日前
続きを見る