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公開番号
2025067184
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176947
出願日
2023-10-12
発明の名称
後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料およびその製造方法
出願人
麒麟麦酒株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C12G
3/04 20190101AFI20250417BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料でありながら、その飲用時に感じられる後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料を提供する。
【解決手段】フルフラールの含有量が10ppb以上であり、エキス分の含有量が0.7w/v%以下であるアルコール飲料において、ゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%、またはナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フルフラールを含有するアルコール飲料であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量が10ppb以上であり、
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量が0.7w/v%以下であり、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量が0.01~1w/v%であるか、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量が0.001~2w/v%である、
前記アルコール飲料。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記アルコール飲料の酸度が0.1w/v%以下である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量が0.01~1w/v%であり、かつナトリウムの含有量が0.001~2w/v%である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
焼酎である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
焼酎を含む炭酸アルコール飲料である、請求項1に記載のアルコール飲料
【請求項6】
後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料の製造方法であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量を10ppb以上に調整する工程、および
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量を0.7w/v%以下に調整する工程
を含み、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程
をさらに含む、前記製造方法。
【請求項7】
前記アルコール飲料の酸度を0.1w/v%以下に調整する工程をさらに含む、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、および前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程を含む、請求項6に記載の製造方法。
【請求項9】
アルコール飲料の後味の焦げ感を低減する方法であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量を10ppb以上に調整する工程、および
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量を0.7w/v%以下に調整する工程
を含み、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程
をさらに含む、前記方法。
【請求項10】
前記アルコール飲料の酸度を0.1w/v%以下に調整する工程をさらに含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、アルコール度数が比較的高く、エキス分含有量が比較的低いアルコール飲料が存在しており、近年では、焼酎やウイスキー等の蒸留酒をベースとするそのようなアルコール飲料が数多く製品化されている。しかしながら、通常、蒸留酒はその製造過程で発生するフルフラールを含むことから、そのような蒸留酒をベースとするアルコール飲料では、その飲用時にフルフラールに起因する後味の焦げ感が強く感じられることが多い。
【0003】
ところで、アルコール飲料の味や風味を増強したり低減したりするために、各種の糖類をアルコール飲料に添加する試みが行われている。例えば、アルコール度数が低いアルコール飲料に各種の糖類を添加することにより、アルコール飲料のアルコール感を高める技術が報告されている(例えば、特許文献1~3)。また、アルコール飲料にマルトースおよびマルトトリオースを特定の濃度で添加することにより、アルコール飲料のべたつきを抑制し、ドリンカビリティを向上させる技術が報告されている(例えば、特許文献4)。また、発泡性アルコール飲料にオリゴ糖および多糖類を配合することにより、泡のきめの細かさおよび泡持ちの時間を改善する技術が報告されている(例えば、特許文献5)。
【0004】
しかしながら、従来、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低いアルコール飲料の飲用時に感じられる後味の焦げ感の抑制については十分に研究されているとは言えないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-188742号公報
特開2016-127812号公報
特開2016-123317号公報
特開2022-152774号公報
特開平10-337164号公報
【発明の概要】
【0006】
このような状況下、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料において、その飲用時に感じられる後味の焦げ感を低減させる技術を提供することが、継続的な技術的課題として存在する。
【0007】
したがって、本発明の目的は、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料でありながら、その飲用時に感じられる後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料、およびそのようなアルコール飲料の製造方法を提供することである。また、本発明の別の目的は、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料において、その飲用時に感じられる後味の焦げ感を低減する方法を提供することである。
【0008】
本発明者らは、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料において、ゲンチオオリゴ糖またはナトリウムを特定の範囲で配合することにより、アルコール飲料の飲用時に感じられる後味の焦げ感を低減することができるとの知見を得た。本発明はこのような知見に基づくものである。
【0009】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]フルフラールを含有するアルコール飲料であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量が10ppb以上であり、
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量が0.7w/v%以下であり、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量が0.01~1w/v%であるか、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量が0.001~2w/v%である、
前記アルコール飲料。
[2]前記アルコール飲料の酸度が0.1w/v%以下である、[1]に記載のアルコール飲料。
[3]前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量が0.01~1w/v%であり、かつナトリウムの含有量が0.001~2w/v%である、[1]または[2]に記載のアルコール飲料。
[4]焼酎である、[1]~[3]のいずれかに記載のアルコール飲料。
[5]焼酎を含む炭酸アルコール飲料である、[1]~[3]のいずれかに記載のアルコール飲料
[6]後味の焦げ感が低減されたアルコール飲料の製造方法であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量を10ppb以上に調整する工程、および
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量を0.7w/v%以下に調整する工程
を含み、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程
をさらに含む、前記製造方法。
[7]前記アルコール飲料の酸度を0.1w/v%以下に調整する工程をさらに含む、[6]に記載の製造方法。
[8]前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、および前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程を含む、[6]または[7]に記載の製造方法。
[9]アルコール飲料の後味の焦げ感を低減する方法であって、
前記アルコール飲料におけるフルフラールの含有量を10ppb以上に調整する工程、および
前記アルコール飲料におけるエキス分の含有量を0.7w/v%以下に調整する工程
を含み、
前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、または前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程
をさらに含む、前記方法。
[10]前記アルコール飲料の酸度を0.1w/v%以下に調整する工程をさらに含む、[9]に記載の方法。
[11]前記アルコール飲料におけるゲンチオオリゴ糖の含有量を0.01~1w/v%に調整する工程、および前記アルコール飲料におけるナトリウムの含有量を0.001~2w/v%に調整する工程を含む、[9]または[10]に記載の方法。
【0010】
本発明によれば、フルフラール含有量が比較的高く、エキス分含有量が比較的低い、後味の焦げ感を感じやすいアルコール飲料において、その飲用時に感じられる後味の焦げ感を低減することが可能となる。
【発明の概要】
発明の具体的説明
(【0011】以降は省略されています)
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