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公開番号2025067060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176733
出願日2023-10-12
発明の名称管理装置、制御プログラム、制御方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 16/02 20060101AFI20250417BHJP(車両一般)
要約【課題】車両のネットワークシステムにおける待機状態の電子制御装置による電力の消費を抑制することができる管理装置を提供する。
【解決手段】管理装置10は、複数の電子制御装置を備える車載ネットワークシステム100に適用される。管理装置10は、車両の状態が第1状態であるときに、複数の電子制御装置のうち、第1グループ51に含まれる電子制御装置に電力を供給する一方で第1グループ51に含まれない電子制御装置には電力を供給しない。管理装置10は、車両の状態が第1状態とは異なる第2状態であるときに、複数の電子制御装置のうち、第1グループ51とは異なる第2グループに含まれる電子制御装置に電力を供給する一方で第2グループに含まれない電子制御装置には電力を供給しない。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
複数の電子制御装置を備える車両のネットワークシステムの管理装置であり、
前記車両の状態が第１状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、１つ以上の前記電子制御装置を含むグループの１つである第１グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する一方で前記第１グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給せず、
前記車両の状態が前記第１状態とは異なる第２状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループとは異なる前記グループである第２グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する一方で前記第２グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しない
管理装置。
続きを表示（約 1,800 文字）【請求項２】
前記電子制御装置を、電力が供給されつつ稼働を停止した状態である待機状態、及び電力が供給されつつ処理を実行可能な稼働状態にすることが可能である
請求項１に記載の管理装置。
【請求項３】
前記複数の電子制御装置と通信可能に接続しており、
前記電子制御装置と通信することで、前記電子制御装置を、前記待機状態から前記稼働状態に移行させることが可能である
請求項２に記載の管理装置。
【請求項４】
前記車両の状態が前記第１状態であり、かつ、前記車両が第１機能を提供するときに、前記第１グループに含まれる前記電子制御装置と通信することで、前記第１グループに含まれる一部の前記電子制御装置の組み合わせである第１クラスタに含まれる前記電子制御装置を前記稼働状態にする一方で前記第１グループに含まれるが前記第１クラスタに含まれない前記電子制御装置を前記待機状態にし、
前記車両の状態が前記第１状態であり、かつ、前記車両が前記第１機能とは異なる第２機能を提供するときに、前記第１グループに含まれる前記電子制御装置と通信することで前記第１グループに含まれる一部の前記電子制御装置の組み合わせであり、前記第１クラスタとは異なる第２クラスタに含まれる前記電子制御装置を前記稼働状態にする一方で前記第１グループに含まれるが前記第２クラスタに含まれない前記電子制御装置を前記待機状態にする
請求項３に記載の管理装置。
【請求項５】
各クラスタは、対応する特定の機能を提供するために前記稼働状態になる必要がある前記電子制御装置によって構成されており、
前記第１グループは、前記第１状態において前記車両が提供する可能性がある特定の機能に対応する前記クラスタによって構成されている
請求項４に記載の管理装置。
【請求項６】
前記車両が特定の機能を提供し終えた場合、当該機能に対応する各クラスタに含まれる前記電子制御装置を前記稼働状態から前記待機状態にする
請求項４または請求項５に記載の管理装置。
【請求項７】
前記車両の状態が別の状態に移行したときに、
移行前の前記車両の状態に対応する前記グループに含まれ、かつ移行後の前記車両の状態に対応する前記グループに含まれていない前記電子制御装置への電力の供給を停止する
請求項４または請求項５に記載の管理装置。
【請求項８】
前記車両の状態が別の状態に移行したときに、
移行前の前記車両の状態に対応する前記グループに含まれ、かつ移行後の前記車両の状態に対応する前記グループに含まれていない前記電子制御装置のうち、前記稼働状態から前記待機状態に移行する際に実行する移行処理が完了する前の前記電子制御装置については、前記移行処理が完了して前記待機状態になるのを待ってから電力の供給を停止する
請求項４または請求項５に記載の管理装置。
【請求項９】
前記車両の状態が前記第２状態であり、かつ、前記車両が第３機能を提供するときに、前記第２グループに含まれる前記電子制御装置と通信することで、前記第２グループに含まれる一部の前記電子制御装置の組み合わせである第３クラスタに含まれる前記電子制御装置を前記稼働状態にする一方で前記第２グループに含まれるが前記第３クラスタに含まれない前記電子制御装置を前記待機状態にし、
前記車両の状態が前記第２状態であり、かつ、前記車両が前記第３機能とは異なる第４機能を提供するときに、前記第２グループに含まれる前記電子制御装置と通信することで前記第２グループに含まれる一部の前記電子制御装置の組み合わせであり、前記第３クラスタとは異なる第４クラスタに含まれる前記電子制御装置を前記稼働状態にする一方で前記第２グループに含まれるが前記第４クラスタに含まれない前記電子制御装置を前記待機状態にする
請求項４または請求項５に記載の管理装置。
【請求項１０】
前記第１状態は、前記車両が充電中かつ停車中の状態であり、
前記第２状態は、前記車両が非充電中かつ停車中の状態である
請求項１～請求項５の何れか１項に記載の管理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は管理装置、制御プログラム、及び制御方法に関するものである。
続きを表示（約 2,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、車両のネットワークシステムである車載ネットワークシステムが開示されている。この車載ネットワークシステムは、互いに通信しながらそれぞれ処理を実行して特定の機能を実現する複数の電子制御装置と、各電子制御装置を起動させる管理装置と、が含まれる。管理装置は、通信を用いて起動を要求することで、電子制御装置を起動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－０１１２２８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載のような車載ネットワークシステムにおいて、管理装置は、複数の電子制御装置に電力を供給することで、特定の機能を実現する。しかし、電力が供給される電子制御装置の数が多いほど消費電力が増大してしまう。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための管理装置は、複数の電子制御装置を備える車両のネットワークシステムの管理装置である。管理装置は、前記車両の状態が第１状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、１つ以上の前記電子制御装置を含むグループの１つである第１グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する。一方、管理装置は、車両の状態が第１状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しない。管理装置は、前記車両の状態が前記第１状態とは異なる第２状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループとは異なる前記グループである第２グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する。一方、管理装置は、車両の状態が第２状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第２グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しない。
【０００６】
上記課題を解決するための制御プログラムは、複数の電子制御装置を備える車両のネットワークシステムにおける管理装置の記憶装置に記憶される。制御プログラムは、前記車両の状態が第１状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、１つ以上の前記電子制御装置を含むグループの１つである第１グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給することを前記管理装置に実行させる。一方、制御プログラムは、前記車両の状態が第１状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しないことを前記管理装置に実行させる。制御プログラムは、前記車両の状態が前記第１状態とは異なる第２状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループとは異なる第２グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給することを前記管理装置に実行させる。一方、制御プログラムは、前記車両の状態が第２状態であるときに、前記複数の電子制御装置のうち、前記第２グループに含まれない前記電子制御装置には通じて電力を供給しないことを前記管理装置に実行させる。
【０００７】
上記課題を解決するための制御方法は、複数の電子制御装置を備える車両のネットワークシステムを制御する制御方法である。この制御方法は、車両の状態が第１状態であるときに、前記ネットワークシステムにおける管理装置が、前記複数の電子制御装置のうち、１つ以上の前記電子制御装置を含むグループの１つである第１グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する一方で前記第１グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しない第１ステップを含む。また、この制御方法は、車両の状態が前記第１状態とは異なる第２状態であるときに、前記管理装置が、前記複数の電子制御装置のうち、前記第１グループとは異なる第２グループに含まれる前記電子制御装置に電力を供給する一方で前記第２グループに含まれない前記電子制御装置には電力を供給しない第２ステップを含む。
【発明の効果】
【０００８】
管理装置と、制御プログラムと、制御方法と、は、車両のネットワークシステムにおいて電力が供給されているが稼働を停止して消費電力を低減している状態である待機状態の電子制御装置による電力の消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、一実施形態の管理装置を含む車載ネットワークシステムの構成を示す模式図である。
図２は、実施形態の車載ネットワークシステムにおいて、車両の状態に応じて給電される電子制御装置と、グループと、クラスタと、の関係を示す表である。
図３は、実施形態の車載ネットワークシステムにおけるグループと、クラスタと、電子制御装置と、の集合の関係を示すベン図である。
図４は、管理装置が実行する電子制御装置への給電に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図５は、管理装置が実行するグループ内の電子制御装置の起動に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図６は、管理装置が実行するグループ内の電子制御装置の待機状態への移行に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図７は、第１事例において管理装置が電子制御装置を起動させる態様を説明する模式図である。
図８は、第２事例において管理装置が電子制御装置を起動させる態様を説明する模式図である。
図９は、第３事例において管理装置が電子制御装置を起動させる態様を説明する模式図である。
図１０は、第４事例において管理装置が電子制御装置に給電する態様を説明する模式図である。
図１１は、変更例の管理装置が実行する電子制御装置への給電に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図１２は、車両の状態が移行したときに、変更例の管理装置が実行する、稼働状態の電子制御装置に対する処理の流れを示すフローチャートである。
図１３は、変更例の実施形態の車載ネットワークシステムにおいて、車両の状態に応じて給電される電子制御装置と、グループと、クラスタと、の関係を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、管理装置の一実施形態について、図１～図１０を参照して説明する。
＜車載ネットワークシステム１００の構成＞
図１に示すように、車両のネットワークシステムである車載ネットワークシステム１００は、管理装置１０と複数の電子制御装置（ＥＣＵ：Electronic Control Unit）を備えている。以降、図面において電子制御装置をＥＣＵと表記することがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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