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公開番号
2025066617
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023180375
出願日
2023-10-19
発明の名称
流体荷役装置用の緊急離脱装置
出願人
TBグローバルテクノロジーズ株式会社
代理人
個人
主分類
B67D
9/00 20100101AFI20250416BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約
【課題】短時間で緊急離脱することができる流体荷役装置用の緊急離脱装置を提案する。
【解決手段】第一カプラ1aには、弁体間空間部5内にパージガスを導入するためのパージガス導入管6が設けられ、このパージガス導入管6は、弁体間空間部5の上部に連通する第一通孔8に連設され、この第一通孔8を介して弁体間空間部5の上部から該弁体間空間部5の中心軸Aに向かって水平方向にパージガスを噴出するように構成され、第二カプラ1bには、弁体間空間部5内に残留する液体Lを排出するための残液移送管7が設けられ、この残液移送管7は、第一通孔8と同一鉛直線上にして弁体間空間部5の下部に連通する第二通孔9に連設されている流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一弁体を有する第一カプラと、第二弁体を有し前記第一カプラと分離自在に連結される第二カプラと、前記第一カプラと前記第二カプラとの連結状態を保持する保持手段と、前記第一弁体及び前記第二弁体を同時に開閉動作させる弁体操作機構とを備え、前記弁体操作機構の作動により前記第一弁体及び前記第二弁体が閉弁した後、前記保持手段による前記第一カプラと前記第二カプラとの連結状態が解除され、前記第一カプラと前記第二カプラとが分離可能な状態となるように構成されている流体荷役装置用の緊急離脱装置であって、前記第一カプラには、前記第一弁体及び前記第二弁体が夫々、閉弁状態になることで形成される弁体間空間部内にパージガスを導入するためのパージガス導入管が設けられ、このパージガス導入管は、前記弁体間空間部の上部に連通する第一通孔に連設され、この第一通孔を介して前記弁体間空間部の上部から該弁体間空間部の中心軸に向かって水平方向に前記パージガスを噴出するように構成され、前記第二カプラには、前記弁体間空間部に残留する液体を該弁体間空間部外の所定部位に移送するための残液移送管が設けられ、この残液移送管は、一端が前記第一通孔と同一鉛直線上にして前記弁体間空間部の下部に連通する第二通孔に連設されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記残液移送管は、一端が前記第二通孔に連設され、他端が前記第二カプラの閉弁状態の前記第二弁体よりも下方位置に設けられた第三通孔に連設されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項3】
請求項1記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガスを供給するパージガス供給システムを備え、このパージガス供給システムは、10MPa以上の高圧ガスが貯留される高圧タンクを有し、この高圧タンクに貯留される前記高圧ガスを減圧して前記パージガスとして供給するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項4】
請求項2記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガスを供給するパージガス供給システムを備え、このパージガス供給システムは、10MPa以上の高圧ガスが貯留される高圧タンクを有し、この高圧タンクに貯留される前記高圧ガスを減圧して前記パージガスとして供給するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項5】
請求項1記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガス導入管には、前記パージガスの流動を制御する第一ボールバルブが設けられ、また、前記残液移送管には、前記弁体間空間部から前記所定部位に移送される液体の流動を制御する第二ボールバルブが設けられ、前記第一ボールバルブと前記第二ボールバルブは、閉弁動作において、前記第二ボールバルブの閉弁後に前記第一ボールバルブが閉弁するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項6】
請求項2記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガス導入管には、前記パージガスの流動を制御する第一ボールバルブが設けられ、また、前記残液移送管には、前記弁体間空間部から前記所定部位に移送される液体の流動を制御する第二ボールバルブが設けられ、前記第一ボールバルブと前記第二ボールバルブは、閉弁動作において、前記第二ボールバルブの閉弁後に前記第一ボールバルブが閉弁するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項7】
請求項3記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガス導入管には、前記パージガスの流動を制御する第一ボールバルブが設けられ、また、前記残液移送管には、前記弁体間空間部から前記所定部位に移送される液体の流動を制御する第二ボールバルブが設けられ、前記第一ボールバルブと前記第二ボールバルブは、閉弁動作において、前記第二ボールバルブの閉弁後に前記第一ボールバルブが閉弁するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項8】
請求項4記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガス導入管には、前記パージガスの流動を制御する第一ボールバルブが設けられ、また、前記残液移送管には、前記弁体間空間部から前記所定部位に移送される液体の流動を制御する第二ボールバルブが設けられ、前記第一ボールバルブと前記第二ボールバルブは、閉弁動作において、前記第二ボールバルブの閉弁後に前記第一ボールバルブが閉弁するように構成されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項9】
請求項1~8いずれか1項に記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記パージガスは窒素ガスであることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
【請求項10】
請求項1~8いずれか1項に記載の流体荷役装置用の緊急離脱装置において、前記流体荷役装置は、燃料供給船に備えられるバンカリングブームであることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急離脱時に各カプラの弁体間に残留する液体の外部放出を防止するためのパージ機構を備えた流体荷役装置用の緊急離脱装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化対策として、燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニアが次世代燃料の一つとして注目されており、LNG燃料と同様、大型タンカーによる大規模な海上輸送が必要になると考えられ、大型のアンモニア輸送船や各種インフラ設備の開発が急務となっている。
【0003】
インフラ設備に関しては、アンモニアを船舶間で荷役するために、アンモニア燃料供給船に備えるアンモニア用バンカリングブームの新規開発が進められている。
【0004】
ところで、アンモニアは、生体に対して毒性があるため、従来、アンモニア用の流体荷役装置に設けられる緊急離脱装置には、特許文献1,2に開示されるような、緊急離脱時に各カプラの弁体間に残留する液体(残液)の外部放出を防止するためのパージ機構が設けられている。
【0005】
このパージ機構は、緊急離脱動作において、各カプラの弁体が閉弁した後、この各カプラの弁体が閉弁状態となることで形成される密閉空間(弁体間)内に不活性ガスや空気などのパージガスを導入して、密閉空間内に残留する液体をこの密閉空間から排出し所定の配管内へ導入する(戻す)ように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特公平2-10039号公報
特公平4-59240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この緊急離脱装置に設けられるパージ機構に関し、従来は、波が穏やかな湾内で荷役作業が行われていたこともあり、パージ時間が10秒~20秒程度となるように構成されていたが、大型タンカーとの間で行われる船舶間荷役作業は、波の高い湾外で行われることが多くなるため、タンカーのドリフト量が湾内に比べて大きく、パージ時間が長くなると、その分ドリフト量が大きくなり、それに追従するためにアームを長くしなければならず、流体荷役装置が大型化してコストが高くなる問題が生じてしまう。
【0008】
本発明は、このような現状に鑑みなされたものであり、緊急離脱時の残液パージの高速化を図り、短時間で緊急離脱することができる流体荷役装置用の緊急離脱装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
第一弁体2aを有する第一カプラ1aと、第二弁体2bを有し前記第一カプラ1aと分離自在に連結される第二カプラ1bと、前記第一カプラ1aと前記第二カプラ1bとの連結状態を保持する保持手段3と、前記第一弁体2a及び前記第二弁体2bを同時に開閉動作させる弁体操作機構4とを備え、前記弁体操作機構4の作動により前記第一弁体2a及び前記第二弁体2bが閉弁した後、前記保持手段3による前記第一カプラ1aと前記第二カプラ1bとの連結状態が解除され、前記第一カプラ1aと前記第二カプラ1bとが分離可能な状態となるように構成されている流体荷役装置用の緊急離脱装置であって、前記第一カプラ1aには、前記第一弁体2a及び前記第二弁体2bが夫々、閉弁状態になることで形成される弁体間空間部5内にパージガスを導入するためのパージガス導入管6が設けられ、このパージガス導入管6は、前記弁体間空間部5の上部に連通する第一通孔8に連設され、この第一通孔8を介して前記弁体間空間部5の上部から該弁体間空間部5の中心軸Aに向かって水平方向に前記パージガスを噴出するように構成され、前記第二カプラ1bには、前記弁体間空間部5に残留する液体Lを該弁体間空間部5外の所定部位に移送するための残液移送管7が設けられ、この残液移送管7は、一端が前記第一通孔8と同一鉛直線上にして前記弁体間空間部5の下部に連通する第二通孔9に連設されていることを特徴とする流体荷役装置用の緊急離脱装置に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)
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