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公開番号
2025066438
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023176051
出願日
2023-10-11
発明の名称
組成物、重合体、硬化物、成形体及びポリメタクリル酸メチルの製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C07C
51/50 20060101AFI20250416BHJP(有機化学)
要約
【課題】保管安定性に優れる組成物、この組成物を用いて得られる重合体、硬化物及び成形体、並びにこの組成物を用いるポリメタクリル酸メチルの製造方法を提供する。
【解決手段】メタクリル酸メチル及びメチルブテン酸メチルを含有し、メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の0質量ppmを超え、2000質量ppm未満である、組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
メタクリル酸メチル及びメチルブテン酸メチルを含有し、
メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の0質量ppmを超え、2000質量ppm未満である、組成物。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
メタクリル酸メチルの含有量が組成物全体の85質量%以上である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
メタクリル酸メチルの含有量が組成物全体の90質量%以上である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の0質量ppmを超え、1500質量ppm以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の200質量ppm以上1500質量ppm以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
メタクリル酸メチルが、再生メタクリル酸メチル又はバイオ由来メタクリル酸メチルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
メタクリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステルをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
メタクリル酸メチルに由来する構造単位を含む重合体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の組成物に含まれるメタクリル酸メチルに由来する構造単位を含む、重合体。
【請求項10】
請求項9に記載の重合体を含む、成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、組成物、重合体、硬化物、成形体及びポリメタクリル酸メチルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル酸メチルを重合させて得られるポリ(メタ)アクリル酸メチルは、透明性や耐候性に優れた樹脂材料として種々の分野で利用されている。そして、近年の資源価格の高騰、さらには環境問題に対する意識の高まりに伴って、上記のとおりの種々の用途に用いられたポリ(メタ)アクリル酸メチルを含む製品(成形体)は回収されてリサイクル(再資源化)が図られている。
【0003】
ポリ(メタ)アクリル酸メチルのリサイクルの方法としては、例えば、回収された成形体に対し、再度、成形工程を実施して新たな成形体を製造するマテリアルリサイクル、回収された成形体を熱処理して、ポリ(メタ)アクリル酸メチルを熱分解(解重合)することにより(メタ)アクリル酸メチルを回収し、回収された(メタ)アクリル酸メチル(再生MMA又は再生MAという場合がある。)を用いて新たな成形体を製造するケミカルリサイクル、及び回収された成形体を燃料として燃焼させ、燃焼エネルギーを直接的に熱源として、さらには燃焼エネルギーを用いて発電して利用するサーマルリサイクルが挙げられる。
【0004】
また、近年のポリ(メタ)アクリル酸メチルの用途の多様化を受けて、ポリ(メタ)アクリル酸メチルの品質を向上させるための技術が検討されている。
例えば、高品質のポリ(メタ)アクリル酸メチルを得るのに適した重合装置として、原料モノマーと重合開始剤とを反応させる反応槽内でのゲル化物の生成が抑制される重合装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-102190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているような原料モノマーの重合プロセスの改善の他にポリ(メタ)アクリル酸メチルの品質を向上させる方策としては、原料モノマーの保管時の品質低下を抑制する方策が挙げられる。
上記事情に鑑み、本開示の一実施形態は、保管安定性、特に長期間保管した場合の保管安定性に優れる組成物、この組成物を用いて得られる重合体、硬化物及び成形体、並びにこの組成物を用いるポリメタクリル酸メチルの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施形態が含まれる。
<1>メタクリル酸メチル及びメチルブテン酸メチルを含有し、メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の0質量ppmを超え2000質量ppm未満である、組成物。
<2>メタクリル酸メチルの含有量が組成物全体の85質量%以上である、<1>に記載の組成物。
<3>メタクリル酸メチルの含有量が組成物全体の90質量%以上である、<1>又は<2>に記載の組成物。
<4>メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の0質量ppmを超え、1500質量ppm以下である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の組成物。
<5>メチルブテン酸メチルの濃度が組成物全体の200質量ppm以上1500質量ppm以下である、<1>~<4>のいずれか1項に記載の組成物。
<6>メタクリル酸メチルが、再生メタクリル酸メチル又はバイオ由来メタクリル酸メチルを含む、<1>~<5>のいずれか1項に記載の組成物。
<7>メタクリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステルをさらに含む、<1>~<6>のいずれか1項に記載の組成物。
<8>メタクリル酸メチルに由来する構造単位を含む重合体をさらに含む、<1>~<7>のいずれか1項に記載の組成物。
<9><1>~<8>のいずれか1項に記載の組成物に含まれるメタクリル酸メチルに由来する構造単位を含む、重合体。
<10><9>に記載の重合体を含む、成形体。
<11><1>~<8>のいずれか1項に記載の組成物の硬化物。
<12><11>に記載の硬化物を含む、成形体。
<13><1>~<8>のいずれか1項に記載の組成物に含まれるメタクリル酸メチルを重合させる工程を含む、ポリメタクリル酸メチルの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、保管安定性、特に長期間保管した場合の保管安定性に優れる組成物、この組成物を用いて得られる重合体、硬化物及び成形体、並びにこの組成物を用いるポリメタクリル酸メチルの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例で調製した組成物のメチルブテン酸メチルの濃度と平均透過率との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本明細書において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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