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公開番号2025066128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2025009107,2022547476
出願日2025-01-22,2021-08-23
発明の名称偏光板、有機エレクトロルミネッセンス表示装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250415BHJP(光学)
要約【課題】有機EL表示パネルに貼り付けて得られた有機EL表示装置を高温環境下に長時間曝した後においても、正面方向における黒締まりが優れる、偏光板、および、有機EL表示装置を提供。
【解決手段】第1液晶化合物および二色性物質を含む組成物を用いて形成された偏光子と、偏光子と隣接して配置された、第2液晶化合物を含む組成物を用いて形成された光学異方性層とを有し、偏光子中における二色性物質の含有量が、偏光子全質量に対して、40質量%以下である、偏光板。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1液晶化合物および二色性物質を含む組成物を用いて形成された偏光子と、
前記偏光子と隣接して配置された、第2液晶化合物を含む組成物を用いて形成された光学異方性層とを有し、
前記偏光子中における前記二色性物質の含有量が、前記偏光子全質量に対して、40質量%以下である、偏光板。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記偏光子中における前記二色性物質の含有量が、前記偏光子全質量に対して、30質量%以下である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
前記偏光子の吸収軸と、前記光学異方性層の前記偏光子側の表面における面内遅相軸とのなす角度が、1°以内である、請求項1または2に記載の偏光板。
【請求項4】
前記光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層である、請求項1~3のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項5】
前記光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層を複数有し、
複数の前記層における、前記第2液晶化合物の捩れ角がそれぞれ異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項6】
前記光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層を複数有し、
複数の前記層が、それぞれ、前記層の厚みに対する前記第2液晶化合物の捩れ角の比が異なる、請求項1~5のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項7】
前記光学異方性層が、第1光学異方性層と、第2光学異方性層とを有し、
前記第1光学異方性層が、前記偏光子側に配置され、
前記第1光学異方性層および前記第2光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した前記第2液晶化合物を固定してなる層であり、
前記第1光学異方性層中の前記第2液晶化合物の捩れ方向と前記第2光学異方性層中の前記第2液晶化合物の捩れ方向とが同じであり、
前記第1光学異方性層中の前記第2液晶化合物の捩れ角が26.5±10.0°であり、
前記第2光学異方性層中の前記第2液晶化合物の捩れ角が78.6±10.0°であり、
前記第1光学異方性層の前記第2光学異方性層側の表面での面内遅相軸と、前記第2光学異方性層の前記第1光学異方性層側の表面での面内遅相軸とは平行であり、
波長550nmで測定した前記第1光学異方性層の屈折率異方性Δn1と前記第1光学異方性層の厚みd1との積Δn1・d1の値と、波長550nmで測定した前記第2光学異方性層の屈折率異方性Δn2と前記第2光学異方性層の厚みd2との積Δn2・d2の値とが、それぞれ下記式(1)および式(2)を満たす、請求項1~6のいずれか1項に記載の偏光板。
式(1) 252nm≦Δn1・d1≦312nm
式(2) 110nm≦Δn2・d2≦170nm
【請求項8】
飛行時間型2次イオン質量分析法で偏光子の深さ方向の成分分析をした際に、前記二色性物質由来の2次イオン強度の最大強度Imaxと、前記偏光子の前記光学異方性層側とは反対側の表面における前記二色性物質由来の2次イオン強度の強度Isur1との関係が、式(3)を満たす、請求項1~7のいずれか1項に記載の偏光板。
式(3) 2.0≦Imax/Isur1
【請求項9】
前記第2液晶化合物のlogPと、前記二色性物質のlogPとの差の絶対値が3.0以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の偏光板を有する、有機エレクトロルミネッセンス表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板、および、有機エレクトロルミネッセンス表示装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
位相差を有する光学異方性層は、非常に多くの用途に使用されている。例えば、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置は、金属電極を用いる構造を有するため、外光を反射し、コントラスト低下および映り込みの問題を生じることがある。そこで、従来から、外光反射による悪影響を抑制するために、光学異方性層と偏光子とを含む偏光板が使用されている。
特許文献1においては、二色性物質を用いて形成される偏光子に、粘着剤層を介して位相差層(光学異方性層)を貼り合わせた円偏光板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-023153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、近年、有機EL表示装置においては、画質のより一層の向上のために、正面方向における黒締まりが優れることが求められている。特に、有機EL表示装置を高温環境下にて長時間曝した後においても、正面における黒締まりが優れることが求められている。なお、黒締まりとは、画像表示装置を黒表示した際に、黒色の色味づきが抑制され、かつ、反射光の反射率が低いことを意味する。
【0005】
本発明者らは、特許文献1で開示される粘着剤層を介して偏光子と光学異方性層とを貼り合わせてなる円偏光板を作製し、有機EL表示パネルに貼り付けて、得られた有機EL表示装置を高温環境下にて長時間曝した後の性能評価を行ったところ、上記要望を十分には満たしていないことを知見した。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、有機EL表示パネルに貼り付けて得られた有機EL表示装置を高温環境下に長時間曝した後においても、正面方向における黒締まりが優れる、偏光板を提供することを課題とする。
また、本発明は、有機EL表示装置も提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、従来技術の問題点について鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
(1) 第1液晶化合物および二色性物質を含む組成物を用いて形成された偏光子と、
偏光子と隣接して配置された、第2液晶化合物を含む組成物を用いて形成された光学異方性層とを有し、
偏光子中における二色性物質の含有量が、偏光子全質量に対して、40質量%以下である、偏光板。
(2) 偏光子中における二色性物質の含有量が、偏光子全質量に対して、30質量%以下である、(1)に記載の偏光板。
(3) 偏光子の吸収軸と、光学異方性層の偏光子側の表面における面内遅相軸とのなす角度が、1°以内である、(1)または(2)に記載の偏光板。
(4) 光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層である、(1)~(3)のいずれかに記載の偏光板。
(5) 光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層を複数有し、
複数の層における、第2液晶化合物の捩れ角がそれぞれ異なる、(1)~(4)のいずれかに記載の偏光板。
(6) 光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層を複数有し、
複数の層が、それぞれ、層の厚みに対する第2液晶化合物の捩れ角の比が異なる、(1)~(5)のいずれかに記載の偏光板。
(7) 光学異方性層が、第1光学異方性層と、第2光学異方性層とを有し、
第1光学異方性層が、偏光子側に配置され、
第1光学異方性層および第2光学異方性層が、厚み方向を螺旋軸とする捩れ配向した第2液晶化合物を固定してなる層であり、
第1光学異方性層中の第2液晶化合物の捩れ方向と第2光学異方性層中の第2液晶化合物の捩れ方向とが同じであり、
第1光学異方性層中の第2液晶化合物の捩れ角が26.5±10.0°であり、
第2光学異方性層中の第2液晶化合物の捩れ角が78.6±10.0°であり、
第1光学異方性層の第2光学異方性層側の表面での面内遅相軸と、第2光学異方性層の第1光学異方性層側の表面での面内遅相軸とは平行であり、
波長550nmで測定した第1光学異方性層の屈折率異方性Δn1と第1光学異方性層の厚みd1との積Δn1・d1の値と、波長550nmで測定した第2光学異方性層の屈折率異方性Δn2と第2光学異方性層の厚みd2との積Δn2・d2の値とが、それぞれ下記式(1)および式(2)を満たす、(1)~(6)のいずれかに記載の偏光板。
式(1) 252nm≦Δn1・d1≦312nm
式(2) 110nm≦Δn2・d2≦170nm
(8) 飛行時間型2次イオン質量分析法で偏光子の深さ方向の成分分析をした際に、二色性物質由来の2次イオン強度の最大強度Imaxと、偏光子の光学異方性層側とは反対側の表面における二色性物質由来の2次イオン強度の強度Isur1との関係が、式(3)を満たす、(1)~(7)のいずれかに記載の偏光板。
式(3) 2.0≦Imax/Isur1
(9) 第2液晶化合物のlogPと、二色性物質のlogPとの差の絶対値が3.0以上である、(1)~(8)のいずれかに記載の偏光板。
(10) (1)~(9)のいずれかに記載の偏光板を有する、有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有機EL表示パネルに貼り付けて得られた有機EL表示装置を高温環境下に長時間曝した後においても、正面方向における黒締まりが優れる、偏光板を提供できる。
また、本発明によれば、有機EL表示装置も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の偏光板の一実施態様の概略断面図である。
飛行時間型2次イオン質量分析法(TOF-SIMS)で偏光板の深さ方向の成分を分析して検出された各成分の2次イオン強度の深さ方向のプロファイルを説明するための概略図である。
本発明の偏光板の好適態様の概略断面図である。
本発明の偏光板の好適態様における、偏光子12の吸収軸と、第1光学異方性層16および第2光学異方性層18のそれぞれの面内遅相軸との関係を示す図である。
図4の矢印の方向から観察した際の偏光子12の吸収軸と、第1光学異方性層16および第2光学異方性層18のそれぞれ面内遅相軸との角度の関係を示す概略図である。
工程1を説明するための組成物層の断面図である。
工程2を説明するための組成物層の断面図である。
キラル剤Aおよびキラル剤Bの各々について、螺旋誘起力(HTP:Helical Twisting Power)(μm
-1
)×濃度(質量%)と光照射量(mJ/cm
2
)との関係をプロットしたグラフの模式図である。
キラル剤Aおよびキラル剤Bを併用した系において、加重平均螺旋誘起力(μm
-1
)と光照射量(mJ/cm
2
)との関係をプロットしたグラフの模式図である。
工程4を説明するための組成物層の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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