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公開番号2025066082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2024176614
出願日2024-10-08
発明の名称保持管理システム
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G06Q 20/20 20120101AFI20250415BHJP(計算;計数)
要約【課題】本明細書で開示されるのは、データ保持の動的管理を円滑にするシステム、方法及び非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】方法は、POS(Point of sale)取引に関連するデータ記録を記録し、データアクセスの頻度及びデータアクセスのタイミングを含むデータ利用メトリクスに基づく評価を受け、計算モデル(たとえば、トレーニングされたニューラルネットワーク)を使用して、複合メトリックに基づいて各記録を定量的に査定するためにこれらのメトリクスを処理し、データ保持ポリシーを生成し、少なくともいくつかのデータのストレージを、データ保持ポリシーに準拠するように修正する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1のデータ保持ポリシーに従って、ストレージシステムに、小売環境における1つまたは複数のPOSデバイスにわたってPOS取引に関連付けられている複数のデータ記録を記憶することと、
前記データ記録のセットに対するデータ利用メトリクスであって、データアクセスの頻度およびデータアクセスのタイミングの指示を備えるデータ利用メトリクスを検索することと、
データアクセスの前記頻度およびデータアクセスの前記タイミングから導出された複合メトリックに基づいて、前記データ記録のセットの各データ記録を定量的に評価し、前記小売環境内のそれぞれのデータタイプに対するデータ保持設定を出力する計算モデルを使用して前記データ利用メトリクスを処理することと、
前記計算モデルの出力に基づいて、第2のデータ保持ポリシーを生成することと、
前記第2のデータ保持ポリシーに基づいて前記データ記録のセットの少なくともいくつかのデータ記録のストレージを修正し、後続のデータ記録を前記ストレージシステムに記憶することと、
を備える、方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
データアクセスの前記頻度は、所定の時間間隔内でそれぞれの各データ記録に対して実施される読取り動作または書込み動作の数によって特徴付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
データアクセスの前記タイミングは、データがアクセスされる特定の時間間隔を示す時間的プロファイルによって特徴付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データ利用メトリクスは、取引タイムスタンプ、POSデバイス識別子、顧客識別子、または前記POS取引に関連する製品識別子を備える取引メタデータをさらに備え、ここにおいて、前記複合メトリックは、前記取引メタデータからさらに導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記データ利用メトリクスは、データ記録サイズ属性をさらに備え、ここにおいて、前記複合メトリックは、前記データ記録サイズ属性からさらに導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のデータ保持ポリシーは、第1のデータ記録に対する、前記第1のデータ保持ポリシーによって指定された対応する保持存続期間と比較して、前記第1のデータ記録に対する保持存続期間を低減し、ここにおいて、前記低減は、前記第1のデータ記録のサイズに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ストレージ利用メトリクスを検索することをさらに備え、前記ストレージ利用メトリクスは、利用可能なストレージ、使用されているストレージ、またはストレージ効率のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ、ここにおいて、前記複合メトリックは、前記ストレージ利用メトリクスからさらに導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
法的ポリシーまたは組織的ポリシーのうちの少なくとも1つを示す遵守関連データを検索することをさらに備え、ここにおいて、前記複合メトリックは、前記第2のデータ保持ポリシーによって反映されたデータ保持設定が前記法的ポリシーまたは前記組織的ポリシーのうちの前記少なくとも1つに一致するように、前記遵守関連データからさらに導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
手動変更のパターンを決定することをさらに備え、手動変更の前記パターンは、同様のカテゴリー内のデータに対するユーザ開始改変のシーケンスによって特徴付けられ、ここにおいて、前記複合メトリックは、手動変更の前記パターンからさらに導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
データ陳腐化メトリクスを検索することをさらに備え、これらのデータ陳腐化メトリクスは、それぞれのデータ記録の経年数または効用逓減を定量化する老朽化係数によって特徴付けられ、ここにおいて、前記複合メトリックは、前記データ陳腐化メトリクスによってさらに影響を受ける、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
[0001]データ保持は、小売を含めて、様々な部門に依然としてかなりの焦点を当てている。小売業務域範囲で、インベントリ(inventory)、売上メトリクス、顧客対話、取引記録などに及ぶ、相当量のデータが生成され得る。データ保持に対する従来の手法は、通常、データの属性または使用パターンに適合され(tailored)得ない、固定された設定または所定の設定を利用する。その上、小売職員は、データ保持プロトコルの正式なトレーニングを欠くことが多く、ばらつきおよび最善ではない業務につながる。そのような欠点は、ストレージリソースの割振りに影響を与え、データ検索プロセスの適時性および効力に影響を及ぼし、法的または組織的なデータ保持指針との整合性に課題を提起し得る。
続きを表示(約 3,300 文字)【0002】
[0002]図面を通して、参照される要素間の対応を示すために参照番号が再使用されることがある。図面は、本開示の実施形態を示すために提供されるが、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
[0003]小売業務と、データストレージと、個々に適合されたデータ保持設定を生成するようにトレーニングされたニューラルネットワークとの間をデータがどのように流れるかを示す1つの例示的なシステムアーキテクチャを示す図。
[0004]本開示に関する、機械学習モデルをトレーニングする一例を示す図。
[0005]トレーニングされた機械学習モデルを、データ保持ポリシーを決定することに関連する新しい観測に適用する一例を示す図。
[0006]動的保持管理のためのプロセスの一実施形態を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0007]本発明のいくつかの概念は、様々なタイプのデータが削除されるかまたはリモートストレージに移動される前に、それらのデータがデータベース内にどの程度長く維持されるかを動的に管理することに関する。従来、データ保持パラメータは、事前に確立され得るかまたはエンドユーザによって手動で構成され得る。しかしながら、ユーザに技術的な専門性が欠けることがある、小売環境などのいくつかの設定において、好適なデータ保持設定を決定することが困難なことがある。これらおよび他の複雑な事項を軽減するために、本発明のいくつかの概念は、限定はされないが、データアクセスの頻度、データアクセスのタイミング、データの性質、または法的もしくは組織的な遵守要件を含む、様々なデータ利用メトリクスを考慮に入れながら、データ保持設定を動的に調整する。本発明のいくつかの概念は、粒度レベルに及び、システムが、各データタイプ、または個々のデータ記録にすら、一意に適したデータ保持設定を確認し実装することを可能にする。
【0005】
[0008]本発明のいくつかの概念は、データ保持の順応性がある、リアルタイムの管理を円滑にし得、これは、変化するデータニーズ(needs)に伴う動的な環境において有利であり得る。たとえば、これらの本発明の概念は、限定されたサーバストレージを効果的に管理するのに役立つことがあり、サーバの過負荷による業務の中断のリスクを低減する。加えて、データ保持設定に対する動的な調整は、記憶されるデータの量を低減すること、および/または記憶されるデータの量が、ストレージ層(tier)に関連するストレージ限度など、ストレージ限度を超えないことを確実にすることによって、コストを軽減することに役立ち得る。
【0006】
[0009]図1は、ネットワーク104と、POS(Point of sale)システム110と、業務データストア120と、保持管理システム130とを含む環境100の一実施形態を示す。示される実施形態では、保持管理システム130は、メトリクスマネージャ132と、保持コーディネータ134と、アプリケーションシステム136とを含む。議論を簡素化し、本開示を限定しないように、図1は、1つのPOSシステム110、業務データストア120、保持管理システム130、メトリクスマネージャ132、保持コーディネータ134、およびアプリケーションシステム136のみを示すが、複数が使用され得る。
【0007】
[0010]環境100の前述の構成要素またはシステムのうちのいずれかは、ネットワーク104を介して通信し得る。ネットワーク104は、POSシステム110、業務データストア120、保持管理システム130、メトリクスマネージャ132、保持コーディネータ134、および/またはアプリケーションシステム136を含めて、システムの構成要素間のデータパケットの送信を可能にし得る。1つのネットワーク104のみが示されているが、複数の異なるおよび/または分散されたネットワーク104が存在し得る。ネットワーク104は、任意のタイプの通信ネットワークを含み得る。たとえば、ネットワーク104は、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、セルラーネットワーク、アドホックネットワーク、衛星ネットワーク、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワークなどのうちの1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク104は、インターネットを含んでよい。
【0008】
[0011]POSシステム110、業務データストア120、保持管理システム130、メトリクスマネージャ132、保持コーディネータ134、および/またはアプリケーションシステム136のうちのいずれか1つまたはいずれかの組合せなど、環境100の前述の構成要素またはシステムのうちのいずれかは、組み合わされたまたは個々のコンピューティングデバイス、プロセッサ、分散型処理システム、サーバ、隔離された実行環境(たとえば、仮想機械、コンテナなど)、共有されるコンピューティングリソースなどを使用して実装され得る。さらに、環境100の前述の構成要素またはシステムのうちのいずれかは、ウェブブラウザ、モバイルアプリケーション、ユーザからの直接的な対話の有無にかかわらず様々な動作を実施する背景処理、またはウェブブラウザプラグインもしくは拡張など、別のアプリケーションに対する「プラグイン」もしくは「拡張」を含み得る、1つまたは複数のクライアントアプリケーションをホストまたは実行し得る。
【0009】
[0012]POSシステム110は、POS取引の実行を円滑にし、多様なデータセットの生成および管理のためのネクサス(nexas)として働く。POSシステム110は、限定はされないが、プロセッサ、メモリストレージユニット、バーコードスキャナ、領収証プリンタ、デジタルスケール、次元解析器、または支払いインターフェースを含む、様々なハードウェアおよびソフトウェア構成要素と通信していることがあるか、またはそれらに組み込まれることがある。支払いインターフェース自体は、限定はされないが、磁気ストライプリーダ、セキュアな支払い入力用のピンパッド、署名キャプチャデバイス、または生体認証デバイスを含み得る。POSシステム110は、タッチスクリーンまたはキーボードなどの要素を含み得るユーザインターフェースを含んでよい。ユーザインターフェースは、職員または顧客の対話(たとえば、セルフチェックアウト)を可能にし得る。これらの構成要素は、取引プロセスの完了および強化に個々にまたは集合的に寄与し得、それにより、様々なタイプのデータおよび複雑な事項を生成する。
【0010】
[0013]POSシステム110は、多面的な多くのデータを生成し、キャプチャし、管理するように構成され、様々な業務領域における効用を与える。生成されるデータタイプの文脈で、POSシステム110は、限定はされないが、品目識別子、数量、支払い方法、または時間マーカーを含み得る取引データを生成し得る。POSシステム110は、返品処理または問合せ処理などの追加の取引活動を円滑にし得、それにより、これらの機能に関するデータの特殊化されたセットを作り出す。場合によっては、POSシステム110は、ロイヤルティまたは支払いカードなどの機構から導出され得る顧客対話データを生み出すことができ、顧客の行動および選好に対する洞察を提供し得る。インベントリ関連データは、継続的に更新され得、製品の可用性、ストック(stock)レベル、または回転率などのメトリクスを含み得る。場合によっては、すべての取引のサブセットのログをとるための監査証跡が生成され得、それにより、遵守または業務見直しのためのデータセットを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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