発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、磁界発生装置に関する。 続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】 【0002】 バッテリに蓄えられた電力をモータの駆動力に変換することで走行する電気自動車は、走行時にバッテリに蓄えられた電力が枯渇しないよう注意しなければならない。充電スタンドで電気自動車のバッテリを充電する方法もあるが、充電スタンドに辿り着くまでに電力が枯渇するおそれもある。 【0003】 そこで、電気自動車のバッテリに蓄えられた電力の枯渇を防ぐために、電気自動車の走行中にバッテリを充電させる走行中ワイヤレス給電技術の開発が進められている。走行中ワイヤレス給電技術は、漏洩磁界の影響が懸念される。この漏洩磁界は電子機器の誤作動や人体への悪影響をもたらす。そこで遠傍の漏洩磁界の抑制を図る技術が提案されている。例えば非特許文献1には、送電コイルから発生する磁界をキャンセルコイルが作り出す磁界で打ち消すことで近傍の磁界を低減させる技術が開示されている。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【0004】 T. Campi, S. Cruciani, F. Maradei and M. Feliziani, "Active Coil System for Magnetic Field Reduction in an Automotive Wireless Power Transfer System," 2019 IEEE International Symposium on Electromagnetic Compatibility, Signal & Power Integrity (EMC+SIPI), New Orleans, LA, USA, 2019, pp. 189-192, doi: 10.1109/ISEMC.2019.8825202. 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、非特許文献1で開示されている技術では、送電コイルの近傍の磁界をキャンセルコイルにより低減させることはできるが、送電コイルの遠方、例えば10メートル程度離れた場所の磁界を低減させることはできない。 【0006】 本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、送電コイルから発生する磁界を、送電コイルの近傍のみならず、遠方においても低減させることが可能な磁界発生装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の第1態様に係る磁界発生装置は、磁界の発生による電力の送電を行う第1送電コイルと、前記第1送電コイルの周辺の前記第1送電コイルと同一の平面に配置され、前記第1送電コイルが発生させる漏洩磁界を打ち消す磁界を発生させる、又は吸収する第1キャンセルコイルと、前記第1キャンセルコイルと間隔を置いて配置され、前記第1送電コイルが発生させる漏洩磁界を打ち消す磁界を発生させる少なくとも1つの第2キャンセルコイルと、を備える。 【0008】 本発明の第2態様に係る磁界発生装置は、第1態様に係る磁界発生装置であって、前記第2キャンセルコイルは、前記第1送電コイルから所定の間隙を置いて少なくとも1つ配置される。 【0009】 本発明の第3態様に係る磁界発生装置は、第2態様に係る磁界発生装置であって、前記第2キャンセルコイルは、前記第1送電コイルを挟む位置に等間隔に少なくとも1組配置される。 【0010】 本発明の第4態様に係る磁界発生装置は、第1態様~第3態様のいずれかに係る磁界発生装置であって、前記第2キャンセルコイルは、前記第1送電コイルから見て同一の方向に少なくとも1組配置される。 (【0011】以降は省略されています)
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