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公開番号2025054297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2024166703
出願日2024-09-25
発明の名称複合粒子、膜状部材及び再生複合粒子の製造方法
出願人学校法人東京理科大学
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08F 292/00 20060101AFI20250328BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】リサイクル可能なコロイド結晶材料を形成可能な複合粒子、この複合粒子を含む膜状部材及び、複合粒子から金属イオンを分離した再生複合粒子を製造可能である再生複合粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】無機粒子と、前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アクリル系モノマーに由来する構成単位を複数含むポリマー鎖を含むシェル層と、金属イオンと、を備える複合粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子と、前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アクリル系モノマーに由来する構成単位を複数含むポリマー鎖を含むシェル層と、金属イオンと、を備える複合粒子。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
無機粒子と、
前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アルキルアクリレートモノマーに由来する構成単位1及びポリアルキレングリコールアクリレートモノマーに由来する構成単位2を含むポリマー鎖を含むシェル層と、
を備える複合粒子。
【請求項3】
無機粒子と、
前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アルコキシアルキルアクリレートモノマーに由来する構成単位3及びアクリル酸に由来する構成単位4を含むポリマー鎖を含むシェル層と、
を備える複合粒子。
【請求項4】
金属イオンをさらに備える請求項2又は請求項3に記載の複合粒子。
【請求項5】
前記金属イオンは、カリウム、銅、ナトリウム、リチウム、マグネシウム及びセシウムからなる群より選択される少なくとも1つの金属のイオンである請求項4に記載の複合粒子。
【請求項6】
金属イオンをさらに備え、前記金属イオンはナトリウムイオンである請求項3に記載の複合粒子。
【請求項7】
前記構成単位1と前記構成単位2とのモル比である構成単位1:構成単位2が10:1~0.5:1である請求項2に記載の複合粒子。
【請求項8】
金属イオンをさらに備え、前記構成単位2に対する前記金属イオンのモル比率である金属イオン/構成単位2が0.1~5である請求項2又は請求項7に記載の複合粒子。
【請求項9】
前記ポリマー鎖は、前記構成単位1及び前記構成単位2を含むランダム共重合体である請求項2に記載の複合粒子。
【請求項10】
前記アルキルアクリレートモノマーは、アクリロイル基を除く炭素数が4~12である請求項2に記載の複合粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複合粒子、膜状部材及び再生複合粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
粒径の揃った微粒子が三次元的に規則的配列したコロイド結晶に光が入射されると、微粒子の配列面間隔に応じた特定波長の光が反射される(ブラッグ反射)。その反射光の波長が可視光線の波長領域に生じる場合、構造性発色として視認することができる。このコロイド結晶の研究は数多く行われており、様々な光学素子、光機能材料などへの展開が期待されている。
【0003】
例えば、微粒子の間隙をアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で埋めたコロイド結晶を備える樹脂固定コロイド結晶シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6086513号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
持続可能な社会の実現が求められている昨今、限りある資源の保護に貢献する観点から、リサイクルが可能な材料が求められている。そのため、コロイド結晶を用いたコロイド結晶材料においてもリサイクル可能であることが望ましい。
【0006】
例えば、特許文献1に示される樹脂固定コロイド結晶シートのようなコロイド結晶材料には化学架橋が施されている。そのため、このようなコロイド結晶材料では、切断、損傷等に対する修復、任意の形状への再成形などもできず、リサイクルすることが難しいという問題がある。
【0007】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、リサイクル可能なコロイド結晶材料を形成可能な複合粒子、この複合粒子を含む膜状部材及び、複合粒子から金属イオンを分離した再生複合粒子を製造可能である再生複合粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 無機粒子と、前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アクリル系モノマーに由来する構成単位を複数含むポリマー鎖を含むシェル層と、金属イオンと、を備える複合粒子。
<2> 無機粒子と、
前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アルキルアクリレートモノマーに由来する構成単位1及びポリアルキレングリコールアクリレートモノマーに由来する構成単位2を含むポリマー鎖を含むシェル層と、
を備える複合粒子。
<3> 無機粒子と、
前記無機粒子の表面上に位置し、前記無機粒子を覆う、アルコキシアルキルアクリレートモノマーに由来する構成単位3及びアクリル酸に由来する構成単位4を含むポリマー鎖を含むシェル層と、
を備える複合粒子。
<4> 金属イオンをさらに備える<2>又は<3>に記載の複合粒子。
<5> 前記金属イオンは、カリウム、銅、ナトリウム、リチウム、マグネシウム及びセシウムからなる群より選択される少なくとも1つの金属のイオンである<1>又は<4>に記載の複合粒子。
<6> 金属イオンをさらに備え、前記金属イオンはナトリウムイオンである<3>に記載の複合粒子。
<7> 前記構成単位1と前記構成単位2とのモル比である構成単位1:構成単位2が10:1~0.5:1である<2>、<4>及び<5>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<8> 金属イオンをさらに備え、前記構成単位2に対する前記金属イオンのモル比率である金属イオン/構成単位2が0.1~5である<2>、<4>、<5>及び<7>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<9> 前記ポリマー鎖は、前記構成単位1及び前記構成単位2を含むランダム共重合体である<2>、<4>、<5>、<7>及び<8>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<10> 前記アルキルアクリレートモノマーは、アクリロイル基を除く炭素数が4~12である<2>、<4>、<5>及び<7>~<9>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<11> 前記構成単位3と前記構成単位4とのモル比である構成単位3:構成単位4が50:1~5:1である<3>、<4>及び<6>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<12> 金属イオンをさらに備え、前記構成単位4に対する前記金属イオンのモル比率である金属イオン/構成単位4が0.1~5である<3>、<4>、<6>及び<11>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<13> 前記ポリマー鎖は、前記構成単位3及び前記構成単位4を含むランダム共重合体である<3>、<4>、<6>、<11>及び<12>のいずれか1つに記載の複合粒子。
<14> <1>~<13>のいずれか1つに記載の複合粒子を含む膜状部材。
<15> コロイド結晶構造を有する<14>に記載の膜状部材。
<16> <1>及び<4>~<13>のいずれか1つに記載の複合粒子から遠心分離により金属イオンを除去する再生複合粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、リサイクル可能なコロイド結晶材料を形成可能な複合粒子、この複合粒子を含む膜状部材及び、複合粒子から金属イオンを分離した再生複合粒子を製造可能である再生複合粒子の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図2は、実施例2のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図3は、実施例3のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図4は、実施例4のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図5は、実施例5のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図6は、実施例6のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図7は、実施例7のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図8は、実施例8のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図9は、実施例9のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図10は、実施例10~15のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図11は、実施例10~15のエラストマー膜について、K

/OEGAとTgとの関係を示すグラフである。
図12は、実施例10~15のエラストマー膜について、シリカ微粒子を修飾するポリマー鎖と同分子量のPBA-r-POEGA及びKI混合物のK

/OEGAとゼロせん断粘度(η

)との関係を示すグラフである。
図13は、実施例16~21のエラストマー膜について、ひずみ印加前後での反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図14は、実施例16~21のエラストマー膜について、圧縮過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図15は、実施例16~21のエラストマー膜での、圧縮-解放過程の応力-ひずみ曲線である。
図16は、実施例16~21のエラストマー膜について、K

/OEGA、最大点応力及びヤング率の関係を示すグラフである。
図17は、実施例16~21のエラストマー膜について、圧縮力と反射ピーク波長との関係を示すグラフである。
図18は、実施例22のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図19は、実施例23のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図20は、実施例9、1及び25のエラストマー膜について、温度分散測定の結果を示すグラフである。
図21は、実施例9、1及び25のエラストマー膜での、圧縮-解放過程の応力-ひずみ曲線である。
図22は、実施例26~29のエラストマー膜について、ひずみ印加前後での反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図23は、実施例26のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図24は、実施例27のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図25は、実施例28のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図26は、実施例29のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図27は、実施例26~29のエラストマー膜での、延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図28は、実施例26のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図29は、実施例27のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図30は、実施例28のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図31は、実施例26~28において、延伸ひずみ0%から50%における反射波長の結果を示すグラフである。
図32は、実施例26のエラストマー膜での、ひずみ50%までの延伸による延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図33は、実施例27のエラストマー膜での、ひずみ50%までの延伸による延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図34は、実施例28のエラストマー膜での、ひずみ50%までの延伸による延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図35は、実施例28のひずみ印加後のエラストマー膜(1回目)及びひずみ印加後の再成形エラストマー膜(2回目)について、反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図36は、実施例28のひずみ印加後のエラストマー膜(1回目)及びひずみ印加後の再成形エラストマー膜(2回目)での、延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図37は、実施例30のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図38は、実施例31のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図39は、実施例32のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図40は、実施例33のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図41は、実施例30~33のエラストマー膜での、延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図42は、実施例34~37のエラストマー膜について、ひずみ印加前後での反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図43は、実施例34のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図44は、実施例35のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図45は、実施例36のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図46は、実施例37のエラストマー膜について、周波数依存性測定の結果を示すグラフである。
図47は、実施例34~37のエラストマー膜での、延伸過程の応力-ひずみ曲線である。
図48は、実施例34のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図49は、実施例35のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図50は、実施例36のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図51は、実施例37のエラストマー膜について、延伸過程における反射スペクトルの測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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