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公開番号2025064655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174580
出願日2023-10-06
発明の名称端子付き放熱板
出願人コーセル株式会社,株式会社七研
代理人個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20250410BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】シンプルな構造で製造しやすく、組み立て状態の厚みを放熱板本体の厚みと同じ又はそれに近い厚みに抑えることできる端子付き放熱板を提供する。
【解決手段】放熱板本体12は、取り付け端部26にスリット28が形成され、スリット28の内側縁部28aの途中の位置に放熱板凸部30(1),30(2)が設けられている。端子部材14は、固定領域40と端子領域42とを有し、固定領域40の外側縁部40aの途中の位置に固定領域凹部44(1),44(2)が設けられている。組み立て状態で、固定領域40がスリット28の内側に配置されて端子領域42が取り付け端部26から外向きに突出する。固定領域凹部44(1),44(2)の内側に放熱板凸部30(1),30(2)が入り、放熱板凸部30(1),30(2)の外周端面が固定領域凹部44(1),44(2)の内周端面に圧接するように、放熱板凸部30(1),30(2)が前記固定領域凹部44(1),44(2)にカシメ固定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
回路基板を構成するプリント配線板に実装して使用される端子付き放熱板において、
金属製の板材で成る放熱板本体及び端子部材を備え、
前記放熱板本体は、外形の一端部である取り付け端部に、内向きに延びるスリットが形成され、前記スリットの内側縁部の途中の位置に、前記スリットの内側空間に向かって突出する放熱板凸部が設けられており、
前記端子部材は、前記放熱板本体に固定される固定領域と、前記固定領域の一端部に延設された端子領域とを有し、前記固定領域の外側縁部の途中の位置に、前記外側縁部を内向きに切り欠いて成る固定領域凹部が設けられており、
組み立て状態で、前記固定領域が前記スリットの内側に配置されて前記端子領域が前記取り付け端部から外向きに突出し、前記固定領域凹部の内側に前記放熱板凸部が入り、前記放熱板凸部の外周端面が前記固定領域凹部の内周端面に圧接するように、前記放熱板凸部が前記固定領域凹部にカシメ固定されていることを特徴とする端子付き放熱板。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記固定領域凹部は、入り口側の方が奥側よりも幅狭に形成されている請求項1記載の端子付き放熱板。
【請求項3】
回路基板を構成するプリント配線板に実装して使用される端子付き放熱板において、
金属製の板材で成る放熱板本体及び端子部材を備え、
前記放熱板本体は、外形の一端部である取り付け端部に、内向きに延びるスリットが形成され、前記スリットの内側縁部の途中の位置に、前記内側縁部を内向きに切り欠いて成る放熱板凹部が設けられており、
前記端子部材は、前記放熱板本体に固定される固定領域と、前記固定領域の一端部に延設された端子領域とを有し、前記固定領域の外側縁部の途中の位置に、前記外側縁部から外向きに突出する固定領域凸部が設けられており、
組み立て状態で、前記固定領域が前記スリットの内側に配置されて前記端子領域が前記取り付け端部から外向きに突出し、前記放熱板凹部の内側に前記固定領域凸部が入り、前記固定領域凸部の外周端面が前記放熱板凹部の内周端面に圧接するように、前記固定領域凸部が前記放熱板凹部にカシメ固定されていることを特徴とする端子付き放熱板。
【請求項4】
前記放熱板凹部は、入り口側の方が奥側よりも幅狭に形成されている請求項1記載の端子付き放熱板。
【請求項5】
前記放熱板本体ははんだ付けできない材料であり、前記端子部材は、はんだ付け可能な材料である請求項1乃至4のいずれか記載の端子付き放熱板。
【請求項6】
前記端子部材は、前記固定領域と前記端子領域とが面一に連続する平坦な板材であり、
組み立て状態で、前記固定領域が、前記放熱板本体の前記スリットの内側空間に収まっている1乃至4のいずれか記載の端子付き放熱板。
【請求項7】
前記端子部材の前記端子領域と前記固定領域との境界部分に段部が設けられ、
前記端子領域が前記プリント配線板の貫通孔に差し込まれた時、前記段部が前記プリント配線板の表面に係止されることによって、前記放熱板本体と前記プリント配線板との間隔が制御される請求項1乃至4のいずれか記載の端子付き放熱板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱する回路部品を放熱するための放熱板に関し、特に、回路基板を構成するプリント配線板に接続される端子を備えた端子付き放熱板に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
回路部品の放熱板は、熱伝導性が高い材料であることが好ましく、中でも軽くて加工性に優れたアルミニウム製の板が使用されることが多い。しかし、アルミニウムははんだ付けができない材料なので、回路基板の内部回路との間に電気的導通をとる必要がある場合、はんだ付け可能な材料で成る端子部材を用意し、アルミニウム製の放熱板本体に取り付けることが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、従来の取り付け構造として、放熱板本体に板状の端子部材をビス止めする第一の構造(特許文献1の図7)と、放熱板本体の表面に突出部を形成し、板状の端子部材の孔に突出部を挿通し、突出部の先端の直径が孔の直径よりも大きくなるように潰してカシメ固定する第二の構造(特許文献1の図8、図9)とが開示されている。
【0004】
さらに、発明の取り付け構造として、放熱板本体にL型切り起こし片4と突起5とを形成し、板状の端子部材に突起5に係止される係止部6とL型切り起こし片4に挟持される被挟持部7とを形成し、端子部材をL型切り起こし片4の内側に差し込むように装着する第三の構造(特許文献1の図1~図6)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平1-176991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された第二及び第三の構造は、放熱板本体に突出部、L型切り起こし片4及び突起5が必要になるので、放熱板本体に特殊な加工を施さなければならない。また、第一から第三の構造は、組み立てた状態で、放熱板本体の表面に端子部材が重なってその部分の肉厚が厚くなり、さらにビス(頭部、ネジ部)又はカシメ部又はL型切り起こし片4が側方に突出するので、周辺の回路部品を少し離れた位置に実装しなければならなくなり、回路基板の高密度実装化の妨げになる。
【0007】
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、シンプルな構造で製造しやすく、組み立て状態の厚みを放熱板本体の厚みと同じ又はそれに近い厚みに抑えることできる端子付き放熱板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、回路基板を構成するプリント配線板に実装して使用される端子付き放熱板であって、金属製の板材で成る放熱板本体及び端子部材を備え、前記放熱板本体は、外形の一端部である取り付け端部に、内向きに延びるスリットが形成され、前記スリットの内側縁部の途中の位置に、前記スリットの内側空間に向かって突出する放熱板凸部が設けられており、前記端子部材は、前記放熱板本体に固定される固定領域と、前記固定領域の一端部に延設された端子領域とを有し、前記固定領域の外側縁部の途中の位置に、前記外側縁部を内向きに切り欠いて成る固定領域凹部が設けられており、組み立て状態で、前記固定領域が前記スリットの内側に配置されて前記端子領域が前記取り付け端部から外向きに突出し、前記固定領域凹部の内側に前記放熱板凸部が入り、前記放熱板凸部の外周端面が前記固定領域凹部の内周端面に圧接するように、前記放熱板凸部が前記固定領域凹部にカシメ固定されている端子付き放熱板である。この場合、前記固定領域凹部は、入り口側の方が奥側よりも幅狭に形成されていることが好ましい。
【0009】
また、本発明は、回路基板を構成するプリント配線板に実装して使用される端子付き放熱板であって、金属製の板材で成る放熱板本体及び端子部材を備え、前記放熱板本体は、外形の一端部である取り付け端部に、内向きに延びるスリットが形成され、前記スリットの内側縁部の途中の位置に、前記内側縁部を内向きに切り欠いて成る放熱板凹部が設けられており、前記端子部材は、前記放熱板本体に固定される固定領域と、前記固定領域の一端部に延設された端子領域とを有し、前記固定領域の外側縁部の途中の位置に、前記外側縁部から外向きに突出する固定領域凸部が設けられており、組み立て状態で、前記固定領域が前記スリットの内側に配置されて前記端子領域が前記取り付け端部から外向きに突出し、前記放熱板凹部の内側に前記固定領域凸部が入り、前記固定領域凸部の外周端面が前記放熱板凹部の内周端面に圧接するように、前記固定領域凸部が前記放熱板凹部にカシメ固定されている端子付き放熱板である。この場合、前記放熱板凹部は、入り口側の方が奥側よりも幅狭に形成されていることが好ましい。
【0010】
前記放熱板本体ははんだ付けできない材料であり、前記端子部材は、はんだ付け可能な材料である。また、前記端子部材は、前記固定領域と前記端子領域とが面一に連続する平坦な板材であり、組み立て状態で、前記固定領域が、前記放熱板本体の前記スリットの内側空間に収まっていることが好ましい。また、前記端子部材の前記端子領域と前記固定領域との境界部分に段部が設けられ、前記端子領域が前記プリント配線板の貫通孔に差し込まれた時、前記段部が前記プリント配線板の表面に係止されることによって、前記放熱板本体と前記プリント配線板との間隔が制御される構成にしてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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