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公開番号
2025064632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174541
出願日
2023-10-06
発明の名称
紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法、および、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質のスクリーニング方法
出願人
株式会社マンダム
,
国立大学法人大阪大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12Q
1/02 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法、および、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質のスクリーニング方法を提供する。
【解決手段】皮脂腺細胞におけるBDNF、ORAI1、PNLIPRP3、および、DCBLD1からなる群より選択される少なくとも1種の遺伝子の発現量を指標とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
皮脂腺細胞におけるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)、ORAI1(ORAI calcium release-activated calcium modulator 1)、PNLIPRP3(Pancreatic lipase-related protein 3)、および、DCBLD1(Discoidin, CUB And LCCL Domain Containing 1)からなる群より選択される少なくとも1種の遺伝子の発現量を指標とする、紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
皮脂腺細胞におけるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)、ORAI1(ORAI calcium release-activated calcium modulator 1)、および、PNLIPRP3(Pancreatic lipase-related protein 3)からなる群より選択される少なくとも1種の遺伝子の発現量を指標とする、請求項1に記載の紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法。
【請求項3】
前記紫外線は、UV-Aである、請求項1または2に記載の紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法。
【請求項4】
皮脂腺細胞におけるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)、ORAI1(ORAI calcium release-activated calcium modulator 1)、PNLIPRP3(Pancreatic lipase-related protein 3)、および、DCBLD1(Discoidin, CUB And LCCL Domain Containing 1)からなる群より選択される少なくとも1種の遺伝子の発現量を指標として、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質を探索する、スクリーニング方法。
【請求項5】
皮脂腺細胞におけるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)、ORAI1(ORAI calcium release-activated calcium modulator 1)、および、PNLIPRP3(Pancreatic lipase-related protein 3)からなる群より選択される少なくとも1種の遺伝子の発現量を指標として、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質を探索する、請求項4に記載のスクリーニング方法。
【請求項6】
被験物質と接触した状態の皮脂腺細胞において、当該皮脂腺細胞に紫外線を照射する前後における前記遺伝子の少なくとも1種の発現量を測定する測定工程、および、
前記測定工程で得られた、前記皮脂腺細胞に紫外線を照射する前における前記遺伝子の発現量と、前記皮脂腺細胞に紫外線を照射した後における前記遺伝子の発現量とを比較し、当該比較結果から、前記被験物質が紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質であるか否かを評価する評価工程、
を含む、請求項4または5に記載のスクリーニング方法。
【請求項7】
紫外線が照射された状態の皮脂腺細胞において、当該皮脂腺細胞と被験物質とを接触させる前後における前記遺伝子の少なくとも1種の発現量を測定する測定工程、および、
前記測定工程で得られた、前記皮脂腺細胞と被験物質とを接触させる前における前記遺伝子の発現量と、前記皮脂腺細胞と被験物質とを接触させた後における前記遺伝子の発現量とを比較し、当該比較結果から、前記被験物質が紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質であるか否かを評価する評価工程、
を含む、請求項4または5に記載のスクリーニング方法。
【請求項8】
前記紫外線は、UV-Aである、請求項4または5に記載のスクリーニング方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法、および、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質のスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
皮脂は、皮脂腺から皮膚の表面へ分泌され、皮膚を保護する機能を有する。皮膚の健康を保つためには、適度な皮脂の分泌が重要であり、適度な皮脂の分泌のためには、健康な状態の皮脂腺が重要である。
【0003】
皮脂腺に影響を与える因子としては、内因性因子(例えば、ホルモン、性差、年齢、および、遺伝要因)、および、外因性因子(例えば、季節、温度、紫外線、および、大気汚染物質)が知られている。
【0004】
具体的に、非特許文献1には、紫外線の照射によって皮脂腺の過形成が生じ、当該皮脂腺の過形成が皮脂腺腫の発症に関与することが示唆されている。非特許文献2には、紫外線の照射によって皮脂腺細胞内の脂質の量が増加するとともに、過酸化された当該脂質が皮膚バリア機能の障害の一因になることが示唆されている。しかしながら、皮脂腺腫およびバリア機能障害の発症メカニズムには不明なことが多く、これらの疾患に対する有効な治療法の開発のためには、皮脂腺(例えば、皮脂腺細胞)および皮脂に対する紫外線の影響の解明が必要である。
【0005】
特許文献1には、所定の遺伝子の発現量を指標とする皮脂腺細胞における皮脂分泌の観察方法が開示されている。当該観察方法によれば、紫外線による皮脂腺細胞の皮脂分泌への影響を確認することは可能である。本技術は優れたものであるが、紫外線による皮脂腺細胞への影響を観察するための新たな技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-132624号公報
【非特許文献】
【0007】
C C Zouboulis et al., "Chronological ageing and photoageing of the human sebaceous glaand" Clin Exp Dermatol. 2001 Oct;26(7):600-7
Y Akitomo et al., " Effects of UV irradiation on the sebaceous gland and sebum secretion in hamsters" J Dermatol Sci. 2003 Apr;31(2):151-9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、紫外線による皮脂腺細胞への影響を観察するための新たな技術が求められている。
【0009】
本発明の一態様は、紫外線による皮脂腺細胞への影響の観察方法、および、紫外線による皮脂腺細胞への影響を緩和する物質のスクリーニング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、皮脂腺細胞へ紫外線を照射したときに発現量が有意に変動する遺伝子を同定することに成功し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)
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