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公開番号2025064322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173966
出願日2023-10-06
発明の名称非接触型送気処理システム
出願人BELLMATIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F26B 13/20 20060101AFI20250410BHJP(乾燥)
要約【課題】フィルム状物を送気処理する経路の長さを確保しつつコンパクト化を図ることができる非接触型送気処理システムを提供する。
【解決手段】
互いに幅方向D2にフィルム状物を配置するフィルム配置隙間fSをあけた状態で並び、各々がフィルム配置隙間fSに向けて乾燥用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物を乾燥させる複数の乾燥機2cと、各々の乾燥機2cに対して、高さ方向D3の一方側または他方側に一つずつ並んで、フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態でフィルム状物の搬送方向を変化させて自身に対して搬送方向下流側に位置するフィルム配置隙間fSに案内する複数のターン装置3cと、を備え、幅方向D2に隣合うターン装置3cのうちの一方は、乾燥機2cに対して高さ方向D3の一方側に配置され、幅方向D2に隣合うターン装置3cのうちの他方は、乾燥機2cに対して高さ方向D3の他方側に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
搬送中のフィルム状物を浮揚しながら該フィルム状物に所定の処理を施す非接触型送気処理システムであって、
互いに第一の方向に前記フィルム状物を配置するフィルム配置隙間をあけた状態で並び、各々が前記フィルム配置隙間に向けて処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する複数の送気処理器と、
各々の前記送気処理器に対して、前記第一の方向に交差する第二の方向の一方側または他方側に一つずつ並んで、フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて自身に対して搬送方向下流側に位置する前記フィルム配置隙間に案内する複数のターン装置と、
を備え、
前記第一の方向に隣合う前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置されている非接触型送気処理システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
複数の前記送気処理器に対して前記第一の方向の一方側に並び、該第一の方向に隣合う前記送気処理器との間に前記フィルム状物を配置する上流側フィルム配置隙間を形成し、前記送気処理器とともに前記上流側フィルム配置隙間に向けて前記処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する上流端送気処理器と、
複数の前記送気処理器に対して前記第一の方向の他方側に並び、該第一の方向に隣合う前記送気処理器との間に前記フィルム状物を配置する下流側フィルム配置隙間を形成し、前記送気処理器とともに前記下流側フィルム配置隙間に向けて前記処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する下流端送気処理器と、
前記上流端送気処理器に対して前記第二の方向に並んで、前記フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて前記上流側フィルム配置隙間に案内する上流端ターン装置と、
前記下流端送気処理器に対して前記第二の方向に並んで、前記フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて前記下流側フィルム配置隙間から該下流側フィルム配置隙間の外側へ案内する下流端ターン装置と、
をさらに備え、
前記第一の方向に隣合う前記上流端ターン装置および前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記上流端ターン装置および前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置され、
前記第一の方向に隣合う前記下流端ターン装置および前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記下流端ターン装置および前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置され、
前記上流端ターン装置および前記下流端ターン装置は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置された前記ターン装置よりも前記第二の方向の他方側に位置し、かつ、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置された前記ターン装置よりも前記第二の方向の一方側に位置する請求項１に記載の非接触型送気処理システム。
【請求項３】
前記上流端送気処理器および前記下流端送気処理器における前記第二の方向の寸法は、複数の前記送気処理器よりも小さくなっている請求項２に記載の非接触型送気処理システム。
【請求項４】
複数の前記送気処理器の各々は、前記第一の方向の両側に前記処理用ガスを吹き出し、
前記上流端送気処理器および前記下流端送気処理器は、前記第一の方向の片側であって、前記第一の方向に隣合う前記送気処理器の側に向けて前記処理用ガスを吹き出す請求項２または３に記載の非接触型送気処理システム。
【請求項５】
複数の前記送気処理器、前記上流端送気処理器、および前記下流端送気処理器の各々は、自身における前記第一の方向および第二の方向に交差する第三の方向の一方を向く面に設けられて前記処理用ガスを自身に導入する送気処理器ガス導入口を有する請求項２または３に記載の非接触型送気処理システム。
【請求項６】
複数の前記浮揚搬送装置、前記上流端浮揚搬送装置、および前記下流端浮揚搬送装置の各々は、自身における前記第一の方向および第二の方向に交差する第三の方向の一方を向く面に設けられて、前記フィルム浮揚用ガスを自身に導入するターン装置ガス導入口を有する請求項２または３に記載の非接触型送気処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、搬送中の搬送対象物に向けてガスを送気し、非接触で搬送対象物に所定の処理を施す非接触型送気処理システムに関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
本発明は、搬送対象物となるフィルム、金属箔、織物、紙、テープ、粘着テープなどのフィルム状の物体、あるいはガラス板（液晶用ガラス基板など）、金属の板状物（シリコン基板やプリント基板なども含む）、さらにはある程度の板厚を有する物体（以下、これらをまとめて単にフィルム状物という）に向けてガスを送気することによって、搬送対象物を浮揚させつつ非接触で処理を行う非接触型の処理装置（例えば乾燥装置）が知られている。
【０００３】
この種の処理装置の一例は特許文献１に記載されており、フィルム状物（長尺状支持体）の表面および裏面の各々に対して乾燥ノズルを対向配置し、乾燥ノズルから熱風を吹き出すことでフィルム状物を浮揚させつつ乾燥処理を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１１－１９６５５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら特許文献１に記載されたような従来の非接触型の処理装置では、熱風を吹き出すノズルを筐体（乾燥炉）の中でフィルム状物の搬送方向に並べて配置しているため、装置全体がどうしても大型化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
そこで本発明は、フィルム状物を送気処理する経路の長さを確保しつつコンパクト化を図ることができる非接触型送気処理システムを提供する。
【０００７】
本発明の一態様に係る非接触型送気処理システムは、搬送中のフィルム状物を浮揚しながら該フィルム状物に所定の処理を施す非接触型送気処理システムであって、互いに第一の方向に前記フィルム状物を配置するフィルム配置隙間をあけた状態で並び、各々が前記フィルム配置隙間に向けて処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する複数の送気処理器と、各々の前記送気処理器に対して、前記第一の方向に交差する第二の方向の一方側または他方側に一つずつ並んで、フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて自身に対して搬送方向下流側に位置する前記フィルム配置隙間に案内する複数のターン装置と、を備え、前記第一の方向に隣合う前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置されている。
【０００８】
上記の非接触型送気処理システムは、複数の前記送気処理器に対して前記第一の方向の一方側に並び、該第一の方向に隣合う前記送気処理器との間に前記フィルム状物を配置する上流側フィルム配置隙間を形成し、前記送気処理器とともに前記上流側フィルム配置隙間に向けて前記処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する上流端送気処理器と、複数の前記送気処理器に対して前記第一の方向の他方側に並び、該第一の方向に隣合う前記送気処理器との間に前記フィルム状物を配置する下流側フィルム配置隙間を形成し、前記送気処理器とともに前記下流側フィルム配置隙間に向けて前記処理用ガスを吹き出すように送気することで非接触状態で前記フィルム状物を処理する下流端送気処理器と、前記上流端送気処理器に対して前記第二の方向に並んで、前記フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて前記上流側フィルム配置隙間に案内する上流端ターン装置と、前記下流端送気処理器に対して前記第二の方向に並んで、前記フィルム浮揚用ガスを吹き出すことで非接触状態で前記フィルム状物の搬送方向を変化させて前記下流側フィルム配置隙間から該下流側フィルム配置隙間の外側へ案内する下流端ターン装置と、をさらに備え、前記第一の方向に隣合う前記上流端ターン装置および前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記上流端ターン装置および前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記下流端ターン装置および前記ターン装置のうちの一方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置され、前記第一の方向に隣合う前記下流端ターン装置および前記ターン装置のうちの他方は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置され、前記上流端ターン装置および前記下流端ターン装置は、前記送気処理器に対して前記第二の方向の一方側に配置された前記ターン装置よりも前記第二の方向の他方側に位置し、かつ、前記送気処理器に対して前記第二の方向の他方側に配置された前記ターン装置よりも前記第二の方向の一方側に位置してもよい。
【０００９】
上記の非接触型送気処理システムでは、前記上流端送気処理器および前記下流端送気処理器における前記第二の方向の寸法は、複数の前記送気処理器よりも小さくなっていてもよい。
【００１０】
上記の非接触型送気処理システムでは、複数の前記送気処理器の各々は、前記第一の方向の両側に前記処理用ガスを吹き出し、前記上流端送気処理器および前記下流端送気処理器は、前記第一の方向の片側であって、前記第一の方向に隣合う前記送気処理器の側に向けて前記処理用ガスを吹き出してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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