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公開番号2025063504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172771
出願日2023-10-04
発明の名称偏心形バタフライバルブ
出願人株式会社キッツ
代理人個人
主分類F16K 1/22 20060101AFI20250409BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】バルブを大口径化した場合にも、弁体に加わる応力を分散して応力緩和を図りつつ弁体全体の強度を確保し、かつ、軽量化を図ることができ、高圧流体を確実に封止することができる偏心形バタフライバルブを提供する。
【解決手段】弁体4がステム3によりボデー2内に偏心状態で開閉自在に取り付けられている。弁体の一側の面の中央付近に一本のステムが挿通されて保持される縦リブ20と、この縦リブと交差する方向に当該縦リブから弁翼端部33付近まで延びるように形成された横リブ40とを有し、縦リブは、上部ボス部20aと、下部ボス部20bと、これら上下部のボス部の間でステムが露出するように、当該上下部のボス部の縦方向の両側部同士をつなぐ側壁部24とを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
弁体がステムによりボデー内に偏心状態で開閉自在に取り付けられた偏心形バタフライバルブであって、前記弁体の一側の面の中央付近に一本の前記ステムが挿通されて保持される縦リブと、この縦リブと交差する方向に当該縦リブから弁翼端部付近まで延びるように形成された横リブとを有し、前記縦リブは、上部ボス部と、下部ボス部と、これら上下部のボス部の間で前記ステムが露出するように、当該上下部のボス部の縦方向の両側部同士をつなぐ側壁部とを有することを特徴とする偏心形バタフライバルブ。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記弁体は、前記上下部のボス部同士の対向面と、左右の前記側壁部同士とによる四面に囲まれた空隙部を有し、この空隙部の四隅にアール面が形成されている請求項1に記載の偏心形バタフライバルブ。
【請求項3】
四隅の前記アール面同士は、円弧状のアール曲面であり、前記空隙部が略楕円形状に設けられている請求項2に記載の偏心形バタフライバルブ。
【請求項4】
前記横リブは、前記縦リブからの形成方向において、その端面側の一部が前記空隙部に差し掛かる状態で前記縦リブにそれぞれ一体に形成されている請求項2又は3に記載の偏心形バタフライバルブ。
【請求項5】
前記横リブは、前記側壁部から形成され、前記横リブの前記側壁部側の基端部は、前記側壁部の長さ方向及び高さ方向の端面のうち、少なくとも何れか一方或は双方の端面からやや内側にずれた状態で前記側壁部に一体に形成されている請求項1に記載の偏心形バタフライバルブ。
【請求項6】
左右の前記側壁部の間の幅は、前記ステムを収容する前記上下部のボス部のそれぞれの幅よりも広く形成されている請求項2に記載の偏心形バタフライバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、高圧流体を流す場合に適した偏心形バタフライバルブに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高圧流体に適したバタフライバルブとして、例えば、二重偏心形などの偏心形バタフライバルブが知られている。
この種の偏心形バタフライバルブとして、本出願人は、特許文献1のバタフライバルブを出願している。このバタフライバルブでは、ジスクの一側の面の軸装方向の上下側に2つのボス部が分割するように設けられ、これらの上下ボス部を通して、ステムによりジスクがボデーに開閉自在に取り付けられている。
【0003】
ステムは、ボデーの上部側、下部側の軸装部への取付部位が一体に設けられた1本のステムよりなり、このステムは、上下ボス部に挿通され、これら上下ボス部の間の中央部付近が流路側に露出した状態で上下ボス部に固定される。このように、一本のステムにより上下ボス部を通して弁体をボデーに装着することで、このステムによりジスクの軸方向の強度を向上し、バルブ内に高圧流体が流れるときにも主としてジスクの軸方向に対する交差方向の撓みを抑えることが可能になっている。
【0004】
上記のバタフライバルブでは、さらに、ジスクのボス部からステムと交差する方向に、両外縁部に向かって延びるリブ部が設けられている。このリブ部により、ジスクの弁翼側の強度を向上し、バルブ内に高圧流体が流れるときにも主としてジスクの弁翼側の撓みを抑えている。
【0005】
上述したように、特許文献1の偏心形バタフライバルブでは、ジスクのステム軸方向、弁翼側を中心として弁体全体の強度を向上でき、弁閉時の高圧流体の流体圧による弁体の変形や撓みを抑制してシール性を確保している。
しかも、リブ部を設けることで、ジスク全体の肉厚を薄くしながら強度を向上できる構造としていることで、ジスクの軽量化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-139583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般に、バタフライバルブは、流路口径を大きくすると弁体も大きくなり、この弁体の大口径化による重量の増加に加えて、強度を確保するために補強部位を設けると、さらに重量が増加しやすくなる。また、口径を大きくすると流体を受ける受圧面積が増加することにより回転トルクも大きくなり、操作性の低下にもつながりやすくなる。これに加えて、弁体の大型化や肉厚の増加により、製作時の材料の使用量が増えるという問題も有している。
そのため、弁体を大口径化(バルブを大型化)する場合、流体圧に対する強度を確保しながら弁体を構成する材料を削減することは難しくなっている。
【0008】
上記の課題は、特許文献1のような偏心形バタフライバルブについても共通であり、特に、高シール性を目的とする偏心形バタフライバルブでは、弁体を大口径化した場合にも、弁体全体の強度を確保して弁閉時の漏れを確実に防ぐことが求められている。
【0009】
そこで、本出願人は、偏心形バタフライバルブにおいて、ステムを支える弁体の上下のボス部の間付近の強度を上げつつ、応力集中を防いだ構造とすることで、弁体全体の強度を向上できることを見出した。すなわち、二重偏心形バタフライ弁において、ボス部の形成面である弁体の一面側に、弁軸方向、弁翼方向の強度をさらに向上する補強構造を設けることにより、弁体を大口径に設ける場合にも、一本のステムをボス部に挿通して弁体のステム軸方向の強度を確保する構造を活かした状態で、弁体全体の厚肉化を回避しつつ、弁軸方向及び弁翼方向を中心に応力を分散しながら弁体全体の強度をより一層向上し、しかも、軽量化を図ることができるという着想を得た。
【0010】
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、バルブを大口径化した場合にも、弁体に加わる応力を分散して応力緩和を図りつつ弁体全体の強度を確保し、かつ、軽量化を図ることができ、高圧流体を確実に封止することができる偏心形バタフライバルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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