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公開番号2025062496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171619
出願日2023-10-02
発明の名称第1の情報処理装置、第2の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 3/00 20060101AFI20250407BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】自己託送を行うための設置コストを低減させる。
【解決手段】第1の情報処理装置10はコントローラ24と通信部23とを有する。コントローラ24は第1の予測値を天候予報情報に基づいて算出する。コントローラ24は第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出する。コントローラ24は第1の電力需要地21において使用される電力量の第3の予測値を環境情報に基づいて算出する。コントローラ24は第3の予測値に基づいて第4の予測値を算出する。コントローラ24は第2の予測値が第4の予測値を超える時間帯における当該第4の予測値を累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出する。コントローラ24は第1の供給電力量計画値に基づいて第1の需要電力量計画値を算出する。通信部23は第1の供給電力量計画値及び第1の需要電力量計画値を情報として送信する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天候予報情報に基づいて算出し、前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出し、自己託送により前記電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出し、前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出し、単位時間に含まれる複数の時間帯の中で前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出し、前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出するコントローラと、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信する通信部と、を備える
第1の情報処理装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の第1の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記電力源及び前記第1の電力需要地の間の送電損失率を1から減じた値で、前記第3の予測値を除すことにより前記第4の予測値を算出する
第1の情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の第1の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記第1の予測値から前記第4の予測値を減じた第5の予測値を第2の供給電力量計画値として算出し、販売により前記電力源から電力が供給される少なくとも1つの第2の電力需要地に供給される第2の需要電力量計画値を前記第2の供給電力量計画値に基づいて算出し、
前記通信部は、前記第2の供給電力量計画値及び前記第2の需要電力量計画値を情報として送信する
第1の情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の第1の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記全電力源が実際に発電した電力量の第1の実績値から、前記少なくとも1つの第1の電力需要地が実際に消費した電力量を前記電力源及び前記第1の電力需要地の間の送電損失率を1から減じた値で除した第2の実績値を減じた第3の実績値に対して環境価値情報を関連付け、
前記通信部は、前記環境価値情報を送信する
第1の情報処理装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の第1の情報処理装置において、
前記少なくとも1つの第1の電力需要地は、複数の第1の電力需要地を含み、
前記第3の予測値は、前記複数の第1の電力需要地それぞれにおいて使用される電力量の予測値の合計であり、
前記第4の予測値は、前記複数の第1の電力需要地それぞれにおいて使用される電力量の予測値に基づく、前記電力源において前記複数の第1の電力需要地それぞれへ供給するための電力量の予測値の合計である
第1の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の第1の情報処理装置から前記第1の予測値及び前記第4の予測値を情報として受信する通信部と、
前記第1の予測値から前記第4の予測値を減じた第5の予測値を第2の供給電力量計画値として算出し、販売により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第2の電力需要地に供給される第2の需要電力量計画値を前記第2の供給電力量計画値に基づいて算出し、前記第2の供給電力量計画値及び前記第2の需要電力量計画値を情報として前記通信部に送信させるコントローラと、を備える
第2の情報処理装置。
【請求項7】
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天気予報情報に基づいて算出し、
前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出し、
自己託送により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出し、
前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出し、
前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を複数の前記時間帯を含む単位時間で累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出し、
前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出し、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信する
情報処理方法。
【請求項8】
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天気予報情報に基づいて算出することと、
前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出することと、
自己託送により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出することと、
前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出することと、
前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を複数の前記時間帯を含む単位時間で累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出することと、
前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出することと、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信することと、を含む動作をコンピュータに実行させる
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、発電施設から出力される電力を、第三者エンティティによって管理される電力系統を介して、発電施設から需要施設に対して送電する仕組みとして、自己託送が知られている(特許文献1参照)。自己託送を行うためには、事前に策定した発電計画又は需要計画と、実際の供給における発電実績又は需要実績とを30分単位で一致させることが求められる。再生可能エネルギーを用いて発電する電力源を適用する構成においては、発電する電力量の計画と実績との差を、発電施設に設ける蓄電装置を用いてバランスさせることが考えられる。特に、想定される電力の需要を、発電する電力の予想値が平均して満たす電力源を用いる構成においては、大きな蓄電容量を有する蓄電装置が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-095550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、大きな蓄電容量を有する蓄電装置の設置は、発電施設において設置コストを増加させる。
【0005】
従って、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされた本開示の目的は、自己託送を行うための設置コストを低減させる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点による第1の情報処理装置は、
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天候予報情報に基づいて算出し、前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出し、自己託送により前記電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出し、前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出し、単位時間に含まれる複数の時間帯の中で前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出し、前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出するコントローラと、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信する通信部と、を備える
【0007】
又、第2の観点による第2の情報処理装置は、
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天候予報情報に基づいて算出し、前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出し、自己託送により前記電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出し、前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出し、単位時間に含まれる複数の時間帯の中で前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出し、前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出するコントローラと、前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信する通信部と、を有する第1の情報処理装置から前記第1の予測値及び前記第4の予測値を情報として受信する通信部と、
前記第1の予測値から前記第4の予測値を減じた第5の予測値を第2の供給電力量計画値として算出し、販売により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第2の電力需要地に供給される第2の需要電力量計画値を前記第2の供給電力量計画値に基づいて算出し、前記第2の供給電力量計画値及び前記第2の需要電力量計画値を情報として前記通信部に送信させるコントローラと、を備える。
【0008】
また、第3の観点による情報処理方法は、
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天気予報情報に基づいて算出し、
前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出し、
自己託送により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出し、
前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出し、
前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を複数の前記時間帯を含む単位時間で累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出し、
前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出し、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信する。
【0009】
また、第4の観点によるプログラムは、
管理対象である再生可能エネルギーにより発電する全電力源が発電する電力量の第1の予測値を天気予報情報に基づいて算出することと、
前記第1の予測値に対する推定誤差を減じた第2の予測値を算出することと、
自己託送により前記全電力源から電力が供給される少なくとも1つの第1の電力需要地において使用される電力量の第3の予測値を該少なくとも1つの第1の電力需要地の環境情報に基づいて算出することと、
前記第3の予測値に基づいて前記全電力源において該少なくとも1つの第1の電力需要地へ供給するための電力量の第4の予測値を算出することと、
前記第2の予測値が前記第4の予測値を超える時間帯における該第4の予測値を複数の前記時間帯を含む単位時間で累積させた値を第1の供給電力量計画値として算出することと、
前記第1の供給電力量計画値に基づいて前記第1の電力需要地に供給される電力量を第1の需要電力量計画値として算出することと、
前記第1の供給電力量計画値及び前記第1の需要電力量計画値を情報として送信することと、を含む動作をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成された本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムによれば、自己託送を行うための、大きな蓄電容量を有する蓄電装置の設置コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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