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公開番号2025062438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171522
出願日2023-10-02
発明の名称ヘッドアップディスプレイ
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02B 27/01 20060101AFI20250407BHJP(光学)
要約【課題】観測者の視点から虚像までの距離が異なる画像配置の自由度を高めることができるヘッドアップディスプレイを提供する。
【解決手段】HUD100は、入射光を透過及び反射する透光性部材FGを透過した実像に重ねて、透光性部材FGで反射した画像を虚像として観測者に視認させる。画像を表示する表示装置1と、表示装置1に表示された画像を拡大して透光性部材FGに投影する拡大光学系2と、を備える。表示装置1は、バックライト30と、バックライト30からの直接光が入射する第1画像表示パネル10と、第1画像表示パネル10との間に間隙を設けて配置され、第1画像表示パネル10の透過光が入射する第2画像表示パネル20と、を備える。第1画像表示パネル10は、バックライト30との間に設けられた第1偏光板12を含む。第2画像表示パネル20は、拡大光学系2との間に設けられた第2偏光板22を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入射光を透過及び反射する透光性部材を透過した実像に重ねて、前記透光性部材で反射した画像を虚像として観測者に視認させるヘッドアップディスプレイであって、
画像を表示する表示装置と、
前記表示装置に表示された画像を拡大して前記透光性部材に投影する拡大光学系と、
を備え、
前記表示装置は、
バックライトと、
前記バックライトからの直接光が入射する第1画像表示パネルと、
前記第1画像表示パネルとの間に間隙を設けて配置され、前記第1画像表示パネルの透過光が入射する第2画像表示パネルと、
を備え、
前記第1画像表示パネルは、
前記バックライトとの間に設けられた第1偏光板を含み、
前記第2画像表示パネルは、
前記拡大光学系との間に設けられた第2偏光板を含み、
前記第1偏光板は、第1方向に偏光する光を透過すると共に、前記第1方向と異なる方向に偏光する光を遮蔽し、
前記第2偏光板は、前記第1方向とは異なる第2方向に偏光する光を透過すると共に、前記第2方向と異なる方向に偏光する光を遮蔽し、
前記第1画像表示パネルと前記第2画像表示パネルとの間に他の偏光板が設けられていない、
ヘッドアップディスプレイ。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記第1画像表示パネルの画像出力領域と、前記第2画像表示パネルの画像出力領域とは、前記拡大光学系の光軸方向に重なる、
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項3】
観測者の視点から前記第1画像表示パネルに表示される第1画像の虚像までの仮想距離は、観測者の視点から前記第2画像表示パネルに表示される第2画像の虚像までの仮想距離よりも遠い、
請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項4】
前記第1画像の虚像と前記第2画像の虚像とが観測者の視線方向に重なる、
請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項5】
前記第1画像の虚像上の第1オブジェクトと前記第2画像の虚像上の第2オブジェクトとが観測者の視線方向に重なり1つの合成オブジェクトを形成する、
請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項6】
前記第1画像の虚像と前記第2画像の虚像とが観測者の視線方向に重なる領域の少なくとも一方向において、前記第1オブジェクトの階調値が大きくなるに従い、前記第2オブジェクトの階調値が小さくなる、
請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項7】
前記第1画像表示パネルは、前記第2画像表示パネルに対して傾いて配置されている、
請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項8】
前記第1画像の虚像は、前記第2画像の虚像に対して傾いている、
請求項7に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項9】
観測者の視点から前記第1画像の虚像上で相対的に上部に配置されるオブジェクトまでの仮想距離は、観測者の視点から前記第1画像の虚像上で相対的に下部に配置されるオブジェクトまでの仮想距離よりも遠い、
請求項8に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項10】
前記第2画像表示パネルは、前記拡大光学系の光軸に垂直な平面に対して傾いて配置されている、
請求項4から9の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス等の透光性部材に対して画像を投影し、透光性部材で反射した画像を虚像として観測者に視認させるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
HUDにおいて、観測者によって視認される虚像の空間的な位置は、表示パネルと反射部材と観測者の視点との相対的な位置によって決まる。具体的に、表示パネルと反射部材との距離が遠くなるほど、観測者の視点から虚像までの距離が遠くなり、表示パネルと反射部材との距離が近くなるほど、観測者の視点から虚像までの距離が近くなる。特許文献1では、複数の表示パネルを互いに上下に距離をとって重ねて配置し、各表示パネルでそれぞれ異なるコンテンツを表示することで、観測者の視点から各コンテンツの虚像までの距離を異ならせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-168230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、観測者の視線方向に各表示パネルの表示領域が重ならないように配置されている。このため、観測者の視点から虚像までの距離が異なる画像を観測者の視点で自由に配置できない場合がある。
【0006】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたもので、観測者の視点から虚像までの距離が異なる画像配置の自由度を高めることができるヘッドアップディスプレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るヘッドアップディスプレイは、入射光を透過及び反射する透光性部材を透過した実像に重ねて、前記透光性部材で反射した画像を虚像として観測者に視認させるヘッドアップディスプレイであって、画像を表示する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を拡大して前記透光性部材に投影する拡大光学系と、を備え、前記表示装置は、バックライトと、前記バックライトからの直接光が入射する第1画像表示パネルと、前記第1画像表示パネルとの間に間隙を設けて配置され、前記第1画像表示パネルの透過光が入射する第2画像表示パネルと、を備え、前記第1画像表示パネルは、前記バックライトとの間に設けられた第1偏光板を含み、前記第2画像表示パネルは、前記拡大光学系との間に設けられた第2偏光板を含み、前記第1偏光板は、第1方向に偏光する光を透過すると共に、前記第1方向と異なる方向に偏光する光を遮蔽し、前記第2偏光板は、前記第1方向とは異なる第2方向に偏光する光を透過すると共に、前記第2方向と異なる方向に偏光する光を遮蔽し、前記第1画像表示パネルと前記第2画像表示パネルとの間には、偏光板が設けられていない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの概略構成を示す模式図である。
図2Aは、HUDの基本的な構成を示す模式図である。
図2Bは、図2Aに示すHUDの等価構成を示す模式図である。
図3は、パネル-レンズ間の距離aと視点-虚像間の仮想距離VIDとの関係を示す図である。
図4は、実施形態1に係るHUDの等価構成を示す模式図である。
図5は、実施形態1に係る表示装置の詳細構成を示す模式図である。
図6Aは、実施形態1に係るHUDの表示態様の第1例を示す図である。
図6Bは、図6Aに示す表示態様において、第1画像の虚像上で視認される第1オブジェクトを示す図である。
図6Cは、図6Aに示す表示態様において、第2画像の虚像上で視認される第2オブジェクトを示す図である。
図6Dは、実施形態1に係る表示装置の図6Aに示すA-A線断面図である。
図7Aは、実施形態1に係るHUDの表示態様の第2例を示す図である。
図7Bは、図7Aに示す表示態様において、第1画像の虚像上で視認される第1オブジェクトを示す図である。
図7Cは、図7Aに示す表示態様において、第2画像の虚像上で視認される第2オブジェクトを示す図である。
図7Dは、実施形態1に係る表示装置の図7Aに示すA-A線断面図である。
図8は、実施形態2に係るHUDの概略構成を示す模式図である。
図9は、実施形態2に係る表示装置の詳細構成を示す模式図である。
図10Aは、実施形態2に係るHUDの表示態様の一例を示す図である。
図10Bは、図10Aに示す表示態様において、第1画像の虚像上で視認される第1オブジェクトを示す図である。
図10Cは、図10Aに示す表示態様において、第2画像の虚像上で視認される第2オブジェクトを示す図である。
図10Dは、実施形態2に係る表示装置の図8Aに示すA-A線断面図である。
図11は、実施形態2に係るHUDにおける太陽光の入射経路を示す模式図である。
図12は、実施形態3に係るHUDにおける太陽光の入射経路を示す模式図である。
図13は、実施形態3に係るHUDの概略構成を示す模式図である。
図14は、実施形態3の変形例に係るHUDにおける太陽光の入射経路を示す模式図である。
図15は、実施形態3の変形例に係るHUDの概略構成を示す模式図である。
図16Aは、実施形態4に係る表示装置の詳細構成の第1例を示す模式図である。
図16Bは、実施形態4に係る表示装置の詳細構成の第2例を示す模式図である。
図16Cは、実施形態4に係る表示装置の詳細構成の第3例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るヘッドアップディスプレイの概略構成を示す模式図である。ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display、以下、単に「HUD」とも称する)100は、画像を表示する表示装置1と、表示装置1に表示された画像を拡大して透光性部材FGに投影する拡大光学系2と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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