TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025061562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025008690,2021163707
出願日2025-01-21,2021-03-17
発明の名称光学積層体および物品
出願人デクセリアルズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 1/113 20150101AFI20250403BHJP(光学)
要約【課題】物品の視認角度を変化させても色むらが視認されにくい光学積層体を提供する。
【解決手段】本発明の光学積層体は、透明基材とハードコート層と反射防止層とがこの順に積層され、反射防止層が低屈折率材料層と高屈折率材料層とが交互の積層体からなり、波長380nm~780nmの光を入射させたときの反射光のa*値及びb*値が、条件A、条件C、及び、条件Dを満たし、反射防止層がスパッタ層であり、(条件A)入射角30°~40°で入射させた時の反射光のa*値及びb*値が絶対値で3以下、(条件C)入射角5°入射させた時の反射光のa*値及びb*値の一方又は両方が絶対値で5以上かつ15以下の範囲、(条件D)入射角5°、10°、20°、30°、40°で入射させた時の反射光のa*値及びb*値が以下の式を満たす。
{(|a*|/|b*|)の最大値}-{(|a*|/|b*|)の最小値}<1.5
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材と、ハードコート層と、反射防止層とが、この順に積層され、
前記反射防止層が、低屈折率材料層と、前記低屈折率材料層よりも高屈折率の材料からなる高屈折率材料層とが交互に積層された積層体からなり、
標準光源D65による波長380nm~780nmの光を入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、下記条件A、条件C、および、条件Dを満たし、前記反射防止層がスパッタ層であることを特徴とする光学積層体。
条件A:前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角30°~40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、それぞれ絶対値で3以下である。
条件C:前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°で入射させた時の前記反射光の前記a

値と前記b

値の一方または両方が絶対値で5以上であり、前記a

値および前記b

値が絶対値で15以下の範囲である。
条件D:前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°、10°、20°、30°、40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、以下の式(D1)を満たす。
{(|a

|/|b

|)の最大値}-{(|a

|/|b

|)の最小値}<1.5 ‥‥(D1)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記光を入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、下記条件Eを満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学積層体。
条件E:入射角5°~25°で入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、a



平面上の同一象限内である。
【請求項3】
前記条件Dにおいて、前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°、10°、20°、30°、40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、以下の式(D2)を満たす請求項1に記載の光学積層体。
{(|a

|/|b

|)の最大値}-{(|a

|/|b

|)の最小値}<1.0‥‥(D2)
【請求項4】
前記条件Dにおいて、前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°、10°、20°、30°、40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、以下の式(D3)を満たす請求項1に記載の光学積層体。
{(|a

|/|b

|)の最大値}-{(|a

|/|b

|)の最小値}<0.1‥‥(D3)
【請求項5】
前記低屈折率材料層がSi酸化物を含有し、前記高屈折率材料層がNb



からなる請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記反射防止層の前記ハードコート層と反対側の面に、防汚層が積層されている請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記防汚層がフッ素系化合物を含有する蒸着膜または塗布膜である請求項6に記載の光学積層体。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の光学積層体を備えることを特徴とする物品。
【請求項9】
前記光学積層体が、画像表示装置の表面に備えられている請求項8に記載の物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および物品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
フラットパネルディスプレイ(FPD)などの画像表示装置は、携帯電話、スマートフォン、カーナビゲーション装置などに広く使用されている。
従来の画像表示装置においては、視認角度による色むらを視認し難くすることが要求されている。色むらは、視認角度によって色味(色度)が異なって見える現象である。
例えば、特許文献1には、標準光源D65による波長380nm~780nmの光Aを、入射角5°で入射させた際の視感度反射率が0.5%以下であり、該光Aの入射角を5°~50°の範囲で変化させた際の正反射光において、CIE-Lab表色系におけるa

値の最大値と最小値との差に対する、CIE-Lab表色系におけるb

値の最大値と最小値との差の比(b

値の差/a

値の差)が、2以上となる、反射防止フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-28364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像表示装置上に設置される反射防止膜などの光学積層体は、これが設置された画像表示装置に反射される反射光を着色しにくいことが好ましい。また、光学積層体としては、これが設置された画像表示装置の視認角度を変化させても、色むらが視認されないことが好ましい。
【0005】
しかしながら、従来の光学積層体は、これが設置された画像表示装置の視認角度を異ならせることによって、色むらが視認される場合があった。
このため、画像表示装置に上に設置される従来の光学積層体においては、画像表示装置に反射される反射光を着色しにくく、かつ、画像表示装置の視認角度を変化させても色むらが視認されにくいものとすることが要求されている。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、物品に備えられ、物品に反射される反射光を着色しにくく、物品の視認角度を変化させても色むらが視認されにくい光学積層体を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の光学積層体が備えられ、反射光が着色されにくく、視認角度を変化させても色むらが視認されにくい物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
【0008】
[1] 透明基材と、ハードコート層と、反射防止層とが、この順に積層され、
前記反射防止層が、低屈折率材料層と、前記低屈折率材料層よりも高屈折率の材料からなる高屈折率材料層とが交互に積層された積層体からなり、
標準光源D65による波長380nm~780nmの光を入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、下記(条件A)~(条件C)を満たすことを特徴とする光学積層体。
【0009】
(条件A)前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角30°~40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、それぞれ絶対値で3以下である。
(条件B)前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°、10°、20°、30°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、以下の式(B1)を満たす。
{(|a

|/|b

|)の最大値}-{(|a

|/|b

|)の最小値}<1.0 ‥‥(B1)(条件C)前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°で入射させた時の前記反射光の前記a

値と前記b

値の一方または両方が絶対値で5以上であり、前記a

値および前記b

値が絶対値で15以下の範囲である。
(条件E)入射角5°~25°で入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、a



平面上の同一象限内である。
【0010】
[2] 前記光を入射させたときの反射光のCIE-Lab表色系におけるa

値およびb

値が、下記(条件D)を満たすことを特徴とする[1]に記載の光学積層体。
(条件D)前記光を前記光学積層体の表面に対して入射角5°、10°、20°、30°、40°で入射させた時の前記反射光の前記a

値および前記b

値が、以下の式(D1)を満たす。
{(|a

|/|b

|)の最大値}-{(|a

|/|b

|)の最小値}<1.5 ‥‥(D1)
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社コシナ
撮像レンズ
5日前
ビアメカニクス株式会社
光反射装置
4日前
株式会社ニデック
眼鏡レンズ加工用治具
6日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
今日
キヤノン株式会社
光学機器
6日前
個人
内面計測装置用ヘッド、及び内面計測装置
4日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
5日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
今日
キヤノン株式会社
電子機器及び移動体
4日前
キヤノン株式会社
レンズ装置および撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
7日前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
今日
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶表示装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置、その制御方法およびプログラム
4日前
日本精機株式会社
ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置
6日前
ニデックインスツルメンツ株式会社
レンズユニット
4日前
セイコーエプソン株式会社
虚像表示装置及び光学ユニット
7日前
日東電工株式会社
高分子分散型液晶フィルム
4日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
5日前
JSR株式会社
液晶表示装置の製造方法及び露光装置
6日前
株式会社小糸製作所
光学部材および画像投影装置
今日
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
5日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置
4日前
日本電気硝子株式会社
防眩性ガラス板
4日前
視陽光學股ふん有限公司
コンタクトレンズ
5日前
日東電工株式会社
拡散フィルムおよび光拡散装置
4日前
株式会社タイカ
スライド式調光装置及びスライド式調光装置の製造方法
今日
株式会社リコー
光学素子、虚像表示装置およびその光学素子の製造方法
4日前
三和テクノロジーズ株式会社
光コネクタ用のシャッタ付き防塵アダプタ
5日前
アルプスアルパイン株式会社
レンズ駆動装置及びカメラモジュール
5日前
一榮緑能科技股ふぇん有限公司
均一変色の電気化学的変色素子
5日前
キヤノン株式会社
偏光光学素子、光学機器及び表示装置
今日
富士フイルム株式会社
撮像レンズおよび撮像装置
6日前
富士フイルム株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
5日前
続きを見る